ベアードビール 沼津フィッシュマーケットタップルーム 【ブルーパブのパイオニア】 [現地に突撃♪]
仕事が一段落して束の間の夏休みを迎え、あれこれと麦酒旅を画策している猫背です
最近【雑記】ばかりしか書いてなかったので、そろそろまともな記事あげます笑 乞うご期待
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
というわけで今日は猫背的夏休み第1弾・静岡県沼津市にあるベアードビールのタップルームに行ってまいりました~
いや~行きたかったんですよ、ずっと前から。ベアードビールの店は原宿だとか中目黒だとかにもあるんですが、どこも猫背の労働圏外。唯一仕事で通るのが沼津だけだったのですが、これも新幹線で近くを通過するだけ、というニアミスぶり。三島で飛び降りて慣性で沼津まで転がっていくほどの回転力は見込めないので、今まで指をくわえて通過しておりました。
が、今日運よく三島で仕事があったので、それにかこつけて行ってまいりました、沼津!ベアードビール発祥の地に
ついに沼津に上陸!町中に猫背旋風が吹き荒れる
そうでもありませんでした
え~とここからどう行くのか…と、最近買って溺愛しているXperiaで調べる。いや~便利だ。掌の中にビルゲイツと孫正義がいる感じですよ。
おや、駅前の道をまっすぐ行けばいいだけだ。歩いて25~30分。まあ散歩ついでに歩いていくかな…と歩き出したのですが…
熱い…orz 気温32度だそうですが、体感気温はもっとあります…というわけでタクシーに乗ってしまいました。この季節は歩いて行くことは強くおすすめいたしません
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
そして到着、沼津港。「ベアードビールまで」とタクシーの運ちゃんに言ってもたぶん通じません。ので、「タイヤマンまで」と言いましょう。おっと、至近距離に「タイヤ館」もあるのでご注意。
そしてそのタイヤマンの少し横、潮と魚の香りがただよう港町の一角に、ありました
う゛~暑かった…早く呑みたい…接近…
店内のカップルに撮影を凝視されております笑
こじんまりしたシャレオツビル。この2階が店です。1階は醸造所なのかなあ。
店内は木をたくさんつかった落ち着きのあるインテリア。居心地いいですね~こりゃ長居しそうだ
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
さっそくいただきま~す
おっと、紹介が遅れました。ベアードビールについて。
最近日本にも「ブルーパブ」なるものが増えてきています。無粋に邦訳すると「醸造所併設呑み屋」です。ビールを小規模に作り、その出来立てを併設のパブで地元に人に提供する、というスタイルの店です。
猫背もこれまでいくつか行ったことがありますが、岡山の吉備土手下麦酒はその代表でしょうな。最近では高円寺麦酒工房も同じタイプの運営をしています。
吉備土手下麦酒
http://nekoze-beer.blog.so-net.ne.jp/2010-03-07
高円寺麦酒工房
http://nekoze-beer.blog.so-net.ne.jp/2011-02-11-1
で、簡単に言えばベアードビールはそういったジャパニーズ・ブルーパブのパイオニアです 2000年にブライアン・ベアード夫妻が沼津で醸造&パブの営業を開始して、今では関東のあちこちに店を持つほどの人気ビールになりました。
あっしもビールの師匠にあれこれ学んでいた頃にベアードの「ライジングサンペールエール」を教えてもらってあまりのんまさにノックアウトされ、すっかりファンになりました。最初の頃はただ単純に「なんかフルーティ、んまい!」だったのですが、ビールのことあれこれ勉強して、ここのビールのこだわりとか目指したいものとかいろいろわかってきたところです。そんな猫背的ベアードビール観はまた後程。あ、今回の記事、長いですよ。ここまで読んでいただいたからには最後まで逃がしませんよ
1杯目は「沼津ラガー」。「いきなりそれかよ」とコアなベアードファンからお叱りを受けるのは覚悟の上です笑
ラガー特有の麦感、麦臭さが実に少ない。いろんなホップを混ぜて使っているようなのですが、アメリカホップの柑橘系のアロマ&ジューシーなテイストが支配的。みかんみかんみかん~ んまい
そして猫背的フラッグシップ、ライジングサンペールエール んんん~相変わらずんまい。普段はボトルで呑むことが多いのだけど、樽生はやはりホップ感が生き生きしていて実に美味。一口呑むごとに鮮烈な苦味と、心地よい樹木系の渋み 樹木系って今思いついたたとえなのですが、伝わるかなあ。たぶん呑んでもらえれば伝わると思います。
