ジャパン・ビアフェスティバル東京 【裏方の見た現場レポート】 [ビアフェス]
恵比寿ビアフェス
6月6日、それは大いなる祭典の幕が上がる日。
そして・・・
猫背が恵比寿駅で焦った日
恵比寿ガーデンプレイスって、恵比寿駅からこんなに遠かったのか。集合時間の12時に間に合わない・・・延々と続く動く歩道を小走りに行くこと10分、ようやく着きました、恵比寿ガーデンプレイス。
あ、何をしに行ったのかと。働いてまいりました。6/6、6/7の2日間行われた恵比寿ビアフェスで、ボランティアスタッフとして働いてきましたよ
今回は地ビール協会のスタッフではなく三次ベッケンビールのスタッフとして登録していただいたので、何と肩書きは「出展者」。んん~いい響きだ、出展者 出展者猫背。
というわけ今回も、1日のできごとを時間を追ってつらつら書き並べてみま~す。あ、時間はものすごくテキトーです笑 だってそんなにはっきり覚えてないんですもの
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12:10 恵比寿ガーデンプレイス到着
遠いorz 恵比寿駅から10分とかありえん。今回は出展者登録なので、何と会場に入るのも出展者専用の入り口から。何だか成田空港にウラから入るセレブになった気分。んん~ビバ出展者
入り口のカウンターで名札をもらったら、そこに書いてある肩書きは「三次麦酒」。ワンダホー\(T_T)/ この名札欲しい~
12:15 会場入り
思ったより小さいです。グランビエールの会場が広すぎただけなのかな。ずいぶんこじんまりしてるように見えます。それでもそこには壁沿いにぐるりと一周、日本全国の醸造所のサーバーやら看板やらのぼりやらがずらりと勢ぞろい。んんん~祭りだ祭りだああ~
12:20 準備開始
前日の準備段階でサーバーと看板までは設置していただいたいるので、ビールの搬入とサーバーの調整が主な任務。ビールのタルは20リットルとはいえそれなりの重さがあるので、台車に乗せて運びます。しかし、台車がどこにも見当たらない・・・困った困った と他のブースの方々と途方にくれていたら、富士桜高原麦酒の宮下天通さんが横にあったオリのような巨大な台車を指して・・・
「これに乗っけてみんなで運ぼう」
と。おおおおお~これがかの有名な天通さんかあああ と、天通さんの案よりも天通さんそのものに感動してしまいました。しかもフランクに「みんな」だって。うれしいぢゃありませんか。んんん~「みんな」。ムヒヒ
というわけでオリを6人くらいでガラガラ引いて、タルを山のように積んでまいりました。
こういうビアフェスに来るたびに思うのだけど、地ビール業界は皆さん実に仲が良い。全ブルワーさんが小学校の頃からの親友どうしなんぢゃないかと思うくらいチームワークが良く、見ていて本当に気持ちがいいです。こういう団結力がこの10年で日本の地ビールが飛躍した原動力なのだろうな、と強く思います。
オリを引いてビールを取りに行くときも誰かが
「天通さん、乗ったら?」
そしたら他の誰かが
「『猛獣注意』の看板つけて、ね」
だって笑
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13:00 ビールをサーバーに接続
するのですが、今回三次ベッケンブースは何と全員がボランティアスタッフ笑 というわけでこの作業は、大山Gビールの岩田さんに完全にお任せしました。
この日は本当に岩田さんにお世話になりっぱなしでした。手際よくサーバーにつなぎ、ガス圧調整をする姿を後ろで見ていて、ああ~かっこいいなあ、と惚れ惚れしてました←手伝えよ
13:30 準備完了
開場までの時間はスタッフだけの天国ですよ。何がって。この時間であちこちのビールを呑んで回れるのです 広い会場でんまい麦酒を悠々と楽しむ。しかも無料。これこそボランティア参加の醍醐味ですな。タダ呑みしやがって、とか思ったそこのあなた、天罰としてビア樽10個降ってきますよ
以下、特に印象に残った麦酒達ですん。
【大山Gビール インペリアルスタウト】
別にお世話になりっぱなしだったから挙げたわけではありませんよ笑 長期熟成させた濃厚&芳醇&可憐なスタウト。コーヒーのような甘苦さ。むちゃくちゃ美味でした 岩田さん自身「熟成が良い方向に進んだ」とすごくうれしそうでした。が、残念ながら瓶では販売しないようです
