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アウトサイダーブルーイング 【猫背的最先端】 [現地に突撃♪]

先日、仕事で甲府に行ってまいりました。


甲府行きが決まった瞬間「甲府 クラフトビール」で検索しました。電車や宿の手配なんかよりずっと重要です。


で、検索にかかったのが…

読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/gourmet/news/business/20120125-OYT8T00403.htm


なななんと、クラフトビールの醸造所&レストランがあるとは[exclamation] しかもオープンしたばっかではないですか[exclamation×2] 新しいものを追うことと流行に踊らされることがゴキブリより嫌いな猫背ですが、このめぐり合わせは逃してはいけない[exclamation] いや、きっと運命だ[ぴかぴか(新しい)]


というわけで仕事をさっさと片付けて行ってまいりました。甲府市の「アウトサイダーブルーイング」ですん[るんるん]


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上で引用した新聞にも書かれていましたが、このアウトサイダーブルーイングのビールを醸しているのは、日本の大手クラフトビールメーカーを渡り歩いた、熟練の醸造士さんです。このように、腕の確かな醸造士さんがメーカー間を移動するという光景が日本でもごくわずかですが見られるようになりましたな。

先日、料飲店の関係者向けのイベントに無関係者の猫背が関係者のフリをして紛れ込んで、とある大手クラフトビールの工場長さんと話をする機会がありました。

あっしは日本のクラフトビールに立ちはだかる直近の壁が2つあると思っています。一つは親会社の経営状態、もう一つは醸造士さんの加齢に伴う後継者探しの問題、です。これをその工場長さんにストレートにぶつけたところ、2つ目の壁についてはほぽ問題ないとおっしゃられていました。昨今のクラフトビールブームのおかげもあってか、醸造の道を志す若者は非常に多いという嬉しい現状を耳にすることができました。そして、腕のいい職人はヘッドハンティングされて様々なブルワリーを渡り歩くようになるのではないか、と予言されていました。まさにそんな未来がもう現実になってきているのかもしれませんな。

製品と製造技術が正しく評価されることと、それに対して正当な対価と名声が与えられること。こうなれば今のクラフトビールブームもブームではなくなって、立派に文化の一部になるのでしょうな。


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まあそんな御託はおいときませう。レストランに着きました[グッド(上向き矢印)] が…


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オープンが5時でした…早すぎた[たらーっ(汗)] というわけで街中をぶらぶら。そして…


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甲府といえばほうとう。極太の麺がたまらんですたい[黒ハート] ちなみにたっぷり入っている肉は猪の肉だす。激美味。猫背は猪背にランクアップしました。


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んまいほうとうで胃袋をたぷたぷにして、時間はついに5時。突撃[ダッシュ(走り出すさま)]


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1階が醸造所で2階がレストランという、ビールにとっては最高の環境。産地直送にもほどがあります。

そして醸造所のガラスには…

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開栓予定のビール達。甲府の街中に「トリプル」とか「ベルジャンホワイト」なんて言葉が躍っているのが何だかすごく愉快でした[るんるん]

これを見たご近所のお父さんが「お、明日トリプル出るんだ!よし、明日は残業しない!」とか爺ちゃんが「なんぢゃ、ベルヂャンホワイトあるならゲエトボオルの後に一杯やりに来ますかね、婆さんや」っていう日本になったらすごく素敵だなあ、とか妄想しながら貼り紙の前で一人ニヤニヤしとりました[ぴかぴか(新しい)]


いざ店内に!

