猪苗代地ビール [現地に突撃♪]
猪苗代地ビール
仕事で福島に行く機会があったので、ぶらりと寄って参りました。磐梯山のふもと&猪苗代湖のほとりという実に風光明媚なロケーションにある醸造所、猪苗代地ビールのレストランです
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郡山駅から磐越西線に乗り、猪苗代駅で下車。そこからはバスまたはタクシーですね。タクシーならばだいたい1800円くらい。
ちなみに郡山から猪苗代までは各駅停車だと45分かかりますが、たまに走っている快速列車にうまくめぐり合えれば、たったの30分で着きます。ちなみにあっしはこれに乗れました↓
あいづライナー 車体のあちこちに福島県のメインキャラ、赤べこが笑 かわいい
車内は何とゴージャスな2列&2列シートで、リクライニングに加えて座面スライド機能もついたセレブなものです
というわけで赤べこに揺られて着きました、猪苗代。車窓からは雄大な磐梯山
今年は雪がかなり少ないみたいです。「生活する分にはいいけど、こんなに少ないとちょっと心配だよ・・・」とタクシーの運転手さんが嘆いていました。「都会的ではないもの」をウリにする観光地には必ずついてまわるジレンマですよね、大変だあ~
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到着~。猪苗代地ビール館。こんな建物です。
地ビールレストランのご多分に洩れず、トンガリ屋根です笑 まあ豪雪地域だからファッションよりも機能重視でトンガリ屋根なのだと思いますが。
レストランは建物の2階です。残念ながら猪苗代湖は見えませんが、磐梯山が窓一面に広がる絶景ポイントです んんん~大スペクタクル
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いただきま~す
まずはピルスナー。王道のドイツ式ピルスナー。ホップがよく効いていて、キリっとした香りと苦味が印象的。インパクトより呑みやすさを重視してる感じですね。麦芽のこってり感は皆無なので、「地ビール=濃い=呑みにくい」と思っている(誤解している)人でもこれはすいすいいただけますよ
次はヴァイツェン。インターナショナル・ビア・コンペティション2006で金賞を受賞している逸品でございます
まずは何よりも色、きれいですぅぅ~。程よい濁りが磐梯山から届く柔らかい陽光に照らされて、まるですりガラスみたいに実にんつくしくきらめいております
これだけでもうかなり満足。
ごっくんしました。ヴァイツェン特有のバナナ香や甘味、酸味は控え目。あっしはどちらかと言うと思いっきりふりきれたヴァイツェンが大好きなのですが、これくらいおしとやかなのもやっぱりいいなあ~
次はゴールデンエンジェル。これはピルスナーやヴァイツェンみたいに国際的に規定されたスタイルにあてはまるビールではなく、猪苗代地ビールがオリジナルで醸造しているビールです。インターナショナル・ビア・コンペティション2007 2008で連続金賞受賞
色はやや薄い赤褐色。これも実にんつくしいですね~。ホップのキャラクターは香りにも苦味にも弱め。その代わりに麦芽の風味はなかなかありますな。すっきりビールのピルスナーとヴァイツェンを呑んだ後だからなおさらそう感じるのかも。
柔らかい苦味と甘味がシンフォニーして、まるでエールビールみたいなフルーティ感。後味もすっきり。これは何杯呑んでも飽きませんね~ あっしは電車の時間が迫ってたので1杯だけにしときましたが。あえて似てるのを探せば、琥珀エビスかなあ。
最後はラオホ。これは麦芽を乾燥させる時になななな何とブナのチップを用いて麦芽を燻製したものです。というわけでビールにも燻製のスモーキーな香りや風味が乗るわけですよ。
「麦芽を燻製するとは何たる暴挙、さてはこれも猪苗代地ビールオリジナルか?」と思った人、残念でした。これは立派なドイツビールの一種です。ドイツはバンベルクの町で中世から作られ続けている実に歴史のあるものなのですよ。ちなみにラオホとは「煙」の意味です。
有名どころではドイツのシュレンケルラ醸造所のラオホ、日本では富士桜高原麦酒のラオホですかね。どちらも燻煙香がはっきりと感じられて、燻製のソーセージみたいなフレーバーが実におもしろいビールです
が、正直申し上げます。あたくし猫背、ラオホはやや苦手であります コアなビールファンのお叱りは甘んじて受けます。ですが、どうもやっぱりビールはビール、ソーセージはソーセージであって欲しいのですよ。何もそこを2in1にしなくても・・・(T_T)
そんなあっしが初めてラオホをおいしく飲み干すことができました
この猪苗代ラオホは燻煙の存在感が非常におだやか。砂のような灰のような香りの中にわずかに燻煙香が感じられるだけだし、呑みこんでみてもむせ返るような燻製フレーバーはありません。台所で焼いているソーセージの香りが朝の寝室に香ってくるみたいに、あくまでも遠くに、ほのかに燻したブナの香りが感じられます。
というわけでラオホ入門編、という感じですかね。実に呑みやすいです ラオホが苦手な人、あっしと一緒にこのビールで練習しましょう。ちなみに2007年インターナショナル・ビア・コンペティションで銀賞に輝いております。
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といったわけでラインナップ全4種類いただきました。電車の時間があったので各1杯ずつだったのですが、呑み疲れませんね、猪苗代地ビールは。あくまでも呑みやすさとバランスを重視している繊細な作りが実にすばらしい
ビールがんまいのももちろんなのですが、流れていく雲と共に陰陽の表情を刻一刻と変えていく磐梯山を眺めながらビールをいただける、という贅沢な空間にかなり酔えますね
帰りは猪苗代の駅に早く着きすぎてしまったので、駅舎のでっかいストーブにあたってまどろんでおりました 至福
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【醸造所情報】
猪苗代地ビール
〒969-3284 福島県耶麻郡猪苗代町大字三ツ和字村東85番地 0120-72-7472
【アクセス】
車 :東北自動車道郡山JC~猪苗代磐梯高原I.Cより車で約7分。会津若松I.Cより約20分。
電車:JR磐越西線猪苗代駅よりバス10 分。
【URL】
http://www.shinsei-jp.net/cat1_4.html
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