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吉備土手下麦酒 【猫背的バレンタイン③】 [現地に突撃♪]

更新ずいぶん遅くなりました[あせあせ(飛び散る汗)] バレンタイン自ビール(自分にビールをプレゼント)企画、第3弾~[ぴかぴか(新しい)]



さて問題です。下の写真に映っているのは次のどれでしょう。

① ビールを買える酒屋
② ビールが呑める居酒屋
③ ビールを造る醸造所


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thinking time






正解は・・・



①②③全部でした~[exclamation] では第2問。①②③それぞれにあたる建物は写真の中のどれでしょう~??






thinking time







正解は・・・



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この建物に①②③全てありま~す[exclamation×2]


というわけで2月15日に訪れたのは、岡山県の「吉備土手下麦酒」です~[ぴかぴか(新しい)]

ひでじビールを満喫しまくった2月14日は延岡市で宿泊。翌朝、GGすぐる氏とともに延岡を出発→小倉で新幹線に乗り換え→広島ですぐる氏下車→猫背は岡山で下車→吉備土手下麦酒着[るんるん] ビールのために西日本を駆け巡る自分が少し誇らしいです[ぴかぴか(新しい)]


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


「街角の豆腐屋のような『地ビール屋』でありたい・・・」

吉備土手下麦酒のHPにたどりつくと一番最初に目に飛び込んでくる言葉です。このコンセプトをぜひ心に留めた上で以下の記事&写真を見ていただくとよろしいかと思います[グッド(上向き矢印)]


岡山駅から津山線で1駅、降り立った法界院駅から徒歩約10分。小川の流れる閑静な住宅街を抜けると・・・

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旭川~。ゆったりと流れる川の風景の遠くには新幹線の高架が。

この旭川の土手の文字通り真下にあります、吉備土手下麦酒醸造所。ちなみに猫背は最初土手を街側ではなく川側に降りて、草むらの中を一生懸命醸造所を探してましたorz 極度の方向オンチなのです[たらーっ(汗)]



さて、建物に寄ってみましょう。

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土手側から。


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少し進んで奥から。

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入り口どこやね~ん!っと、よく見たらありました。右端の木の格子が扉です。

この数枚の写真からおわかりでしょう。基本的には民家です[家] 入り口部分のテラス席は完全な手作りのようにみえます。


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醸造所。同じ建物の中にあります。


中に入り、2階にあがりました。

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剥き出しの材木に、質素なテーブルとイス。ちなみに壁の透明なのは最近はやりの壁面総ガラス張り、ではなく・・・

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ビニールシートです。夏にはとりはらったりすることもあるのでしょうかね。


わざわざ言うまでもありませんが、建物と内外装には全く金をかけていません。猫背が今までに行った醸造所やレストランの中でも飛びぬけて質素です。が、この質素さもこの言葉のもとでは生き生きと輝いてくるではありませんか。

「街角の豆腐屋のような『地ビール屋』でありたい・・・」

以下、HPの抜粋です。あっしの拙い説明より、数百倍伝わってきます。熱い想いが[ぴかぴか(新しい)]


【引用開始】
大量生産型大手の麦酒メーカーと同じ方式で、私共が瓶詰めの麦酒を作ると、
瓶代、王冠代、ラベル代のコストが大手の麦酒メーカーの何倍もかかり、割高になってしまいます。

そこで私共は「できたてをそのままグラス」でお出しすれば、お安く皆様にご提供できると考え、「普段呑み場」をご用意いたしました。

地元をはじめ、多くの方々に「普段呑み場」として親しんでいただければと考えております。
地元に根ざし、呑まれる麦酒を志に、末永く「普段呑み場」を親しんで頂けるよう努力して参ります。
【引用終了】


地ビールの「地」の意味をあらためて考えさせられますな[ぴかぴか(新しい)]

「地域密着」と言葉でいうのは簡単ですが、それを実践できているメーカーは地ビールに限らず、多くはないのではないでしょうか。猫背が訪れたのは冬の平日の夕方~夜ということもあって客はまばらだったのですが、暖かくなると土日の昼にはご近所さんが押し寄せて、思い思いに昼ビールを楽しんでおられるそうです[るんるん] 地ビールが地元に受け入れられ、溶け込んだ成功例の一つと言えると思います。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


で、この吉備土手下麦酒がここまで地元に溶け込めたのにはこんな理由もあるとあっしは思います。なんとこの店、料理の持ち込みがオッケーなのです[exclamation] 煙が出ないもの、などの制限はありますが、自分の家で作ったツマミを持って店に来て、ビールを注文してかんぱーい、ということができる店なのです。


