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門司港レトロビール 【猫背的バレンタイン①】 [現地に突撃♪]

バレンタイン自ビール企画第1弾[exclamation]

2月13日、チョコレートの香りと新しい恋の予感でとろっとろに溶けた街を尻目に、猫背は西へ。新幹線で東京から5時間。降り立った小倉駅からさらに在来線で10分。たどりついたのは・・・


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門司港[船][ぴかぴか(新しい)]

いや~シャレオツにもほどがあります[ぴかぴか(新しい)] 海ですよ、海!海無し県人的にはこれだけでもう\(^0^)/ですよ。実に美しいレトロな建物たち。町全体が一つの芸術作品みたいなある種の調和を保って、駅に降り立った人達を迎えてくれます。

おっと、先にお断りしておきます。今回、写真はことごとく失敗しております\(^0^)/ こんなに外が暗いと思わなかった・・・orz というわけで、客観的な写実ではなく、抽象画だと思って見てやってください。皆さんの想像力に期待します[ぴかぴか(新しい)]


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で、あっしの目的は海でもなく街でもなく・・・


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門司港レトロビール[るんるん] 門司港を眼下に見下ろす建物でビール醸造を行っていて、醸造所併設のレストランで出来たてのビールが呑める、という絶好のロケーションにあります。

いや~、海を見ながらビールが呑める、ってすばらしい。利根川は海だと信じて生きてきた埼玉県民には刺激的すぎます。


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いただきま~す[グッド(上向き矢印)]


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まずはピルスナー。スパイシーなホップ香と刺激。シュワシュワ感がたまらんっす[るんるん] 後で聞いたのですが、ビタリング(苦味づけ)ホップにはノーザンブルワー、フィニッシュ(香りづけ)ホップにはザーツを使っているそうです。若々しい草のような、しゃきっとしたピルスナー。醸造開始当初はもっとホップの強いビールだったそうです。大きめのグラスで呑んだら少し丸い印象になります。猫背的には小さめのグラスで呑むほうが好みでした[るんるん]


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次はペールエール。これもホップのキャラがくっきりしてますね~。柑橘系の香りと存在感のある苦味。といっても苦すぎるわけではなく、気持ちよく尾を引く苦味です[ぴかぴか(新しい)] ちなみにこれはビタリングがノーザンブルワー、フィニッシュがカスケード、だそうです。


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関門海峡といえばフグ。というわけでフグの天ぷら~。フグ大好きな猫背的には失神するほど美味[ハートたち(複数ハート)] あ~ヘブン。


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で、この日はレギュラーのヴァイツェンがお休みだったので、限定醸造のヴァイツェンボックをいただきました~[るんるん]

「ヴァイツェンと何が違うのか?」と?簡単に言えば、「ボック」と書いてあれば「強い」と読み替えてください。つまり、強いヴァイツェン。(類例① デュンケルボック=強いデュンケル ②僕ドラえもん=強いドラえもん) 何が強いのかと?「アルコール度数」と「濃さ」だと思っていただければほぼ間違いありません。

門司港ヴァイツェンボック、んまい[exclamation×2] やや強い酸味のおかげでヴァイツェン特有のとろっとした感じは控え目。アルコールの高さを感じながら、すっきりと呑めます。




どのビール呑んでも共通して「呑みやすい[exclamation]」 強烈な個性よりはバランスや食事との相性を優先して造られている印象を受けました。これも後で納得がいったのですが。


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ん、さっきから「後で聞いた」だとか「後で納得」だとか、やたら「後」を連発してるのは何故かと。実はレストランでビールを満喫した後、醸造士の峯松さん&福永さんに工場案内に連れて行っていただいたのです[わーい(嬉しい顔)]

あっしがレストランで呑んでる時に、仕込みの忙しい合間を縫ってわざわざあっしのテーブルに来ていただき、お話しをさせてもらったのです。いや~僥倖僥倖[ぴかぴか(新しい)] 家族連れやカップルでにぎわうオシャレなレストランで、作業着の男と若作りしたおっさんが名刺交換してる画はさぞかし妙だっただろうなあとは思いますが。