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真新しい木のドアがいい味だしてますん。


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中はかな~り広いです。フルに座ったら5~60人はゆうに入ると思います。


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本日の樽生ビール。といっても樽生しかありませんが[グッド(上向き矢印)] メニュー上には6種類ありますが、この日は残念ながら一番上のラガーと下から2番目のトリプルはありませんでした。

それにしても、ビールの名前がかっこよすぎる[ぴかぴか(新しい)] オーナーさんがオーストラリアの人なので、おそらくはそのオーナー氏の命名でしょう。

Drunk Monk Tripleなんて愉快ぢゃありませんか。「酔っぱらい修道士のトリプル」ですよ。ちなみにmonkの語源の一説として、修道士の姿が猿(monkey)に似ているからという説があります。でも、Drunk Monkey Tripleにしてしまうと何だか急に庶民派のビールになってしまいますな。


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フードメニュー。かなりあります[グッド(上向き矢印)] 真ん中へんにある「ほうとうのペッパラチーノ」が激しく気になります笑 ほうとう先に食べなきゃよかったorz 「ペッパラチーノだけに、別腹よ[るんるん]」つまらんorz ちーん。あっ、いかないで…


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まず一杯目はフランダース・ベルジャン・ホワイト[ぴかぴか(新しい)] ヒューガルデンと同じタイプのビールですが、小麦などに由来する軽快なスパイシーさの中にハーブのような不思議な浮遊感が見え隠れして、実に複雑な味わい。


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お次はザ・カウンティーズ・ペールエール。メニューには「柑橘系のアロマホップが香る」とありますが、割に香りは控えめ。おしとやかなペールエールです。呑みやすい[るんるん]


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そして最後はパンイップ・オーストラリア・IPA。オーストラリア産ホップを使っているようです。確かにこのホップ感は未体験ゾーンかもしれません。これもIPAではありますが、苦みがきつすぎなくて実に良いですな[グッド(上向き矢印)]


今回は電車の都合で3杯だけという猫背らしからぬ飲酒量で終わらせました。次は今回呑めなかったビールを狙って行こう[ダッシュ(走り出すさま)]


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このアウトサイダーブルーイング、残念ながらボトルビールの販売はしておりません。だから、呑むためには甲府まで行くしかありません。こりゃ行くしかないでしょ、甲府[exclamation]

「どうしても時間の都合がつかなくて…」とか「甲府は医者に止められてるんですよ…」というあなた、朗報です。4月8日に秋葉原で開催される「ニッポンクラフトビアフェスティバル」にアウトサイダーブルーイングも出展する予定になっております[るんるん] こりゃ行くしかないでしょ、秋葉原[exclamation] 詳細はこちら↓

http://www.craftbeerfestival.org/index.html

ちなみにこのビアフェス、珍しく猫背も行きます[るんるん] 会場で、僕と、握手!(戦隊ヒーロー的に発音してください)

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羽田スカイエール【猫背、鳥になる】 [現地に突撃♪]

人にはどうしても越えられない壁があるものでして、その壁をどうしても越えねばならない時があるわけでして。


そんな壁があっし猫背にとっては「飛行機」でした。

飛行機が嫌いなのではありません。高いところがだめなのです。通天閣2階の展望台とは言えないような展望台の窓のそばに立つと足が震えます。高速道路ではスピードではなく高さに怯えます。ガラス張りのエレベーターは爆破すべきです。このあたりの逆武勇伝を語り始めるときりがないので割愛します。ああ恥ずかしい。盗んだバイクで走りだしたい気分です。


そんなあっしですが、先日どうしても飛行機に乗らねばならない事態になってしまい、腹をくくって十数年ぶりに空を飛ぶ決心をしました[あせあせ(飛び散る汗)] いや~参った参った。仕方ない、後は恐怖をいかにして和らげるかを考えるしかないか…























呑めばいいんだ[ひらめき]



ある意味アル中です。

よし、少し早めに行って酔っぱらって乗れば怖くない!どれどれ、羽田あたりで呑めるところはないかな…




羽田空港HP
http://www.tokyo-airport-bldg.co.jp/shops_and_restaurants/store/373/




おや…↓

羽田空港HP.png


なななななんと、空港の中にあるではありませんか[exclamation] しかも、羽田空港限定のクラフトビールとは[exclamation×2] いや~灯台モトクラシー大正デモクラシー(自己採点:0点)。というわけでここで決定[るんるん]