飲み屋の料理ってどうしても高価なものが多いし、味が濃かったりして自分の好みではないこともあるぢゃないですか。この「持ち込みオッケー」システムならばそういう部分のハードルはクリアできますな。こういった店のスタイルからも「身近なビール屋さん」という印象をもってもらいやすくなるのでしょうね[ぴかぴか(新しい)]

あっしは常々「地ビールレストランは料理をんまくすべし[exclamation]」と思っています。ビールがんまいのはある意味当たり前。でも、「ビールがんまいよ~」という看板だけで店にやってくるのはあっしみたいなマニアだけで、麦酒天動説にいまだ絡めとられている大多数の日本人がビール目当てにくることはまずないでしょう。だからこそ、料理のグレードアップを!それに、「ビールは食事のおとも」というのが一般的な日本人の飲用スタイルですからね。ある程度はそのスタイルに迎合して、「ビールは従だ」という入り口でいいのだと思います。あくまでも入り口は、ですよ。料理がんまければ、一緒に呑むビールもんまい。そうすれば、好印象とともに覚えてもらえる。それが次につながる・・・。

んでも吉備土手下麦酒はそこらの問題を華麗に飛び越えてますな[ぴかぴか(新しい)] 「んまいものを出す」のではなく「好きなものを持ってこさせる」。まさにコペルニクス的発想の転換、って言ったら言い過ぎですかね笑 ドイツのビアレストランではよくあるそうですから、持ち込みオッケーの店。


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いただきま~す[ビール][ぴかぴか(新しい)]

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まずは定番醸造の「御崎(おんざき)」から。名前が漢字ですよ漢字、かっこいい。英語や動物名(笑)もいいけど、漢字の名前のビールもいいなあ[グッド(上向き矢印)]

御崎はペールエールですね。カスケードホップの柑橘香よりは薬草やハーブのような香りが強い。まあイングリッシュペールエール、ってことになるんでしょうね。「ドライ」という言葉を軸に形容すると「ウエット」なビール。葡萄のような甘味と酸味がしっとりといつまでも続きます。実に濃醇なエールです[ぴかぴか(新しい)]



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次は「香りの麦」。これは御崎とは対照的にカスケードホップのキャラクターが前面に出た、軽快さわやかなペールエール[るんるん] 濁ってるってことは、原料の一部に小麦を使っているのかなあ。引き締まった酸味が実に心地よい。これ、春風に吹かれて旭川の川原で呑みたいなあ。

ちなみにお値段は、御崎、香りの麦ともに330mlのジョッキでなんと350円[exclamation] 格安です。こんなんまいビールがこんな値段で「普段呑み」できるとは、岡山市民うらやましすぎるぞ。。。法界院で物件探そうかなあ。

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次はバレンタイン限定スタウト~。ちなみに名前は「真黒な下心」笑。数あるバレンタイン用ビールの中でも、ネーミング大賞受賞は間違いないでしょう笑 でも、これをバレンタインに女性からもらった男性の心中たるや、いかに。。。

ホップ感の強いスタウト。度数も6パーセントとそれほど高くないので、色ほど飲み口は重くありません。焙煎された麦芽のコーヒーのような苦味のなかに、葡萄のようなフルーティさがキラリ[ぴかぴか(新しい)] 色は真黒でもテイストは濃い紫色、ってな感じですかね。紫色の夢の中で下心にわくわくしてください笑

そして最後に

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「瀬戸の憂鬱」。これ、色が青みがかってるのわかりますかね[exclamation&question] なんとこのビール、クチナシの花を用いて着色をほどこしているという、実にシャレオツなビールなのです[るんるん] 金色のビールに青いフィルムをかけたみたいな、透過性のある青。実にんつくしい。クチナシの花は色に反映されているだけで、香味にはほとんど影響はない感じです。軽い飲み口ですいすいいけます。


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「人は見た目が9割」なんていうくだらない興味深い本がありましたが、行かなきゃわからんこともある。触れなきゃ知れないこともある。アングルや背景や光量を綿密に計算した写真なんかよりも、実際に飛び込んでみた吉備土手下麦酒はずっとずっとあたたかく輝いてました[ぴかぴか(新しい)]


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【醸造所情報】
吉備土手下麦酒
岡山市北方4-2-18 TEL086-235-5712

【URL】
吉備土手下麦酒 HP
http://kibidote.jp/

【アクセス】
http://kibidote.jp/map/

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