グーデンカロルス トリペル 【猫背的ベルギービール講座】 [ベルギーのビール]
ごふさたしとります、猫背です。
いや~こんな長期間更新しなかったのは初めてですな ただ単に本業が忙しかったというだけで、ビールを呑んでなかったわけでも、まさかビールが嫌いになったわけでもござりません。何にせよさぼっててすみませんでした。罰として休肝日を自主返上します。ああ大変だ
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
本日はベルギーのグーデンカロルスのトリペルです
ベルジャントリペルでこれだけ豪快にスパイス使ってるのって珍しいのでは。香りとファーストインパクトはとにかくスパイシー ヒューガルデンホワイトのそれをもっともっと強くした感じ。後からアルコールの辛味が追いかけてきて、トリペルであることを思い知らされます。で、後味には心地よい糖類由来の甘味。どっしり感がたまらんすな。でもあくまでもスパイシー。まったりしすぎなくてチョベリグです
このビールは瓶底には酵母が残っていないので、ボトルコンデイションしているわけではない。つまり、糖類は酵母のエサとして入れているのではなく、甘味付けとして入れている。
と書ききってから、いろいろ解説が必要であることに気づきました。さて、どこから解説するか・・・
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
「トリペル」ってのはまあビールの種類のことで、要は「トリプル」です。では「ダブル」はないのか?あります。「ダベル」と書かれてることが多いですが。
麦汁の初期比重が通常の2倍のものをダベル、3倍のものをトリペルと呼びます。初期比重が高いもののほうが酵母のエサとなる糖分がたっぷり含まれていて、アルコール度数の高いものになります。ダベルはだいたい6~7%、トリペルは8~9%くらいですかね。
では糖度が高いトリペルはダベルより甘いのか?それはそうではありません。あくまでも初期比重は発酵前、つまり酵母が糖類を食べてアルコールと二酸化炭素に分解する前の比重です。つまり、初期比重が低くても酵母に糖を食べ残させれば出来上がるビールには甘味が残り、糖を完食させれば甘味の少ない、いわゆる「キレのいい」ビールになります。
1リットルのコーラの半分を呑めば、その呑んだ分だけ尿(アルコール)と屁(炭酸ガス)になり、残りが甘味として残りますが、1リットル全部呑めば全部が尿と屁に変わり、甘味は残らない、ということです。大変んつくしい例えで失礼いたしました
百花繚乱の多様性を誇るベルギービールを一般化するのは大変難しいのですが、ダベルのほうがトリペルより糖を残したものが多いような気がします。が、これはあくまでも猫背的主観です。あと、ダベルのほうがトリペルより色が濃いものが多いですな。ダベルはだいたい濃褐色、トリベルは金色、ってな感じです。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
で、次。「ボトルコンディション」とは。簡単に言えば「瓶内発酵」です。ビールは普通発酵が終わったら酵母を取り除きます。日本の大手メーカーのビールはほぼ全てが発酵後に濾過され、酵母は極力取り除かれます。
が、世界のビールには瓶内で二次(または三次)発酵をすすめるために、あえて瓶詰め時に新たな酵母とそのエサとなる糖類を添加するものがたくさんあります。この手法をボトルコンデイションと呼ぶのです。ではボトルコンデイションしているかどうかをどこで判断すればいいのか。簡単です。注ぎ終わった後に瓶の底を覗いてください。オリのようなものがべったり残っていればそれがボトルコンデイションの証です。おめでとうございます
で、まあこれは好みの問題なのですが、このボトルコンデイション用の酵母はあまりんまいものではないので、注ぐ時にはそ~っと注いで瓶底に酵母を残すようにしたほうが良いかと思います。
あっしはオルヴァルを愛するあまり、オルヴァルの瓶底の酵母だけを取り出して呑んでみたことがあるのですが、旨味のない魚のワタ、みたいな味でした
ちなみにヴァイツェン(小麦ビール)の酵母は入れたほうがんまいとあっしは思います
以上、猫背的ベルギービール講座でした。長々とすみません。次回は(略
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
本題に戻ります。今日はグーデンカロルスのトリペルです。
「ベルギーのビールは甘ったるくて苦手だ」って人、多いですよね。かく言う猫背も昔はそうでした。でもこういうビールを呑むと、ベルギーのビールの中での「甘さ」の重要性に気づかされます
もしこの甘さがなかったらきっと、ベルギービールはスパイシーすぎたり、苦すぎたり、アルコールの辛味が強すぎたり・・・いろんなアンバランスが生じるのでしょう。
ベルギービールの甘味は麦芽由来ではなく糖類由来のものが多いのも、ひょっとしたら何か理由があってのことなのかもしれませんな。この点麦芽由来の甘味を強く感じるドイツやイギリスのビールとはやはり一線を画するところでありますな
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【ビール情報】
グーデンカロルス トリペル
原材料:麦芽、ホップ、トウモロコシ、オレンジピール、コリアンダー、糖類、酵母
Alc:9.0%