すごくわかりやすいアメリカンペールエールにみえて、実はものすごく複雑なビールです。おそらくそれはドライホッピングという特殊なホップの使い方に由来するものだと思うのですが、「このビールはこうだ」という安直な解釈を拒むかのようにいろいろな表情を見せてくれます。実に奥深いです
そして次は、レッドローズアンバーエール。日本のクラフトビールに数あるアンバーエールですが、ベアードのアンバーは何とも珍しい。エール酵母特有のフルーティな香りが少なくて、ホップの香りと苦みが突出。カラメルモルトのほのか~な甘味が後味に心地よいです
ほ~これは面白いなあと思ってメニューに載っていた紹介文を見てみると、本来高い温度で発酵させるエール酵母を低温で発酵させているそうです。フルーティな香り(エステル)の少なさはたぶんここに由来するものだと思います。たぶん、ホップのキャラクターをしっかり出すためのアイデアなのかと思われます。
そして最後は島国スタウト。カテゴリー的にはドラフトギネスと同じ「ドライスタウト」になるのですが、やはりベアードのスタウトはホップが気持ちいいです。ドラフトギネスで支配的なロースト麦芽の焦げ感に、ホップの図太い苦みがシンフォニー アルコール度数は低いのですが、何だかものすごくリッチなビールです。んまい。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
ベアードビール、とにかくホップの気持ちいいビールです。ベアードのHPにも明記されていますが、醸造士のブライアンさんのホップ大好きぶりがそのままビールに投影されている感じ。どのビールを呑んでもホップの香り、苦味、渋みが姿を変え形を変え楽しませてくれます。「ホップを綺麗にみせるためにどうするか」を最優先に考えているような感じです。
エステルとモルト感をぐっと抑えてホップ感を際立たせるというオリジナルレシピで醸されたアンバーエールなんてその代表でしょうね。スタイルの定義にあてはまっていようがいなかろうが、そんなことはどうでもいい。自分がんまいと思うビール、自分が好きなビールを実直に表現するだけだ!みたいな芯の強さを感じます。
この「芯の強さ」は猫背が初めてライジングサンペールエールを呑んだその時から、いつどのビールを呑んでも常に感じる、ベアードビールの大きな特徴です。
で、こういうビールは普通「お~苦い!気持ちいい!んまい!」で終わってしまうことが多いのですが、ベアードビールは実に複雑。このホップは何と何を使っているのかなあ、みたいな考える楽しさまでいただいちゃってます。
んまい!で終わってもいいけどいろいろ想像してみたら面白いぞ~っていうわくわく感。単純にみえて実は複雑。そういうアンビバレントなビールという点では、猫背の大好きな大山Gビールとある意味で共通なのかなあ、とか思います。大山はホップではなくモルトの世界のファンタジーですから、ホップで遊びまくっているベアードとは好対照なのだろうと思います。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
さて、そろそろ店を出ようかという頃に友人からメール。
「沼津にいるなら絶対この店に行け!」
という指令を受けて、やってきたのは・・・
魚市場。ちなみにベアードのタップルームから歩いて2分です笑 そんな市場の一角のこの店・・・
かもめ丸。後から知ったのですが、地元の有名店らしいです。で、友人の指令通りに・・・
ぬまづ丼~
あじの干物の炊き込みご飯に生しらす、桜海老、地あじのたたきが乗ったゴージャス極まりない丼だす あ゛~んまい。生しらすたまらんです。やっぱ海はいいなあ~。利根川は海だと信じて生きてきた埼玉県人猫背的には贅沢すぎます。
最後はビールから脱線しましたが、ビールも魚も海もエンジョイできる、おいしずきる街です、沼津
最近【雑記】ばかりしか書いてなかったので、そろそろまともな記事あげます笑 乞うご期待
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というわけで今日は猫背的夏休み第1弾・静岡県沼津市にあるベアードビールのタップルームに行ってまいりました~
いや~行きたかったんですよ、ずっと前から。ベアードビールの店は原宿だとか中目黒だとかにもあるんですが、どこも猫背の労働圏外。唯一仕事で通るのが沼津だけだったのですが、これも新幹線で近くを通過するだけ、というニアミスぶり。三島で飛び降りて慣性で沼津まで転がっていくほどの回転力は見込めないので、今まで指をくわえて通過しておりました。