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いただきま~す[るんるん]

いやはや、参りました。激美味でございます[黒ハート] 天王洲アイルにあるクラフトビールレストラン「T.Y. HARBOR BREWERY」が羽田空港用に造ったビールです。スタイルはゴールデンエールでしょうかね。このスタイルはモルトの麦麦しいフレーバーが残っているものが多いのですが、この羽田スカイエールはその麦感が適度で実にすっきり。ホップのスパイシーさも軽やかに効いていて、これは呑み飽きませんな[グッド(上向き矢印)]

ビールもんまいのですが、いや~、場所もすごい。絶景スポットですよ、こりゃたまらん[ぴかぴか(新しい)] 羽田第1ターミナルの6階の展望スペースです。国内便の離着陸を眺めながら美味なビールがたらふくいただけます[飛行機]

売店にはちょっとしたフードもあり、展望スペースにはテーブルもあるので、ある程度は長居ができそうです。もっとも、猫背が行ったのは激寒の日曜日の朝だったので呑んでる人は他にいませんでしたが笑 飛行機の撮影にいそしむ人たちの冷たい視線を浴び、あっしが食べる肉まんを虎視眈々と狙うスズメ達に囲まれ…今までにないトリップ感をエンジョイできました[あせあせ(飛び散る汗)]


あ、この場所は飛行機乗らなくても来れますよ。穴場の呑みスポットとして是非どうぞ。

T.Y. HARBOR BREWERY
http://www.tyharborbrewing.co.jp/jp/ty-harbor


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【追伸】
いつも私のブログにniceやコメントを寄せてくれる皆様、本当にありがとうございます。私も皆様のブログを訪問したいのですが時間的な余裕がなくてなかなかそれができません。こんな大変失礼な状況がこれからもしばらく続くと思いますが、どうかお許しくださいませ。

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ハーヴェストムーン・ロティズハウス 【猫背的再開】 [現地に突撃♪]

気づいたらすっかり秋も深まり、コートが恋しい季節になり…ん、違う。紅白の出場メンバーが発表されて、いよいよ1年の終わりを実感する今日この頃…あれ、違うな。。私達の心に刻まれた2011というエピタフを新たなる第1歩への証へと昇華すべく始まった2012年も…も、もう1月が終わるではないか~[exclamation]

長いボケにおつきあいいただいてありがとうございます。すみません、半年間ブログを放置してた猫背です。生きてました[ぴかぴか(新しい)]


いや~半年も経ってしまったのか。あまりに更新しなかったからログインのパスワード忘れるわ、開いてみたらブログの上のところに居直り強盗みたいな広告がでかでかと置かれてるわ、巷では「猫背死亡説」が流れるわ(予想)、さんざんです。

「いろいろと思うところあって」が半分、「忙しくて」が半分の理由で今までほったらかしてきましたが、心機一転、まただらだらとやっていこうと思います。


更新していなかったこの半年の間も仕事や遊びで日本のあちこちを飛びまわっていたのですが、いろんな店でお会いした方々から「猫背さんブログやめちゃったんですか?」とか「あの楽しいブログが読めないなんて寂しいです。。。」とか「猫背さんのブログ、愛してます[黒ハート]だから…」といった温かいメッセージ、励ましの言葉を全くいただきませんでした。というわけで、今までの通りのゆるい頻度で低空飛行いたします。2012年もよろしくお願いいたします[グッド(上向き矢印)]


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お~、この★印も久しぶりに使った。調子に乗ってもう1回使おう[るんるん]


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半年間ただの酔っ払いと化して、麦酒伝道師としての使命を完全に放棄していた猫背のリハビリのために、今日はディズニーランドのお膝元、舞浜駅のイクスピアリの中にあるハーヴェストムーンのレストラン、ロティズ・ハウスに行ってまいりました[ぴかぴか(新しい)]

