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ベアレンビール 【猫背的奥州旅】 [現地に突撃♪]

慌ただしく店じまいを始めた夏に急かされて、盛岡のベアレンビールに行ってまいりました[新幹線]


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大宮から新幹線で盛岡までひとっとび。さっそく新幹線の中で乾杯[るんるん] コエドの「伽羅」です。あ、もちろん他にも呑んでます。何せ盛岡まで2時間ありますから。


そして盛岡駅に到着!ここで猫背を待っていたのは・・・

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「はやて」と「こまち」の切り離しシーン[ぴかぴか(新しい)] 盛岡まで連結されて走行してきた2つが、ここで切り離されて「はやて」は新青森、「こまち」は秋田へと向かうわけです。


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離れた後の「はやて」側の顔。ん~何ともマヌケキュート。その後こうやって・・・


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自動で閉まっていきます。


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これは「こまち」側。未来の世界のカマキリ型ロボットですな。


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というわけでようやく盛岡に上陸[exclamation]

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まず向かったのは・・・


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ぴょんぴょん舎。やはり盛岡といえば・・・


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おっと失礼。これはいつもの光景だ[あせあせ(飛び散る汗)]


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これでしょう。冷麺[exclamation×2] いただきま~す[るんるん]


すみません、実は…あまり期待していなかったのですが・・・美味です[黒ハート] んまい[exclamation×2]


透き通った麺は実にコシが強い。なのに、腹にたまらない!これは数杯ハシゴすることもできる!スープは辛すぎなくてよいです。いろんなエキス分がぎゅ~っと濃縮されとる感じ[ぴかぴか(新しい)]

そして、スイカ。猫背的にはこれが大ヒットでした。キムチやトウガラシの辛さでスイカの甘味がさらに引き立っとります[グッド(上向き矢印)] あ゛~もう1杯くらい食べたかった・・・


ですが、今日は超強行スケジュールなので、ここは1杯で我慢[もうやだ~(悲しい顔)]


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店を出て盛岡駅前でタクシーに乗り約10分くらい。着きました[exclamation]


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ベアレンビール醸造所[ぴかぴか(新しい)] なかなかでかい建物です。


さっそく中の売店で一杯。

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ベアレンのフラッグシップ「クラシック」[ビール]

んまい[るんるん] 日本ではあまり見かけない「ドルトムンダー」というスタイルのビールです。鮮烈なシャキッとした苦味とエールのようなフローラルな香りがたまらんです。


そして、2階の見学スペースから工場内部をチラ見。


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麦芽を粉砕する機械です。ガラス越しなので映りが悪いです。これは・・・かなりの年季ものですね[exclamation] もちろん現役で稼働しています。

お、案内があった・・・


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せ、1900年頃のとは・・・齢111歳ですか[あせあせ(飛び散る汗)] いや~元気ですな!そんなに複雑な機械ではないとはいえ、このご長寿は大したものです。わしの車(30歳)もあと70年くらいは走ってもらわねばな、こりゃ。


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醸造釜もやはりドイツから輸入した年代もの。よほどしっかり手入れしないとここまで長くは使えませんよね、きっと。


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ベアレンビールの創業は2001年。アメリカンエール系の苦いビールが流行っている昨今ですが、ベアレンは昔から変わらずドイツ式のビールに注力しています。ホップホップしたビールに食傷気味の人には間違いなく新たな感動をもたらしてくれる実力派の醸造所です。

今では知名度も流通も全国区になったベアレンビールですが、ここまでには数多くの苦難がありました。3月の大震災では醸造設備や直営店に物的な被害はなかったようですが、停電が続いたり流通が滞ったりと、かなり苦労をされていたようです。

2008年1月には作業中の不慮の事故で創業当時からの醸造士さんが落命されるという、大変痛ましい不幸にも見舞われています。事故の直後に検証と対策のために全ての営業を停止しましたが、同じ年の3月には醸造を再開し、現在に至っています。

私はビール醸造は工業製品を作るのとは全く別物だと思っています。だから、このブログでも一貫してビールの「つくる」には「作る」ではなく「造る」という漢字を充ててきました。「造る」でもまだ納得できてません。もっと、あたたかみと息遣いが届く漢字が欲しい。つくる過程の一つ一つに、「造る」ではあらわしきれないほどのつくり手のぬくもりや想いや苦労や人生が込められて、それがビールに反映されているからです。

結果として命まで賭されることになってしまったこの醸造士さんの、想いも苦労も存在もなにもかも全て、私は感じながら、いやたぶん感じるために、盛岡まで来ました。私はいつまでも忘れてはいけないとおもいます。


