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coedo 伽羅 【心静かに楽しむ麦酒】 [日本のクラフトビール]

花粉の舞い始めた今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。オルヴァルの香りをかいだらなぜか一発で鼻が通る猫背は花粉症知らずです[ぴかぴか(新しい)]

今日は鼻にも舌にも目にもんまいビール、埼玉県コエドブルワリー(coedo)の「伽羅」でございます。

伽羅.JPG

甘~いモルトの香り。その中にほのかに焙煎香がかおります。実に軽やか[るんるん]

呑む。スイートポテトのようなほっこりとした甘味の中に軽やかなホップの苦味と焙煎麦芽の香ばしさ。後味には長く続く香ばしさ。甘さと苦さのバランスをとることがビール、特に色の濃いビールの至上命題であるのですが、このビールはその甘さ苦さは言うまでもなく、派手さと落ち着き、軽やかさとおしとやかさという点でも見事な出来栄えでございます[ぴかぴか(新しい)]


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いや~埼玉は地味に酒どころなんですよ。日本酒ならば神亀、ビールならば例えば羽生市のこぶし花ビール、そして川越市のcoedo。一般的な認知度合いはさておき、マニア心くすぐるラインナップぢゃありませんか。

大宮市(現さいたま市。猫背はこの呼称をまだ認めてません)在住の猫背は日々この魅惑の酒々を理想に近いコンディションでいただけるのです。うらやましかったらウェルカム[exclamation]大宮市(現さいたま市。猫背はこの略)[exclamation×2]



少し前のNHK連ドラですっかり有名になりましたな、川越市。名所の少ない埼玉県の中では珍しい、日本に誇れる観光地です。そんな川越の名所といえば・・・


① 喜多院

こんな寺です↓
http://www.kawagoe.com/kitain/

埼玉県民の初詣の定番です。


② 頑者

こんな店です↓
http://www1.ocn.ne.jp/~ganja/

今ではすっかり全国区の有名店になってしまった頑者ですが、猫背はブレイク前からずっと通っていました(^く^) 鼻高々[ぴかぴか(新しい)] まあ猫背が育てたようなも略


③ 菓子屋横丁

こんな場所です↓
http://www.koedo.or.jp/0_japanese/site-spot/kashiyayokocho/index.html

小江戸川越を満喫できる定番の観光スポットです。地元の高校生なんかもよく出入りしていて、町と観光地がきれいに同居しています。


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そんな川越市の誇るビール、coedo。ラインナップは・・・

「伽羅」 「瑠璃」 「白」 「漆黒」 「紅赤」

の5種類。日本語ですよ日本語[ぴかぴか(新しい)]



では問題です。それぞれの銘柄がどのスタイルのビールにあたるか、以下から選びなさい。ヒントは「色」です。

①ピルスナー ② シュバルツ ③ ヴァイツェン ④ coedoオリジナル










(thinking time)










答えは…

「伽羅」 coedoオリジナル

「瑠璃」 ピルスナー

「白」 ヴァイツェン

「漆黒」 シュバルツ

「紅赤」 coedoオリジナル


でした~[ぴかぴか(新しい)]

「白」と「漆黒」はまさにヴァイツェン、シュバルツ(いわゆる黒ビールです)の色ですな。「瑠璃」は澄んだ青い色を指しますが、もちろんピルスナーが青いわけぢゃありません。瑠璃色ぐらいに澄んだピルスナー、ということでしょう[ぴかぴか(新しい)]

で、coedoオリジナルの「紅赤」はなんと、サツマイモを使ったビールなのです[exclamation] なるほど、サツマイモの色から「紅赤」なのか~と思ったあなた、惜しい!なんと「紅赤」とは原材料として用いている地元サツマイモの名称なのでした~。農業と醸造の華麗なコラボレーション。