【湘南ビール ヴァイツェンボック】
水色のTシャツ&ラフなファッションでおなじみの湘南ビール。グランビエールの時は三次ベッケンブースの隣だったので、しかも一緒に写真に映っていただいたので非常によく記憶しています。若いブルワーさんが多いのですごく親しみ持てます。 ビールも実に美味。このヴァイツェンボックはかなり濃色(ヴァイツェンの割に)。どっしりした呑みごたえとヴァイツェン特有のバナナ香や酸味がきれいに同居して、実に印象強いビールでした
【鬼伝説地ビール 金鬼ペールエール】
伊勢角屋麦酒で修行したというブルワーさんの醸すペールエールは、やはり伊勢角屋系の超正統派 恵比寿にはいろんな醸造所が多くの季節限定ビールを持ってきててあれこれ呑んでみましたが、やっぱり最後にはこういう王道ビールに戻りますな。安心感ごといただきました。
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13:50 開場10分前
入り口の扉が開けられるとそこには・・・人、人、人人人人人・・・こいつぁすげぃ 福袋を売る正月のデパートみたい。こんな光景をまさか内側から見られるとは笑 というか、この人波が2時になると同時にどっと押し寄せるのかあ、と思うと興奮するようなちょっと怖いような・・・。
14:00 開場
と同時に、人がどっと押し寄せました・・・那須高原ビールに笑
那須のナインテイルドフォックス(10年間熟成させた超プレミアもの)がお目当ての方が相当多かったようです。やはり恵比寿のお客さんはビールについてある程度以上の知識のある、舌の肥えた方が多いようです。グランビエールの時とは違ってビールについての説明を求められることもあまりなかったです。
お~那須すごいなあ、と対岸の火事のように余裕こいて眺められたのもほんの束の間。三次ベッケンブースにもあっと言う間に人波が。さあ始まった~
というわけでここから後はひたすら注いで渡して注いで渡して・・・。ほぼ休憩なし。でも全く疲れない。麦酒の伝道というあっしの使命を実践できる瞬間ですから。実に満たされた4時間半でした
というわけで、ここからは「印象に残ったお客さん」シリーズ。
【ほたるマニア】
三次ベッケンビールの夏季限定ビール「ほたる」は、1日目で20リットルのタルが一つ空いてしまいました。とにかく大好評だったのですが、中に一人、すごい男性客が。はっきり覚えていませんがこの人にほたるを最低でも15回は注いでます笑 5回目くらいからお互いに顔を覚えてしまって、何も言われなくてもほたるを注いでました笑
【ナゾの熟年カポー】
女性は東洋系。日本語は堪能だったけどやや不自然さもあったので日本人ではないはず。で、男性と一緒だったのだけど、その女性が言うには・・・
「このヒト、ロンドンからきたの~」
ロロロロンドン こりゃまたわざわざありがとうございます。
「三次ベッケンのピルスナー毎晩呑んでるヨ~」
ああああありがとうございます 醸造長に代わってお礼申し上げます。え?毎晩?ロンドンで??
「日本の地ビール、全部呑んだヨ~」
と、カバンの中からガイドブック「日本の地ビール」を取り出し、ぱらぱらとめくり出す。見てみると、各醸造所の名前の横に○とか△とか×とかの記号が書き込まれていました・・・恐れ入りましたm(_ _)m それにしても「ロンドン」と「毎晩ベッケン」「地ビール全制覇」がどうしてもつながらない・・・
【蔵くらマスター】
下北沢から神田に移転準備中の「蔵くら」のマスターが来てくださいました あんまりビアバーに出入りすること(する時間)のない猫背ですが、ここの下北沢店は大好きでした。明るくシャレオツな店内、少ない喫煙者、適度にゆるい雰囲気笑 仕事で忙しい中でもちょくちょく行ってました。神田店は6/16日にオープン予定らしいです。
【王冠少年】
お客さんの中には子供連れの夫婦も散見されたのですが、一人だけいました、誰にも連れられていない子供が笑 小学校高学年くらいですかね。ごった返す開場を一人でパワフルに歩き回っていたのですが・・・まさか呑んでるのか?と思ってたらベッケンブースにやってきて・・・
「あの~、王冠を集めているんですが、王冠をいただけませんか??」
か、かわいい・・・。よかった、「ヴァイツェンをなみなみと」とか言わなくて笑
残念なことに王冠がなかったのでその子には何もあげられなかったのですが、何だかすご~くなごんだ瞬間でした