が、今日運よく三島で仕事があったので、それにかこつけて行ってまいりました、沼津!ベアードビール発祥の地に
ついに沼津に上陸!町中に猫背旋風が吹き荒れる
そうでもありませんでした
え~とここからどう行くのか…と、最近買って溺愛しているXperiaで調べる。いや~便利だ。掌の中にビルゲイツと孫正義がいる感じですよ。
おや、駅前の道をまっすぐ行けばいいだけだ。歩いて25~30分。まあ散歩ついでに歩いていくかな…と歩き出したのですが…
熱い…orz 気温32度だそうですが、体感気温はもっとあります…というわけでタクシーに乗ってしまいました。この季節は歩いて行くことは強くおすすめいたしません
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
そして到着、沼津港。「ベアードビールまで」とタクシーの運ちゃんに言ってもたぶん通じません。ので、「タイヤマンまで」と言いましょう。おっと、至近距離に「タイヤ館」もあるのでご注意。
そしてそのタイヤマンの少し横、潮と魚の香りがただよう港町の一角に、ありました
う゛~暑かった…早く呑みたい…接近…
店内のカップルに撮影を凝視されております笑
こじんまりしたシャレオツビル。この2階が店です。1階は醸造所なのかなあ。
店内は木をたくさんつかった落ち着きのあるインテリア。居心地いいですね~こりゃ長居しそうだ
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
さっそくいただきま~す
おっと、紹介が遅れました。ベアードビールについて。
最近日本にも「ブルーパブ」なるものが増えてきています。無粋に邦訳すると「醸造所併設呑み屋」です。ビールを小規模に作り、その出来立てを併設のパブで地元に人に提供する、というスタイルの店です。
猫背もこれまでいくつか行ったことがありますが、岡山の吉備土手下麦酒はその代表でしょうな。最近では高円寺麦酒工房も同じタイプの運営をしています。
吉備土手下麦酒
http://nekoze-beer.blog.so-net.ne.jp/2010-03-07
高円寺麦酒工房
http://nekoze-beer.blog.so-net.ne.jp/2011-02-11-1
で、簡単に言えばベアードビールはそういったジャパニーズ・ブルーパブのパイオニアです 2000年にブライアン・ベアード夫妻が沼津で醸造&パブの営業を開始して、今では関東のあちこちに店を持つほどの人気ビールになりました。
あっしもビールの師匠にあれこれ学んでいた頃にベアードの「ライジングサンペールエール」を教えてもらってあまりのんまさにノックアウトされ、すっかりファンになりました。最初の頃はただ単純に「なんかフルーティ、んまい!」だったのですが、ビールのことあれこれ勉強して、ここのビールのこだわりとか目指したいものとかいろいろわかってきたところです。そんな猫背的ベアードビール観はまた後程。あ、今回の記事、長いですよ。ここまで読んでいただいたからには最後まで逃がしませんよ
1杯目は「沼津ラガー」。「いきなりそれかよ」とコアなベアードファンからお叱りを受けるのは覚悟の上です笑
ラガー特有の麦感、麦臭さが実に少ない。いろんなホップを混ぜて使っているようなのですが、アメリカホップの柑橘系のアロマ&ジューシーなテイストが支配的。みかんみかんみかん~ んまい
そして猫背的フラッグシップ、ライジングサンペールエール んんん~相変わらずんまい。普段はボトルで呑むことが多いのだけど、樽生はやはりホップ感が生き生きしていて実に美味。一口呑むごとに鮮烈な苦味と、心地よい樹木系の渋み 樹木系って今思いついたたとえなのですが、伝わるかなあ。たぶん呑んでもらえれば伝わると思います。
すごくわかりやすいアメリカンペールエールにみえて、実はものすごく複雑なビールです。おそらくそれはドライホッピングという特殊なホップの使い方に由来するものだと思うのですが、「このビールはこうだ」という安直な解釈を拒むかのようにいろいろな表情を見せてくれます。実に奥深いです
そして次は、レッドローズアンバーエール。日本のクラフトビールに数あるアンバーエールですが、ベアードのアンバーは何とも珍しい。エール酵母特有のフルーティな香りが少なくて、ホップの香りと苦みが突出。カラメルモルトのほのか~な甘味が後味に心地よいです
ほ~これは面白いなあと思ってメニューに載っていた紹介文を見てみると、本来高い温度で発酵させるエール酵母を低温で発酵させているそうです。フルーティな香り(エステル)の少なさはたぶんここに由来するものだと思います。たぶん、ホップのキャラクターをしっかり出すためのアイデアなのかと思われます。
