南紀白浜ナギサビール [現地に突撃♪]
南紀白浜ナギサビール
行って参りました白浜 ビールは足で呑めシリーズ第2弾。和歌山白浜にナギサビールをたずねてまいりました。
新大阪からオーシャンアロー号で2時間。山と海の絶景を同時に楽しめるたまらん電車です。
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ナギサビールはあっしの一番好きな地ビールです
猫背とナギサビールの出会いは今からさかのぼること8年。そう、2000年の夏ですな。友人と白浜の海で泳いだ後に呑んだのが初めてだす。海水浴場からほど近い売店に「ナギサビール」という旗が。
当時の猫背は「ビールは苦くて炭酸が多くてアサヒが作るものだ」という麦酒天動説の真っ只中にいた若造だったので、アサヒ以外のビールというだけで興味深々。
さっそく友人と二人、真夏の白浜の太陽の下、瓶をラッパ呑みでいただきました。
突き抜けるほど爽快なビールでした
当時のあっしにはその味を表現する語彙などありません。でも、ただとにかく気持ちいい。酷暑の炎天下という環境も手伝ったことは否定できません。でも、とにかく「スキッとさわやか」という印象があっし達二人を満たしました。
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その味が忘れられず、帰ってからすぐに通販を始めました。それから8年。年に数回取り寄せてごほうびビールとして楽しんできました。
国内海外問わずいろんなビールを呑むようになって相対的なライバルがあっしの中で増えてからでも、その魅力は全く褪せません。むしろ、ものすごく個性的なビールなのだとわかってきました。
だけど、生を呑む機会は全くないまま8年。たまらず今回白浜に足を伸ばしたわけです
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こちらがナギサの直営レストランBARLEY(バーリィ)だす
作っているのはアメリカンウィートとペールエールの2種のみ。ペールエールは日本の地ビールではわりかしよく見る種類だけど、アメリカンウィートは珍しいですな。
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↑アメリカンウィート
↑近くに海が。天気悪くてあんまり見えませんが。
アメリカンウィートとは文字通り「小麦ビールのアメリカ版」です。小麦ビールといえばドイツのヴァイツェンですが、ヴァイツェンより小麦を使う量を抑えているので、ヴァイツェンの粉っぽさや酸味や変な甘みが苦手な人でもこれは違和感なく呑めるはず
ナギサのアメリカンウィートはとにかく爽快 軽い口当たりなのに麦の重みや甘みはしっかり。だけど、夏の浜風のようにホップのスパイシーな香りが鼻を通りぬけていきます。日本のヒューガルデンと言ってもいいでしょう。
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↑ペールエール
↑ペールエールと肉達
ペールエールといえば有名なのは軽井沢のよなよなエールでしょうかね。伊勢角屋のペールエールも実にんまい。グレープフルーツみたいな果実香を強調するのが最近の流行みたいな感じですな。
ナギサのペールエールはそんな流行はどこふく風、完全に独自路線です
一言で表しましょう。紅茶です
冷たくしずきると水っぽさが出てしまいますが、やや温まってくるとローストした麦芽の香ばしさや香りが輝き出します。同行したあっしの相方は「綿菓子みたい」と言ってましたが、それくらい甘みもしっかり出てきます
ホップはプレミアムモルツやよなよなエールと同じカスケードホップを使っているようですが、とにかくいやらしくない。強すぎない。控え目だけど風のように鼻腔に舞いこんできて、麦の味と混ざり合ってアイスティーのような後味が楽しめます。んんん~んまい 何杯でもいけます。一般的にはアメリカンウィートの方が人気あるようですが、猫背的にはペールエールが好みですな
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重くてんまいビールより軽くてんまいビールのほうが作るのが難しいような気がします。どの味が目立ちすぎてもいけないし、どれも目立たなすぎるとただの薄いビールになる。
ナギサはそんな絶妙な臨界点を華麗に駆け抜けてますな。いつ呑んでも実にんまいです
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で翌日、ブルワリー(醸造所)にも行ってきました。
古い建物を改装してブルワリーにしているみたいです 中にはタンクが整然と並んでました。
かなり小規模です。年間醸造量が非公開なので詳細はわかりませんが、かなり少ないほうに入るような気がします。
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ブルワー(醸造者)の真鍋さん兄弟ともほんの少しだけ話ができました。恥ずかしながら猫背、舞い上がってしまいました 大学時代からのファンだったSMAPのライブに初めて行った主婦のように、はしゃいでしまいました
そしたらおみやげに栓抜きとステッカーまでくれました この栓抜き一生使いません
仕込みで忙しいに違いないのに、わざわざ兄弟二人で応対してくれました。本当に感動しました。う~んまたお会いしたいなあ。というか生ナギサを関東で呑みたいなあ~
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んでもそれは難しいかなあ、と今回の旅で実感しました。生産量の少なさももちろんあります。が、それ以上に・・・
とにかく客が多い
直営レストランは6時頃にはもう満席でした。るるぶにも載ってる店なので真っ黒に日焼けした観光客ももちろんいるのだけど、それ以上に多いのが地元の人。
家族連れで夕食してるテーブルがあっちこっちに。子供の誕生日パーティしているテーブルもありました
食事しながら、子供をあやしながら、お祝いしながら・・・そんな日常のかたわらにナギサビール。地元に愛されるってのがビールの本来あるべき姿だと思っている猫背にはたまらん光景でした
そういう点でナギサビールは地ビールの最高峰です。
ご当地ビールとか観光地ビールとかいう浅薄な意味ではなく、地域に根ざして愛されているという意味での「地」ビールです。
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【醸造所情報】
ナギサビール株式会社
〒649-2211 和歌山県西牟婁郡白浜町1197-18 TEL 0739-43-7386
直営レストランBARLEY
〒649-2200 和歌山県西牟婁郡白浜町2927-557 TEL 0739-43-7373
【アクセス】
直営レストランBARLEY
JR白浜駅~明光バス三段壁行き、南千畳下車すぐ
【URL】
http://www.nagisa.co.jp/
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以下、ビールと直接関係ない写真集。きれいに撮れてるから見てやってくださひ。
↓宿から見えた白浜の海と空
↓白浜駅員はアロハシャツ
↓帰りに乗ったくろしおとその車内
↓んで、オーシャンアローの車内
↓白浜駅だよん
↓白浜の町
以上、番外編でした
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