3年も前の出来事を混ぜ返すように今取り上げるべきなのかどうか迷いましたが、やはり事実は事実だし、この醸造所の現在の姿を語るうえで私は絶対に避けられない、避けてはいけない出来事だったと考えて、あえて取り上げました。

今でもベアレンビールは事故のあった1月22日を「全社安全総点検の日」として、安全への意識向上を図っています。

工場の一角には・・・

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ご冥福をお祈りいたします。


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そして醸造所を後にして、再び盛岡市内に。ここからはベアレン直営店2店をハシゴ~[るんるん]

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盛岡駅から徒歩10分。昨日からの雨でやや濁り気味の北上川を渡って少し進むと…


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まずは1件目「ビアパブ ベアレン 材木町」~[グッド(上向き矢印)] 横の「鉄道専門店」がいい味出してます。一人だったら間違いなく入ってた・・・。

ちなみに店の看板は2階にかかってますが、店は1階です。


5時の開店と同時に行ったので、こんな特等席に座れました。

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北上川を目の前にしたカウンター[るんるん] いや~何とも風流ですな。1階にあるがゆえ、何だか本当に川辺に座っているみたいな気分です。


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まずはヴァイツェン。バナナやクローブの香りがはっきりした、わしが大好きなタイプのヴァイツェンだす[ぴかぴか(新しい)]

日本のクラフトビールはヴァイツェンが非常にハイレベルだというのは衆目の一致するところだと思いますが、こうやって現地に足を運んで出来立てを呑めば、その感がさらに強まります。

特にヴァイツェンは足の速いビールなので、どうしても輸入物だとある程度の劣化は避けられない。そういう点でも、日本国内で呑むことに限っていえば、やはり日本でつくられたものに如くはなし、ということなんでしょうな。


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次はアルト。ベアレンのアルトは初めて呑みましたが、これ、んま~い[exclamation×2] 淡い紅色からわかるとおりのモルト感。さつまいものようなやわらか~い麦芽の甘さ。そこに目ただないながらもはっきりとわかるしゃっきりとしたホップの苦み。実にバランスの良いビールです。


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そしてシュバルツ。深く煎ったコーヒー豆のような香ばしさがたまらんです。川をながめながらだらだらと楽しんでました[るんるん]


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雨上がりのすっきりとしない灰色の空と、鈍色をたたえてやや速足に流れていく北上川を肴にして呑んでいたら何だか妙に詩情をくすぐられてきて、強制連行一緒に来てくれた友人となぜか句会がはじまってしまいました。お耳汚しかとは思いますが、ご笑納ください。


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ほろ酔いに 水のさざめき 我微睡む


夕暮れの 空を支えて 川辺の樹


水たちの 飛沫よ何故に 予言せぬ かく大津波の 来たらむことを


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天然の 温泉つきで この値段

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失礼いたしました。


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そしてこの後は場所を変えて、2件目「ビアバー ベアレン 中ノ橋」にレッツゴー[exclamation]


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岩手銀行中ノ橋支店のシャレオツビルのすぐ近く、ホテル ブライトイン盛岡の真横にあります。

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こちらの店は料理のメニューも豊富です。長居するにはこっちのほうがいいかもしれません。あまり写真撮ってなかったのでわかりづらくてすみませんm(_ _)m


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以上、この行程を回って大宮には最終の新幹線で帰ってまいりました。近くてんまい盛岡路、皆様もぜひどうぞ[ぴかぴか(新しい)]

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キリン アイスプラスビール 【氷を入れて飲むビール】 [日本の大手ビール]

氷を入れると,コクが引き立つ

氷を入れるとコクが引き立つ,新スタイルビール。
氷を入れると引き立つ発酵由来(上面発酵製法を採用)の複雑な香りやカスケードホップの甘い香り,氷を入れたときに適度に感じられる「すっきりした甘み」と「マイルドな苦味」の絶妙なバランスが特長です。
【原材料 … 麦芽,ホップ,スターチ,糖類(乳糖)】


以上は,キリンHPからの引用です。猫背の言葉ではありません。くれぐれもお間違いのないように。


さて,このHPの文言にはたして齟齬はないのか。

というわけでやってみました。 「氷を入れない状態との比較~♪」。ふっふっふっ,わしは大手のビールには厳しいのです・・・[ぴかぴか(新しい)]


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猫背的たまに本気テイスティングモード,スイッチオーン[exclamation] 写真左が氷入り(以下「入り」),右が氷無し(以下「無し」)だす。