いや~こんな長期間更新しなかったのは初めてですな ただ単に本業が忙しかったというだけで、ビールを呑んでなかったわけでも、まさかビールが嫌いになったわけでもござりません。何にせよさぼっててすみませんでした。罰として休肝日を自主返上します。ああ大変だ
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本日はベルギーのグーデンカロルスのトリペルです
ベルジャントリペルでこれだけ豪快にスパイス使ってるのって珍しいのでは。香りとファーストインパクトはとにかくスパイシー ヒューガルデンホワイトのそれをもっともっと強くした感じ。後からアルコールの辛味が追いかけてきて、トリペルであることを思い知らされます。で、後味には心地よい糖類由来の甘味。どっしり感がたまらんすな。でもあくまでもスパイシー。まったりしすぎなくてチョベリグです
このビールは瓶底には酵母が残っていないので、ボトルコンデイションしているわけではない。つまり、糖類は酵母のエサとして入れているのではなく、甘味付けとして入れている。
と書ききってから、いろいろ解説が必要であることに気づきました。さて、どこから解説するか・・・
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「トリペル」ってのはまあビールの種類のことで、要は「トリプル」です。では「ダブル」はないのか?あります。「ダベル」と書かれてることが多いですが。
麦汁の初期比重が通常の2倍のものをダベル、3倍のものをトリペルと呼びます。初期比重が高いもののほうが酵母のエサとなる糖分がたっぷり含まれていて、アルコール度数の高いものになります。ダベルはだいたい6~7%、トリペルは8~9%くらいですかね。
では糖度が高いトリペルはダベルより甘いのか?それはそうではありません。あくまでも初期比重は発酵前、つまり酵母が糖類を食べてアルコールと二酸化炭素に分解する前の比重です。つまり、初期比重が低くても酵母に糖を食べ残させれば出来上がるビールには甘味が残り、糖を完食させれば甘味の少ない、いわゆる「キレのいい」ビールになります。
1リットルのコーラの半分を呑めば、その呑んだ分だけ尿(アルコール)と屁(炭酸ガス)になり、残りが甘味として残りますが、1リットル全部呑めば全部が尿と屁に変わり、甘味は残らない、ということです。大変んつくしい例えで失礼いたしました
百花繚乱の多様性を誇るベルギービールを一般化するのは大変難しいのですが、ダベルのほうがトリペルより糖を残したものが多いような気がします。が、これはあくまでも猫背的主観です。あと、ダベルのほうがトリペルより色が濃いものが多いですな。ダベルはだいたい濃褐色、トリベルは金色、ってな感じです。
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で、次。「ボトルコンディション」とは。簡単に言えば「瓶内発酵」です。ビールは普通発酵が終わったら酵母を取り除きます。日本の大手メーカーのビールはほぼ全てが発酵後に濾過され、酵母は極力取り除かれます。
が、世界のビールには瓶内で二次(または三次)発酵をすすめるために、あえて瓶詰め時に新たな酵母とそのエサとなる糖類を添加するものがたくさんあります。この手法をボトルコンデイションと呼ぶのです。ではボトルコンデイションしているかどうかをどこで判断すればいいのか。簡単です。注ぎ終わった後に瓶の底を覗いてください。オリのようなものがべったり残っていればそれがボトルコンデイションの証です。おめでとうございます
で、まあこれは好みの問題なのですが、このボトルコンデイション用の酵母はあまりんまいものではないので、注ぐ時にはそ~っと注いで瓶底に酵母を残すようにしたほうが良いかと思います。
あっしはオルヴァルを愛するあまり、オルヴァルの瓶底の酵母だけを取り出して呑んでみたことがあるのですが、旨味のない魚のワタ、みたいな味でした
ちなみにヴァイツェン(小麦ビール)の酵母は入れたほうがんまいとあっしは思います
以上、猫背的ベルギービール講座でした。長々とすみません。次回は(略
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本題に戻ります。今日はグーデンカロルスのトリペルです。
「ベルギーのビールは甘ったるくて苦手だ」って人、多いですよね。かく言う猫背も昔はそうでした。でもこういうビールを呑むと、ベルギーのビールの中での「甘さ」の重要性に気づかされます
もしこの甘さがなかったらきっと、ベルギービールはスパイシーすぎたり、苦すぎたり、アルコールの辛味が強すぎたり・・・いろんなアンバランスが生じるのでしょう。
ベルギービールの甘味は麦芽由来ではなく糖類由来のものが多いのも、ひょっとしたら何か理由があってのことなのかもしれませんな。この点麦芽由来の甘味を強く感じるドイツやイギリスのビールとはやはり一線を画するところでありますな
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【ビール情報】
グーデンカロルス トリペル
原材料:麦芽、ホップ、トウモロコシ、オレンジピール、コリアンダー、糖類、酵母
Alc:9.0%
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