舞浜駅南口で降りて、ディズニーへと向かう人の波などものともせず、あっし達はイクスピアリの4階に直行。

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4階は屋上なんですね。無機的な屋内からいきなり空の中へと放り出されたトリップ感がいいですな。ドラクエ6で魔術師の塔を登りきった時のような爽快感だす[るんるん] うん、相変わらずたとえがわかりづらい。半年のブランクなど関係ない猫背っぷり。


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シャレオツな店内ではシャレオツなカップルがシャレオツな結婚式のシャレオツな2次会を開催していました。かなりの人数でしたが、それを収容してあまりある店内スペース。相当広いです。残念ながらカウンター席はありませんので、一人ではやや行きづらいかと思われます。


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さっそく開始[exclamation] まずはピルスナー。

ん~美味[ぴかぴか(新しい)] ホップの香りも苦さも控え目。突出した個性よりは全体のバランスを重視してる感じですな。そして、ハーヴェストムーンのビール全般について言えることなのですが、キレが実に良い[exclamation]どんなに飲み口が軽快でも後味が重かったら台無しですもんね。食事にもあわせにくい。そういう後味のキレの良さは抜群でございます。ラガータイプのビールがんまいところはどこにも言えることですが。ひでじビールもそうだし、埼玉のこぶし花ビールもそう。呑み飽きません。


次、ペールエール[exclamation] んまい[exclamation×2] ホップはアメリカ系ではなくイギリス系のものです。簡単に言えば、柑橘系の香りではなく、もっとフローラルな芳しさ。秋雨に濡れた柔らかい落ち葉を踏みしめるようなしっとり感。あっしはアメリカタイプのエールよりイギリスタイプのエールを好む人間なので、これはたまらんですぅ[ハートたち(複数ハート)] と、感動しているうちに呑み終えてしまったが故に、写真撮り忘れました…。下のブラウンエールよりかなり薄く、一見するとピルスナーと見まがうような美しい淡色でした。



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次、ブラウンエール。ペールエールよりカラメル麦芽の甘味がよく感じられて、これもまた美味。で、このあたりから味の記憶がややあいまいになってきました。だって…


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「越後ハーブ鶏の炙り焼き」とか…


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「ハタハタのフリット」とか…食事もことごとくんまい[るんるん] あ~、思い出す…想像で3杯は呑める…[揺れるハート]



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そしてビールはベルジャンスタイルウィート。原材料にコリアンダーとオレンジピールを用いた…つまり、ヒューガルデンと同じタイプのビールです。最近このスタイルのビールを造る醸造所が多いですが、どこのも個性的で実にんまい[ぴかぴか(新しい)] ハーヴェストムーンのものは麦の重厚さが感じられてすごくビールらしいビールといいますか。ヒューガルデンに顕著に感じられるような甘さはかなり控え目。日本人が想像するビールの範疇の中で遊びぬいたビールです。これ、えらく気に入ってしまいました、わし[黒ハート] この後もう1杯いってます笑


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そしてこの後シュバルツ、限定醸造のジャパネスク、バレンタインスタウト…と進んだのですがすみません、写真がどれがどれやらわからなくなってしまったがために、写真を並べるだけにします。最後は結局ただの酔っ払いになってましたorz

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ただ一つ、大事なことをやり遂げました[exclamation] レストランでこの日出ていた8種類、全制覇しました[ぴかぴか(新しい)] ん~金字塔。しかもそれを一緒に行った二人して達成したもんだから、まあ間違いなく店のスタッフ達に覚えられたと思います。最後はビールが空いた瞬間注文を聞きにきてくれるというわんこそば状態。酒量では結婚式の2次会に負けないぐらいゴージャスな宴でした[るんるん]

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ベアレンビール 【猫背的奥州旅】 [現地に突撃♪]

慌ただしく店じまいを始めた夏に急かされて、盛岡のベアレンビールに行ってまいりました[新幹線]


