フラーズ ESB 【伝統的英国ビター】 [イギリスのビール]
フラーズ ESB
今日は珍しくイギリスのビールです。呑んでないわけぢゃないんですが、イギリスのビールは情報が少なくて調べるのがいろいろと大変で
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
フラーズはイギリス・ロンドンの醸造所で、その歴史はなんと350年。受賞歴も数知れずで、"Campaign For Real Ale Champion Beer of Britain"という何やらすごそうな賞を過去に5回もいただいているそうです
で、ESBとは「エクストラ・スベシャル・ビター」の略です。ビターというのは簡単に言えばイギリスで「ビール」を指す一般的な言葉です。ESB…訳すと「特に特に苦い」。チャラく言えば「まぢ超苦いんですけどぉ~」。こ、これは心して呑まねば・・・
ぐびっ
苦いいいい 激しく苦い。舌の奥が覚醒してます。
ぬるりとした舌触りが苦さを倍増させてますな。でもただ苦いだけぢゃ漢方薬です。ホップの苦さをしっかりとした麦芽のコクや甘さできっちりフォローしてます。実に複雑で奥深い味
一口目は「ん~?」だったのですが、呑みすすめるうちに、味覚触覚嗅覚に絶え間なく語りかけてくるこの複雑さがだんだんクセになってきました。やばい、これははまります。身近なところで例えれば、ヤッホーブルーイングの「インドの青鬼」を少しモルティにした感じですかね。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
で、呑みながら香りやフレーバーがどことな~くオルヴァルに似てるなあ、と思っていたのですが。調べてみたらフラーズの別のビールがオルヴァル同様に、ゴールディングス種のホップをドライホッピングしていました。ということはこのESBも同様の手法を用いてるのでしょうね。
ドライホッピングというのはホップの使い方の一つです。
通常ホップは麦汁を煮沸する際に同時に投入して、麦汁に苦味をつけます。それに対して、貯蔵して二次発酵させる時にも新たにホップを投入して独特の香りや苦味をつける方法をドライホッピングといいます。ベルギーのビールでドライホッピングをしているのはオルヴァルぐらいですが、イギリスのビールにはよく用いられる方法なのです。
初見で「んま~い!」はなくても、知らず知らずのうちにハマっていく・・・ふとした瞬間に呑みたくなる。そんな魔力を秘めたビールです
コメント 0