ライオンスタウト 【熱帯からの甘美な贈り物】 [アジアのビール]
ライオンスタウト
キリンの後がライオンになったのは単なる偶然です。別に「動物シリーズ」とか狙ってませんからね
スタウトは キリンなき後 ライオンで (芭蕉)
ちーん。あ、待って・・・
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キリンスタウトの終売後、とりつかれたように続けてきた「キリンスタウトに似たスタウト」探し。このビールが今のところニアピン賞かなあ、なんていう評価はライオンスタウトに大変失礼ですね、すみません
このライオンスタウトはなんと熱帯の国、スリランカのもの。「暑い国のビール=軽いビール」という定説を軽く蹴散らす濃厚&ハイアルコールなビールです
とはいってもこのビールを作っているライオン・ブルワリーは高度1000メートル、茶畑の真ん中の高地にあるそうですから、決して年中暑いということはないのでしょうけど。
ちなみにライオン・ブルワリーの創業は1881年・・・アジア最古です 恐れ入りました。
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そういえば、スリランカの国旗にもライオンが描かれていたなあ。
と、気になって調べてみました。国旗のライオンは多民族国家スリランカの中で8割の多数を占めるシンハラ人を象徴しているそうです。シンハラ人の始祖はライオンであるという言い伝えがあるようです。
で、緑、オレンジ、黄色のそれぞれがシンハラ人以外の少数民族を表しているそうです。ライオンが持つ剣は言うまでもなく権威、統治権の象徴。んむう、これ以上の深入り解釈はヘベレケの脳ミソにはちと荷が重い。
そして、ライオンスタウトのボトルにも猛々しいライオンが
そういえば、日本の地ビールの名品「飛騨高山麦酒」の缶やボトルにもライオンを模したと思われる獅子が描かれてますな。
飛騨高山麦酒は醸造開始時にスリランカ人の醸造士を招いて数年の間師事した、という歴史を持つブルワリーです。今でもそのスリランカスピリットは貫かれてるのでしょう。飛騨高山スタウトもライオン同様、実に呑みごたえのあるんまいスタウトです。
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閑話休題。いただきま~す
見た目を裏切らない濃厚ボディ。原材料にカラメル、糖類(たぶんこれは酵母が瓶内発酵するためのエサだと思いますが)を用いていることから察する通りの極甘。焙煎された麦芽の苦味とあいまってチョコレートのような後味。んんんんまい
ココナッツで造ったアラックという蒸留酒をこのビールにブレンドして呑むのが現地流らしいです。こりゃまたトロピカルな組み合わせ。熱帯地方は酒の宝庫ですな。
瓶内発酵させているため瓶の中にかなりの酵母やオリが混じっているので、買った後すぐには呑まずに一晩置いて酵母やオリを沈めたほうがいいですよん。酵母は何でもかんでも入れりゃいいってもんでもないのです
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【ビール情報】
ライオンスタウト
原材料:麦芽、ホップ、糖類、カラメル
Alc. 8.0%
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