キリンホワイト [日本の大手ビール]
キリン・プレミアム無濾過・White Beer
名前長いっちゅうねん笑
キリンはここしばらくいろんなビール作ってましたのう。はたから見れば迷走なんだろうけど、まあ呑み助サイドからすればんまいビールに出会う確率がそれだけ高くなるわけだから、大歓迎ですわ。ふへへへ。
そんなキリンのここ数年の新作の中では一番のチャレンジぢゃろうなあ。
というのは、これが日本人のビール像とは最もかけはなれた「ヴァィツェン」という種類のビールだからだす。
乏しい知識とアルコールに浸された脳で解説させていただきます。違う点などあればどうぞ遠慮なくご指摘くださいm(_ _)m
日本のビールは、大麦麦芽とホップを原材料にしてそこに必要に応じて副原料(米とかコーンスターチとか)を加える、というのが伝統になってる感じです。だから「ビールはどれも苦さと喉越しが大切だ」っていう不文律?みたいなのがあっしたち国民にはある種英才教育でしこまれてるわけです。
ところがこのヴァイツェンには大麦麦芽だけぢゃなくて小麦麦芽まで使ってる。しかも比率は半々ぐらいです。
小麦麦芽を使うと…
・濁る…タンパク質のしわざらしいです
・苦くなくなる、というか甘くなる…泡からたちのぼるのはホップではなくてむしろバナナの香りです。
・酵母を濾過して取り除かないのでビン底によどんで沈殿する(写真下)…味は深くなるけどすっきり感は減る
「苦くないなんてビールぢゃない」という日本国民の怒りは想像に難くありません。小麦ビールで日本で孤軍奮闘しているのは岩手の銀河高原ビールですが、周囲の反応を見るとやはり好き嫌いははっきり分かれているようです。
そんな鬼門、ヴァイツェンに果敢に挑んだキリン、素敵です。数量限定というのがタマにキズですが
というわけでこのビールはカテゴリーは間違いなく「ヴァイツェン」になるはずなのだけど、キリンは「ヴァイツェン」と称さずに「ホワイトビール」と称している。これは何故なのだろうか
「ホワイトビール」という名前で日本でまかりとおっているのは、ベルギーのヒューガルデンというビール。これはむちゃくちゃんまい
んでも作り方はヴァイツェンとは違います。ヴァイツェンは小麦を麦芽にして使っているのに対してヒューガルデンは小麦のまま使っている。その他にもオレンジピールやコリアンダーも使って、んまくするためにできることを全てやり尽くした、的なあっぱれなビールです
というわけで問題です。キリンがヴァイツェンとせずにホワイトビールとした、その理由を推測して述べよ。
thinking time (BGM:氷雨)
スミス(仮名)「え~と、ヒューガルデンの人気にあやかろうとしたからです。」
猫背「先生も最初はそう思った、でもね、1つ考慮すべき大きな事実があるのだよ、スミス(仮名)。」
スミス「え~、それは何ですか、先生。」
猫背「実は・・・ヒューガルデンの輸入と販売をこれからはアサヒが行うことが決まったそうぢゃ。というわけでこれからはヒューガルデンの流通が今までよりは増えることが予想される。というわけでキリンがこの時期を狙って先手を打ってホワイトビールという名前を使い、アサヒは二番手であると印象づけたかった、と考えるのはちとひねくれすぎかのう。」
スミス「でも先生、キリンは5月くらいからこのホワイトビールを出すことをHPで告知してましたし、ヒューガルデンをアサヒが扱うと決まったのは最近のことなんですよね、たぶん。となると、キリンがそこまで先を読んで動いたのでしょうか??単なる偶然のように思えるんですが。」
猫背「ふむぅぅ・・・・・(-_-)zzz」
まだまだ勉強不足です まあんまければ何でもいいぢゃないですか
過去にヴァイツェンにやられた人もこれは違和感なく呑めるのではないでしょうか
↓キリンビールHP
http://www.kirin.co.jp/products/
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