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大宮から新幹線で盛岡までひとっとび。さっそく新幹線の中で乾杯[るんるん] コエドの「伽羅」です。あ、もちろん他にも呑んでます。何せ盛岡まで2時間ありますから。


そして盛岡駅に到着!ここで猫背を待っていたのは・・・

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「はやて」と「こまち」の切り離しシーン[ぴかぴか(新しい)] 盛岡まで連結されて走行してきた2つが、ここで切り離されて「はやて」は新青森、「こまち」は秋田へと向かうわけです。


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離れた後の「はやて」側の顔。ん~何ともマヌケキュート。その後こうやって・・・


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自動で閉まっていきます。


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これは「こまち」側。未来の世界のカマキリ型ロボットですな。


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というわけでようやく盛岡に上陸[exclamation]

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まず向かったのは・・・


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ぴょんぴょん舎。やはり盛岡といえば・・・


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おっと失礼。これはいつもの光景だ[あせあせ(飛び散る汗)]


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これでしょう。冷麺[exclamation×2] いただきま~す[るんるん]


すみません、実は…あまり期待していなかったのですが・・・美味です[黒ハート] んまい[exclamation×2]


透き通った麺は実にコシが強い。なのに、腹にたまらない!これは数杯ハシゴすることもできる!スープは辛すぎなくてよいです。いろんなエキス分がぎゅ~っと濃縮されとる感じ[ぴかぴか(新しい)]

そして、スイカ。猫背的にはこれが大ヒットでした。キムチやトウガラシの辛さでスイカの甘味がさらに引き立っとります[グッド(上向き矢印)] あ゛~もう1杯くらい食べたかった・・・


ですが、今日は超強行スケジュールなので、ここは1杯で我慢[もうやだ~(悲しい顔)]


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店を出て盛岡駅前でタクシーに乗り約10分くらい。着きました[exclamation]


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ベアレンビール醸造所[ぴかぴか(新しい)] なかなかでかい建物です。


さっそく中の売店で一杯。

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ベアレンのフラッグシップ「クラシック」[ビール]

んまい[るんるん] 日本ではあまり見かけない「ドルトムンダー」というスタイルのビールです。鮮烈なシャキッとした苦味とエールのようなフローラルな香りがたまらんです。


そして、2階の見学スペースから工場内部をチラ見。


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麦芽を粉砕する機械です。ガラス越しなので映りが悪いです。これは・・・かなりの年季ものですね[exclamation] もちろん現役で稼働しています。

お、案内があった・・・


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せ、1900年頃のとは・・・齢111歳ですか[あせあせ(飛び散る汗)] いや~元気ですな!そんなに複雑な機械ではないとはいえ、このご長寿は大したものです。わしの車(30歳)もあと70年くらいは走ってもらわねばな、こりゃ。


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醸造釜もやはりドイツから輸入した年代もの。よほどしっかり手入れしないとここまで長くは使えませんよね、きっと。


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ベアレンビールの創業は2001年。アメリカンエール系の苦いビールが流行っている昨今ですが、ベアレンは昔から変わらずドイツ式のビールに注力しています。ホップホップしたビールに食傷気味の人には間違いなく新たな感動をもたらしてくれる実力派の醸造所です。

今では知名度も流通も全国区になったベアレンビールですが、ここまでには数多くの苦難がありました。3月の大震災では醸造設備や直営店に物的な被害はなかったようですが、停電が続いたり流通が滞ったりと、かなり苦労をされていたようです。

2008年1月には作業中の不慮の事故で創業当時からの醸造士さんが落命されるという、大変痛ましい不幸にも見舞われています。事故の直後に検証と対策のために全ての営業を停止しましたが、同じ年の3月には醸造を再開し、現在に至っています。

私はビール醸造は工業製品を作るのとは全く別物だと思っています。だから、このブログでも一貫してビールの「つくる」には「作る」ではなく「造る」という漢字を充ててきました。「造る」でもまだ納得できてません。もっと、あたたかみと息遣いが届く漢字が欲しい。つくる過程の一つ一つに、「造る」ではあらわしきれないほどのつくり手のぬくもりや想いや苦労や人生が込められて、それがビールに反映されているからです。