そして最後は島国スタウト。カテゴリー的にはドラフトギネスと同じ「ドライスタウト」になるのですが、やはりベアードのスタウトはホップが気持ちいいです。ドラフトギネスで支配的なロースト麦芽の焦げ感に、ホップの図太い苦みがシンフォニー アルコール度数は低いのですが、何だかものすごくリッチなビールです。んまい。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
ベアードビール、とにかくホップの気持ちいいビールです。ベアードのHPにも明記されていますが、醸造士のブライアンさんのホップ大好きぶりがそのままビールに投影されている感じ。どのビールを呑んでもホップの香り、苦味、渋みが姿を変え形を変え楽しませてくれます。「ホップを綺麗にみせるためにどうするか」を最優先に考えているような感じです。
エステルとモルト感をぐっと抑えてホップ感を際立たせるというオリジナルレシピで醸されたアンバーエールなんてその代表でしょうね。スタイルの定義にあてはまっていようがいなかろうが、そんなことはどうでもいい。自分がんまいと思うビール、自分が好きなビールを実直に表現するだけだ!みたいな芯の強さを感じます。
この「芯の強さ」は猫背が初めてライジングサンペールエールを呑んだその時から、いつどのビールを呑んでも常に感じる、ベアードビールの大きな特徴です。
で、こういうビールは普通「お~苦い!気持ちいい!んまい!」で終わってしまうことが多いのですが、ベアードビールは実に複雑。このホップは何と何を使っているのかなあ、みたいな考える楽しさまでいただいちゃってます。
んまい!で終わってもいいけどいろいろ想像してみたら面白いぞ~っていうわくわく感。単純にみえて実は複雑。そういうアンビバレントなビールという点では、猫背の大好きな大山Gビールとある意味で共通なのかなあ、とか思います。大山はホップではなくモルトの世界のファンタジーですから、ホップで遊びまくっているベアードとは好対照なのだろうと思います。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
さて、そろそろ店を出ようかという頃に友人からメール。
「沼津にいるなら絶対この店に行け!」
という指令を受けて、やってきたのは・・・
魚市場。ちなみにベアードのタップルームから歩いて2分です笑 そんな市場の一角のこの店・・・
かもめ丸。後から知ったのですが、地元の有名店らしいです。で、友人の指令通りに・・・
ぬまづ丼~
あじの干物の炊き込みご飯に生しらす、桜海老、地あじのたたきが乗ったゴージャス極まりない丼だす あ゛~んまい。生しらすたまらんです。やっぱ海はいいなあ~。利根川は海だと信じて生きてきた埼玉県人猫背的には贅沢すぎます。
最後はビールから脱線しましたが、ビールも魚も海もエンジョイできる、おいしずきる街です、沼津
タグ:ベアードビール
こないだ、ベアードさんの静岡サマーみかんエール飲んだでよ~。
by トリック (2011-07-12 22:44)
あ゛~、みかんエールもあったような気もしますが・・・たくさんありすぎて無意識にスルーしてました。
by 猫背 (2011-07-13 19:14)
美味しそうですね!
ホップの魔術師という感じですね。
ぬまづ丼も美味しそうですね~。
今は、しらすが旬ですので生しらすは最高ですね。
by コバヤン (2011-07-13 21:53)
こんばんわ。初めまして。訪問&NICEおおきにです。
麦酒狂の私にとっては嬉しい記事ですね。これからもよろしくお願いします。
by オカジュン765 (2011-07-13 22:42)
コバヤン さん
やっぱり旬なんですね、しらす!衝撃的なほど美味でした♪
ビールは前から知っていたのですが、生シラスの味は初めてだったので、思わぬ発見でした。
by 猫背 (2011-07-14 15:16)
オカジュン765 さん
こちらこそよろしくお願いいたします!
麦酒狂ならば確実に期待にお答えできるブログだと思います笑 私もちょくちょくのぞかせていただきますね♪
by 猫背 (2011-07-14 15:18)
こんにちは^^)
ベアードビール実に美味しそうですね
飲んでみたいです。。。
沼津丼は衝撃です^^)
by rtfk (2011-07-14 15:57)
rtfk さん
コメントありがとうございます!
ぬまづ丼、私も予期せぬ遭遇だったので衝撃でした。見た目も衝撃ですが、味も衝撃ですよ♪
by 猫背 (2011-07-14 22:24)