それではスタート[exclamation×2]


香り。「無し」は実に濃醇な香り。カスケードホップの香り以上にエール酵母のエステル香をはっきり感じる。これは普段ピルスナーしか呑まない人にはちとしつこいと感じられるかも。「入り」のほうが適度で軽やか。スパイシー[ぴかぴか(新しい)]

呑む[exclamation] 「無し」は・・・お~,んまい[グッド(上向き矢印)] ボディ(味の厚み)のしっかりしたバランスのいいペールエールです。

ボディ感の強さは乳糖に由来するものでしょう。余談ですが,ビールにボディを付与するために乳糖を添加するというのは海外のビール,特にイギリスのスタウトなんかでよく用いられる手法です。

「入り」は・・・ん~,冷たい! あたりまえだ[exclamation]

「無し」ではやや重めだったボディもこうすればまあ適度になる。ただ,氷が溶けはじめると味のバランスが崩れて,ホップの妙な苦味だけが後味に長く残る。せっかくの麦感,エールの芳醇さが台無し。。。ビールというよりは麦のチューハイみたいな感じだな。


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で,ふと気づいたら「入り」は泡もちが悪い・・・。比べてみれば差は歴然。

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右が「入り」です。左の「無し」に比べると泡の厚さがまるで違います。上から見るとさらに・・・


泡が・・・.jpg

こんな感じです。雪山とハゲ山の航空写真ですな。

これだけ泡が少ないので,口の中でふくらむ感じも少なくなる。口蓋を刺激しながら喉を通っていくビール特有の快感はまあ皆無です[バッド(下向き矢印)] だからチューハイっぽいんだな。


試しに「無し」にも少量の水を入れてみると・・・ボディはやはりなくなりましたが,泡持ちはそれほど変わりませんでした。さて,ここで問題です[exclamation] 「入り」も「無し」も同様に薄まっているにもかかわらず、これだけ発泡の差が生まれたのは何故でしょうか?







あ,今回は選択肢はありません。記述回答です。









正解は・・・「温度」でした~[ぴかぴか(新しい)]


ビールの泡の正体は,ビールに含まれている二酸化炭素です。二酸化炭素は水によく溶ける気体なので,ビールにはたっぷりと二酸化炭素が含まれています。ちなみに瓶ビールでだいたい瓶の容量の3倍くらいの二酸化炭素が含まれています。

ですが,二酸化炭素が液体中に含有される上限量は,液体の温度に反比例します。つまり,液体が冷たいほど液体中に閉じ込めておける。逆に,液体の温度が高いと二酸化酸素は外に飛び出そうとする。このようにして飛び出してきた二酸化炭素がビールの泡になり,さらには口に入れたときのシュワシュワ感や喉越しの気持ちよさをもたらすニクい奴となるわけです[るんるん]


これを今回の「入り」と「無し」について言えば,より冷たい「入り」のほうが「無し」より二酸化炭素を閉じ込める力が大きいのです。だから,泡が立たない。呑むときにも刺激や喉越しはない。ビールのこういう刺激が苦手な人にはいいと思いますが,個人的にはいかがなものかと思います[たらーっ(汗)]


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結論。アイスプラスビールは

ビールとして呑みたければ氷を入れずに呑みましょう!

そのまま呑めば実に出来の良いペールエールです[ぴかぴか(新しい)] 舌の肥えたビール好きにもかなりのハピネスを届けてくれると思います。なのに、何故氷を・・・orz

「ペールエールを薄めれば一般の人にもウケるビールになる」という単純な発想から造ったなんてことは絶対無いだろうし、「アサヒスーパードライのエクストラコールドは店でしか呑めないが、これならば家でも呑める!」なんてコンセプトで生まれたとも思いたくないし・・・[たらーっ(汗)]


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以上を踏まえて,そして,ここまで読んでくださったおそらくはビール大好きの皆様の気持ちを代弁して,猫背が冒頭のキリンHPの文言に訂正を加えたいと思います。



氷を入れるとないと,コクが引き立つ[exclamation×2]

氷を入れるとないとコクが引き立つ,新スタイルビールペールエール

氷を入れると引き立つ消えてしまう発酵由来(上面発酵製法を採用)の複雑な香りやカスケードホップの甘い香り,

氷を入れたときに適度に感じられるほとんど感じられなくなる「すっきりした甘み」と「マイルドな苦味」の絶妙な微妙なバランスが特長です。




ふう、すっきりした[ぴかぴか(新しい)] さて、氷を入れずにもう一本・・・[ハートたち(複数ハート)]

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