「紅赤」は国際的な評価も非常に高いビールで、昨年の欧州最大のビールコンテスト「ヨーロピアン・ビア・スター・アワード」では、なんと金賞をゲットしております。

本日の「伽羅」は香木の名前なのでした[ぴかぴか(新しい)] 鎮静作用をもたらすという香木、伽羅。その名の通りにゆったりと楽しめるビールです[ぴかぴか(新しい)]


タグ:COEDO 伽羅

高円寺麦酒工房 【Japanese Brew Pub】 [現地に突撃♪]

『ブルーパブ』

「青いパブ」ではありません。英語で書けばbrew pub。つまり「醸造酒場」ということです。

簡単に言えば,自分の家で造ったビールを自分の店で出す,というスタイルの酒場のことです。海外では一般的なのですが,日本では滅多にお目にかかりませんね。


そんな日本には数少ないブルーパブの一つ,「高円寺麦酒工房」に今日は行ってまいりました[グッド(上向き矢印)]


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高円寺の北口を出て,歩いて5分くらいです。が,かなり細~い路地を入るので,地図見ないとたどりつけないと思われます[あせあせ(飛び散る汗)] ご注意ください。

ちなみにここです↓

http://map.yahoo.co.jp/pl?lat=35.70466111&lon=139.65443889&ei=UTF-8&type=scroll&mode=map&p=%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%83%BD%E6%9D%89%E4%B8%A6%E5%8C%BA%E9%AB%98%E5%86%86%E5%AF%BA%E5%8C%972%E4%B8%81%E7%9B%AE24-8&sc=5


民家や小さな店が並ぶ閑静な路地を歩いていくと右手に・・・

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ありました[ぴかぴか(新しい)] 見た目は完全に民家です。古い家を改装したのだと思われます。入口には・・・


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わかりやすい看板が笑 では入店~。

入口に近い側にはフロア席,そして奥にある厨房の手前には小上がり席。あっしは店内が混み合っていたのと珍しく複数人で呑みに行ったのとで幸運なことに小上がり席に座ることができました[るんるん]

そう,ここ大事。混んでいたのです。開店したのは昨年の12月26日。まだオープン後2か月足らずにもかかわらず,さらに,平日の夜だったにもかかわらずほぼ満席の大盛況[ぴかぴか(新しい)]

しかも客層はあっしみたいなめんどくさいマニアはごく少数。見る限りではご近所さんがほとんどのようでした。小さな子供を連れた家族も2組ほど。んん~いい光景だ[グッド(上向き矢印)]


ちなみに小上がり席は・・・

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こんな感じで,店内全体を見渡せます。なんだかすごく偉くなった気分です。


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会計時用の札。銭湯の下駄箱のカギみたい[黒ハート]



ちなみにBEERメニューはこんな感じ。

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自家醸造ビールは全3種類。ラインナップは日によって違うみたいです。この日はエール系がずらり3種類。ヴァイツェンも日によってはあるらしいのです。ん~呑みたかった。



お,メニューは側面にも続きがあった。

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キリンのビールも3種類ありました。いわゆる「普通のビール」が呑みたいお客さんも安心ですな。

1種類だけではなく3種類並べているところにビアパブとしてのポリシーを感じますな。「日本のビールにだって味の違いはあるんだ[exclamation]」という暗黙のメッセージでしょう。ちなみに一番上の「入荷待ち」はハートランドでした。ん~呑みたかった。


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いただきま~す[るんるん] まずはアメリカンペールエール。

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濁りの強い外見からは想像もつかないほどシャープ。鮮烈な柑橘系の香り+鋭い苦み+心地よい酸味=昇天。もぎたての果実にかぶりついたみたいにフレッシュ[ぴかぴか(新しい)]

この点はやはり自家醸造最大のメリットですな。だってビールが出される真横で造られているのですから。ビールにとっての大敵である移動(ビールは振動に弱いのです)からも紫外線からも解放された環境です。んまくないわけありませんて。



次はレッドエール。

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アメリカンペールエールの鮮烈な苦味はそのままに,麦芽の甘味にもスポットライトを当てたビール。ん~これもんまい。