で、そのまま工場見学に直行。こんなに酔っ払って工場に入ってしまっていいのか心配でしたが[あせあせ(飛び散る汗)] 転んでタンクに突っ込んで糖化されてたら、来月の今ぐらいに新しい限定ビールができていたはずです。


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糖化釜。麦芽を湯に浸して加温することで、デンプンを糖に変えるわけです。(酵母はデンプンを食べられないのです。)これで940リットルくらい入るそうですが、煮沸後には800リットルくらいにまで減っているそうです。かなりの水分が蒸発するんですね~[ダッシュ(走り出すさま)]


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スイッチ類。各スイッチの担当も聞いたのですが、忘れました、すみませんm(_ _)m


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熱交換器。水色のボックスです。煮沸された麦汁はここを通って一気に冷却されるのですが、小さい[exclamation] だいたい太ももぐらいまでの高さしかありませんでした。こんなに小さいのにすごい冷却力!うちのボロベット(ボロボロのコルベット)のラジエーターもこれにしようかなあ。


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発酵タンク。冷却された麦汁はここに移され、酵母が添加されて発酵が始まります。


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発酵中に発生した余分な二酸化炭素を抜くバルブ。ブクブクしてるのが酵母の呼吸の証ですよ。んん~生命って素敵[グッド(上向き矢印)]


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というわけでひとしきり見学させてもらって、帰途に着こうかと思ったとき、峯松さんが・・・


「あの、呑みにいきません?」


今までしこたま呑んでいた人間にさらに「呑め」と[exclamation&question] 言うなれば、一日15時間勉強してる受験生にもっと頑張れ!と言うようなもんですよ[exclamation] 「頑張れるかボケ!」と言われるに決まってるでしょ。まったく・・・










喜んで同行させていただきました[ぴかぴか(新しい)][ぴかぴか(新しい)][ぴかぴか(新しい)] ブルワーさんからの直々のお誘い、断るなんて死刑に値します。まだまだいろいろ聞きたいこともあったので、ここからは峯松さんと二人で小倉の町に[グッド(上向き矢印)]


向かったのは門司港ビールが経営している焼き鳥屋、「羽鳥屋 笑吾」に。ここも門司港ビールの樽生がそろっております。というわけでさっき呑めなかったヴァイツェンを。

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ここでもいろいろな話をうかがえました。今のビールのコンセプト、これから作りたいビール、結婚生活(峯松さん=既婚 猫背=未婚)・・・あっしと年齢が近いこともあって、ざっくばらんに話ができました[るんるん] 広島のビアフェスの打ち上げで1回あったことがあるだけでほぼ初対面に近いのに、ここまで打ち解けられるって・・・「ビールの力ですかね」とは別れ際の峯松さんの言葉です。その通りだと思います[ぴかぴか(新しい)]


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すごく印象に残っているのは、「うちは個性的なビールは造れないんです。」とはっきりと言い切ったことです。これはもちろん技術力だとか原材料費だとかの問題ではなく、門司港ビールの目指すものがそこではない、ということです。

門司港の街並みがあって、静かな海があって、レストランのんまいピザがあって、観光客の笑顔があって、夜には対岸の下関の夜景がキラキラと輝いて・・・そういう門司港の風景にいかにビールを溶け込ませるか、ということなのでしょう。街といかに調和するか。それを考えたら個性的な変わり種ばかり造るわけにはいかない。食事や観光の邪魔をしない脇役の範囲内で、できることの極限を模索しているような印象を受けました[るんるん]

そういう意味では門司港ビールは地ビールのあり方の一つを具現化しているのかなあ、と思いました。「地のものを使ったビール」でもなく「大手ではないビール」でもなく、「地域に溶け込んだビール」としての地ビール。その地域で呑んでもらって一番美味に感じてもらえるビール[ぴかぴか(新しい)]


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というわけで猫背的門司港紀行はここで終わるわけですが、バレンタイン自ビール企画はまだまだ続く・・・。その全貌は・・・ムヒヒ。


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【醸造所情報】
ビアレストラン 門司港地ビール工房
 〒801-0853 福岡県北九州市門司区東港町6-9
 TEL093-321-6885/FAX093-321-6939

【アクセス】
JR門司港駅下車 徒歩5分

【URL】
門司港地ビール工房 HP
http://mojibeer.ntf.ne.jp/mojiko/

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