キリンスタウト 【エピローグ】 [日本の大手ビール]
キリンスタウト
遂に復活、キリンスタウト
嘘ですすいません妄想ですorz
キリンスタウト終売が決まった直後に通販で箱買いしておいたうちの1本です
ちなみに箱ってこんな感じです。15本買い。
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それほどの高温にならなければ余裕で保管できるビールなうえに、秋~冬の低温期という好条件も手伝って、6月製造のキリンスタウト達が今まで息永らえてまいりました。
とは言っても産後9ヶ月経ったビールです。新品の時には感じられた花のような可憐な香りはずいぶんおとなしくなっています。
しかし、経年変化とは喪失であるだけでなく、熟成でもあります。製造直後のもの以上にどっしりしたコクや心地よい苦味が、飲み込んだあといつまでもいつまでも喉に、鼻にこだましています。いつまでも僕のことを忘れないで、と泣きじゃくる転校生みたいに
このあたりキリンの底力を感じます。賞味期限はるか手前でもとても呑めるようなシロモノでなくなってしまうビールも世の中にはあるのですが、長い長い歴史と伝統を背負ったキリンスタウト、さすがにちょっとやそっとじゃへこたれません
この間鉄道博物館に行ったら、東海道新幹線が開通する前に東京~大阪間を走っていた「急行こだま」の食堂車のメニューに「スタウト」とありました。キリンのものかアサヒのものかはわかりませんが、それぐらい昔はメジャーなビールだったということでしょう。ちなみに醸造開始は1932年。現代日本の栄枯盛衰とともにあったビールなんですね。
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とは言うものの冬から春へと変わりゆくこれからの季節、上がってゆく気温にどれくらいキリンスタウト達が耐えられるか。
しかし、このまま賞味期限内に呑みつくしてしまうのは何ともさびしい。。。
そこで猫背、賭けに出ます。
長期熟成させてみます
三次ベッケンビールの醸造長さんが、2年前のデュンケルボック(度数7%)が酒屋から返品されて、試しに呑んでみたら大変美味だった、と話されていたのです。2年ですよ、2年。ラベル上の賞味期限はとうの昔に過ぎています。
ふと思いました。
「待てよ、キリンスタウトは度数8%。ということは7%のデュンケルボックよりさらに保存に向いている。賞味期限がそもそも1年間に設定されているわけだし。」
「そういえばキリンシティではキリンスタウトを「冷蔵」と「常温」の両方用意していた。だからきっと常温より低い気温ならばきっと長期保存できるはず!」
「というか産後8ヶ月を経た今でも劣化することなく、これだけの熟成がされているんだから、きっといける!!」
よし、勝負
最愛のビール、しかももう手に入らない極めて貴重なビールを賭けに使う。この暴挙でエンマ様に舌を抜かれてもかまいません。でも、目の前からなくなってしまうことがどうにもまだ受け入れられなくて
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というわけで、オルヴァルの熟成用に買ったワインセラーの一角に間借りする格好で、キリンスタウトが2本、長い旅に出ました。奥のほうに見える、やや背が高いやつがキリンスタウトです。
セラーの温度は16度に設定してあるのですが、これで大丈夫でしょうかね?もし詳しい方いたら是非アドバイスくださいm(_ _)m
このタイムカプセルが開けられる日が待ち遠しいです。日本で最後にキリンスタウトを呑む男になります
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【ビール情報】
キリンスタウト(2008年9月終売)
原材料:麦芽、ホップ、米、糖類
Alc:8%
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