んでもう一つ,ストロングエール。

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写真の右がストロングエールです。度数7%。でも実際には数字以上のアルコール感を感じます。存在感たっぷり[ぴかぴか(新しい)]



フードメニューも想像以上に充実していました。てっきり軽いつまみが数種類あるくらいなのかなあ,と思っていたら奥の厨房で本格的な調理をしていました。このあたりも地元の人々の支持を得るには重要な部分なんでしょうね。


そんな高円寺麦酒工房,ブログはこちら。お店のこともビール造りのこともいろいろ書かれていておもしろいですよ↓[るんるん]

http://koenjibeer.seesaa.net/

ロシュフォール8 【酵母の営みを香る】 [ベルギーのビール]

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今日はベルギー修道院ビールの銘品、ロシュフォール8でございます[ぴかぴか(新しい)]

池袋東武で海外ビールを買いだめしたため、ここしばらく海外ビールの記事ばかりになってます笑 もうしばらく続きますのでおつきあいくださいませm(_ _)m



いや~実にフルーティな香り。焙煎麦芽のコーヒーのような香りとあいまって、アップルパイのようなんまそうな芳香がぷんぷんしております[るんるん]

ビールの香りを評する際に「エステル香」という言葉がよく使われます。ロシュフォール8はこのエステル香を体感するにはもってこいのビールです。


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ビールの香りを作り出す成分はそれはまあたくさんあるのですが、中でも支配的な香りは

①麦芽に由来するもの
②ホップに由来するもの
③酵母の発酵過程に由来するもの

の3つです。

麦芽由来の香りは例えば、スタウトなんかの濃色ビールに感じられる焦げた香りなんかがそうですね。淡色ビールは概して、麦芽由来の香りはあまり感じられません。

ホップの香りは草のような香り、柑橘系の香り、なんかですね。ちなみに日本の大手メーカーが造るビールの香りはほとんどがこのホップ由来の香りです。プレミアムモルツが好例です。生きのいいジャキッ[exclamation]としたあの香り、あれがまさしくホップ香です。

で、最後の「エステル」ってのは、酵母が発酵の作業を進める際に生まれる副産物で、ビールにフルーティな香りをつけてくれます。

「え、フルーティな香りってホップ由来なんじゃないの[exclamation&question]」という疑問を持ったあなた、なかなかマニアですね~。ごく簡単に言ってしまうと、ホップ由来のフルーティな香りは「派手」です。グレープフルーツやオレンジの香りによく例えられますが、きらびやかな存在感のある香りです。それに比べるとエステルがもたらす香りはやわらかく、じわっと広がる甘い香りで、単純化して言ってしまえば「濃醇」です。こちらは洋ナシやイチゴの香りなんかに例えられます。



なんてことを気にしながらこれからいろんなビール、特にエールビールを呑んでいだたけたらきっといろんな発見とか楽しいことあると思いますよ[るんるん]


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閑話休題。ロシュフォール8を注いだらいきなり呑まずに、ぜひとも鼻を近づけてクンクンしてみてください。間違いなく感じられるリンゴやプラムのような甘い香り。それこそまさに酵母達の活動の証、エステル香でございます。目に見えない微生物達の鼻に感じる営みをエンジョイしながら酔っ払ってください[ぴかぴか(新しい)]

ようやく呑む。フルーティなエステル、コーヒーのような焙煎香がさらに強く感じられます。そこにアルコールの適度な辛味も混じりあい、実にグッドバランス。

胃の奥からセピア色に染まっていくような、ものすごく懐かしい甘さ。矮小化してしまえば子供の頃に初めて食べたチロルチョコレートみたいな。でも全然くどくない。この「甘いけどくどくない」っていう感覚はビール以外ではなかなか体験できない。これこそがビールのビールたる所以、さらに言えばロシュフォールのロシュフォールたる所以でしょうな。

パイプオルガンの残響音のような、澄んだ甘さが鼻腔にも口中にも実に心地よいです。

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