ブルーマスター 【九州の個性派】 [日本のクラフトビール]
というわけで今日は福岡県の醸造所、ブルーマスターの看板銘柄「ブルーマスター」です
最近あちこちのビアフェスでよく見かけるようになって知名度を一気に上げたブルワリーですな。
広島のビアフェスにもブルワーの加藤さんが直々に「ブルーマスター」と「かぼす&ハニー」を引き連れて出展されていたので、会場で「初めて呑んだ!」という方も多いことでしょう。
あっしも仕事(盛り、いや、アドバイザー)そっちのけでグラスもってブースに行き、加藤さんにいろいろと聞きまくってました。打ち上げでも近くに座ることができ、楽しい話がいろいろできました
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ブルワーの加藤さんは風貌はいたって普通な、サラリーマン的な感じ。スーツ着て立っている姿だけ見ると、ビール職人というよりむしろ営業部長という肩書きのほうがしっくりくる。物腰の柔らかい実に穏やかな笑顔が印象的な方です。
しかし、トークは実に熱い ブルーマスターは2002年に醸造を開始した比較的新しいブルワリーです。2002年といえばいわゆる「地ビールブーム」が一段落して、新しく生まれてくるよりは淘汰され消えていく醸造所が多くなり始めた時期。そんなタイミングでビール造りをはじめたわけですから周囲の反対はものすごいものがあったようです
んでもどんな反対も批判もこの熱くかつユーモアたっぷりのトークで跳ね返してきたんだろうなあ、と納得させられるほどのパワー 職人さんって素敵
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いただきま~す
トップノートはカスケードホップ(たぶん)の柑橘系の香り。次第にゴールディングホップ(たぶん)の香りが混ざってくるなあ。んつくしき香りのグラデーション
あっしは前からブルーマスターはゴールディングホップをドライホッピングしているのだろうとにらんでおったのですが、加藤さんに直接うかがったところ、やはりドライホッピングしている、とのことでした。ホップの種類までは聞けなかったのですが。
ドライホッピングというのはホップの使い方の名称です。普通ホップは麦汁を煮沸する時に同時に投入され、麦汁に苦味や香りをつけたら取り出します。が、このドライホッピングというのは麦汁の煮沸が終わり、貯蔵して二次発酵させる時にも新たにホップを加える、というものです。ホップを煮沸しない、つまり火を通さないわけですから雑菌による汚染のリスクも上がってしまうらしく、大変高度な技術力を要するそうです
有名どころでは、猫背が大好きなベルギービール「オルヴァル」がドライホッピングを採用しているビールです。ブルーマスターとオルヴァルを並べて呑んでみたらかなり面白いですよ~
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ん~実にんまい ドライホップしたことに由来すると思われる独特の苦味と渋み。こりゃ日本のオルヴァルですな
好みがはっきりわかれそうなぐらい個性的なんだけど、基本的には「がつんと苦い」ビールなので、ビール好きなら基本的に大好きな香味でしょうな
「かぼす&ハニー」も面白いビールですよ。ぜひおためしあれ~。
【URL】
ケイズブルーイングカンパニー(ブルーマスター醸造元の会社てす)
http://www.fukunet.or.jp/member/brewmaster/#F
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