結果として命まで賭されることになってしまったこの醸造士さんの、想いも苦労も存在もなにもかも全て、私は感じながら、いやたぶん感じるために、盛岡まで来ました。私はいつまでも忘れてはいけないとおもいます。


3年も前の出来事を混ぜ返すように今取り上げるべきなのかどうか迷いましたが、やはり事実は事実だし、この醸造所の現在の姿を語るうえで私は絶対に避けられない、避けてはいけない出来事だったと考えて、あえて取り上げました。

今でもベアレンビールは事故のあった1月22日を「全社安全総点検の日」として、安全への意識向上を図っています。

工場の一角には・・・

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ご冥福をお祈りいたします。


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そして醸造所を後にして、再び盛岡市内に。ここからはベアレン直営店2店をハシゴ~[るんるん]

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盛岡駅から徒歩10分。昨日からの雨でやや濁り気味の北上川を渡って少し進むと…


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まずは1件目「ビアパブ ベアレン 材木町」~[グッド(上向き矢印)] 横の「鉄道専門店」がいい味出してます。一人だったら間違いなく入ってた・・・。

ちなみに店の看板は2階にかかってますが、店は1階です。


5時の開店と同時に行ったので、こんな特等席に座れました。

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北上川を目の前にしたカウンター[るんるん] いや~何とも風流ですな。1階にあるがゆえ、何だか本当に川辺に座っているみたいな気分です。


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まずはヴァイツェン。バナナやクローブの香りがはっきりした、わしが大好きなタイプのヴァイツェンだす[ぴかぴか(新しい)]

日本のクラフトビールはヴァイツェンが非常にハイレベルだというのは衆目の一致するところだと思いますが、こうやって現地に足を運んで出来立てを呑めば、その感がさらに強まります。

特にヴァイツェンは足の速いビールなので、どうしても輸入物だとある程度の劣化は避けられない。そういう点でも、日本国内で呑むことに限っていえば、やはり日本でつくられたものに如くはなし、ということなんでしょうな。


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次はアルト。ベアレンのアルトは初めて呑みましたが、これ、んま~い[exclamation×2] 淡い紅色からわかるとおりのモルト感。さつまいものようなやわらか~い麦芽の甘さ。そこに目ただないながらもはっきりとわかるしゃっきりとしたホップの苦み。実にバランスの良いビールです。


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そしてシュバルツ。深く煎ったコーヒー豆のような香ばしさがたまらんです。川をながめながらだらだらと楽しんでました[るんるん]


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雨上がりのすっきりとしない灰色の空と、鈍色をたたえてやや速足に流れていく北上川を肴にして呑んでいたら何だか妙に詩情をくすぐられてきて、強制連行一緒に来てくれた友人となぜか句会がはじまってしまいました。お耳汚しかとは思いますが、ご笑納ください。


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ほろ酔いに 水のさざめき 我微睡む


夕暮れの 空を支えて 川辺の樹


水たちの 飛沫よ何故に 予言せぬ かく大津波の 来たらむことを


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天然の 温泉つきで この値段

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失礼いたしました。


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そしてこの後は場所を変えて、2件目「ビアバー ベアレン 中ノ橋」にレッツゴー[exclamation]


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岩手銀行中ノ橋支店のシャレオツビルのすぐ近く、ホテル ブライトイン盛岡の真横にあります。

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こちらの店は料理のメニューも豊富です。長居するにはこっちのほうがいいかもしれません。あまり写真撮ってなかったのでわかりづらくてすみませんm(_ _)m


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以上、この行程を回って大宮には最終の新幹線で帰ってまいりました。近くてんまい盛岡路、皆様もぜひどうぞ[ぴかぴか(新しい)]

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【頑張れ福島!】猪苗代地ビール~喜多方・坂内食堂 【猫背的会津旅・後編】 [現地に突撃♪]