ちなみに最近のあっしの趣味は・・・
王冠マグネット作り。暗い、とか思ったあなた、天罰で1ヶ月禁酒してください
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18:30 閉場
始まりました、ビアフェスの風物詩、ごつい外国人セキュリティによる酔客の追い出しが笑 さすがにグランビエールの時よりハケは悪かったですが、それでもほとんどトラブルなくお客さんは引いていきました。
怖い顔して迫ってくる黒人セキュリティ部隊を、真正面から写メで撮ってる女性客がいたのには爆笑 んんん~酒の力ってすごい。朝起きて写メ確認したら仰天するんだろうなあ笑
そして後片付け開始。ビールをサーバーから切り離し、保冷車に再び戻す作業をしました。その作業の最中、日本地ビール協会の小田会長が「打ちあげ行くよ~」と、うれしそうに各ブースを巡って歩いてました笑
19:30 打ち上げ~♪
恵比寿ガーデンプレイス内の銀座ライオン内で大宴会 予定よりもたくさんの人が集まったみたいで、会場は満員でした。
会長も、ブルワーさんも、ボランティアもみ~んな同じテーブルに座って、同じ目線で話ができる。ホントにビール界はヨコの壁もタテの壁もありません。「ビール好き」という一点だけで、誰もが誰もとつながれる、そんなユートピアに今日1日どっぷりと身も心も漬かっておりました
結論。ビアフェスは客よりスタッフが楽しい
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【イベント情報】
ジャパン・ビアフェスティバル2009
主催:ビアフェス実行委員会 日本地ビール協会
後援:(財)横浜開港150周年協会
日時:2009年6月6日(土) 午後2時~午後6時30分(ラストオーダー午後6時15分)
2009年6月7日(日) 午前11時30分~午後4時(ラストオーダー午後3時45分)
会場:恵比寿ガーデンプレイス ザ・ガーデンホール
当日券: 4,800円
前売券: 4,300円
【URL】
日本地ビール協会
http://www.beertaster.org/gjbf/date.htm
【関連記事】
グランビエール(ボランティア参戦記)
http://nekoze-beer.blog.so-net.ne.jp/2009-03-16
はじめまして
桜企画広報三浦と申します。
オクトーバーフェストなどドイツビールのビアフェスにアーティストを出張する企画会社のものです。
たまたま、ネットサーフィン中にジャパン・ビアフェスティバルの話題と膨大ビールデータベースにしばし釘付けになりまして、これはと思いコメントさせていただきました。
ただ今、当企画で乾杯好き~ビール好きの皆様に、
元気の出るアーティスト”ヨーデル北川桜”の「ビールのおいしくなるCD~乾杯の歌」というCDのご案内しております。
これを機会に皆様にお目を通していただけましたら幸いです。
☆CD「ビールのおいしくなるCD~乾杯の歌」
これ1枚で、おうちでもおそとでもビールを飲まない子供も一緒に盛り上がれるドイツのスタイル!ドイツヨーデルがいっぱい。
勿論ビールを飲みながら一緒に参加して頂けば楽しさ倍増の参加型CDです。
まずは乾杯の歌「アインプロージット!」を覚えよう!
仲間でワイワイ、オクトーバーフェストパーティ♪
アレンジは本田洋一郎さん、ピアノなど演奏はエーデルワイスムジカンテンの仲間たち。
ドイツのスタイル、本場仕込みのバイエルンなまりのヨーデルで、Ein Prosit!!
北川桜ヨーデルのCD第2段ドイツ・オーストリア編
9月下旬発売予定(今予約して頂くと先行予約特典有り)
詳しくは下記ホームページをご覧ください。
北川桜オフィシャルウェブ通販 http://www.h6.dion.ne.jp/~edlweiss/cd/cd.html
p.s.
王冠の話は心にくるものがありますね。
私は最近まで王冠を金魚鉢に貯めていましたが、妻がそれを踏んづけて廃棄されてしまった思い出があります。
by 桜企画 (2009-07-08 16:26)
こんにちは。
こんなCDが出るのですね、面白そう♪
実は私は「乾杯の歌」、歌えません・・・どうしても普段日本かベルギーのビールばかり呑んでいるせいか、ドイツのことはどうもまだ不勉強でして。。。
by 猫背 (2009-07-15 10:05)