猫背的夏休み・会津路日帰り旅の後編です[ぴかぴか(新しい)] 猪苗代地ビールでたらふく飲み食いした後、いざ喜多方へ[exclamation]というシーンから始まります。

前編はこちら→http://nekoze-beer.blog.so-net.ne.jp/2011-07-13


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猪苗代駅を後にして再び磐越西線で西に。磐梯山を背にして進むこと30分。

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着いたのは・・・

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会津若松駅~[ぴかぴか(新しい)] 変なアングルの写真ですみませんm(_ _)m

会津若松といえば・・・鶴ヶ城!ソースカツ丼!昔ながらの町並み!といろいろお楽しみはあるのですが、今回は乗り換え時間がたったの40分しかないため、断念。駅前をぶらりと歩くだけにしました。次回は会津若松で一泊とかでもいいなあ[グッド(上向き矢印)]


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そしてここからさらに西へ。ここからはディーゼル車両での旅になります[るんるん]

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気動車の心地よい揺れに運ばれること25分、ついに到着、喜多方駅~。そしてここから歩くこと15分。着きました~[exclamation×2]

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喜多方ラーメンの名店、坂内食堂。猫背的ラーメンランキング不動の1位の店です[ぴかぴか(新しい)]

関東にも名前だけ借りて営業してる店がありますが、正直いって別物です。この本家のラーメンにゃどんなラーメンもかないませんて。ビール以外のことについては急に辛口になる猫背です。


入口で注文してから席につく仕組みなので、まずは注文を済ませます。というわけでまずは・・・

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キリンラガー[ビール] 漬物がサービスでついてきました。んまい[揺れるハート]

「有名ラーメン店で呑む」これがここ最近のマイブームなのです[るんるん]

だいたいどの店でも空いてる時間ならばいやな顔せずにビール出してくれます。並ばないと入れないような店で悠然と酒を呑んでいられることが、何だか妙に満足できます笑 背徳のカタルシスとでも呼べるのでしょうか。平日朝の満員電車を尻目にガラガラの下り電車に乗る優越感、に近いのかも。ん~歪んでるな、わし[ぴかぴか(新しい)]


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そしてビール呑み終わる頃についに・・・

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来ました~、肉そば[黒ハート] この写真は是非ともクリックして巨大化してごらんください[グッド(上向き矢印)] 今すぐ喜多方に行きたくなりますから[ぴかぴか(新しい)]

いただきま~す[exclamation×2]

め、め、麺が・・・ぷりっぷりっです[ぴかぴか(新しい)] 澄み切った水を食しているかのような透明感。そんなピュアな麺に絡むのがこれまた透明なスープ。透明なのだけど旨味はたっぷり[るんるん]

ビールに例えればそう、雑味のないピュアな麦汁に心地の良いホップ感を上品に残したゴールデンエールのようなラーメン。あ゛あ゛あ゛、昇天いたします。ちーん[グッド(上向き矢印)]


ちなみにこの写真は肉そばの普通盛りです。友人AとBは普通のラーメンの大盛りをうまそうに食べてました。ちなみにAはそれから普通盛りをおかわりしてました。わしももう1杯いきたかったのですが、これから大宮まで帰らねばならんし、猪苗代で買ったお楽しみビールがありますからここはぐっと我慢[あせあせ(飛び散る汗)]


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そして店を後にすると・・・

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閉店の時間でした[あせあせ(飛び散る汗)] 最後の客がこんなに呑んで喰っていたとは、さぞかし迷惑な客だったと思います。すみません近いうちにまた来ます。


店を出たのは18時すぎ。18:34分喜多方駅の電車には何とか間に合うぞ[exclamation] と、駅に向かって歩いていたのですが、何とここで豪雨襲来。雨宿りしている間に電車は行ってしまい、我々は磐梯町の駅までタクシーに乗ることにしました。


実はこの選択肢、緊急時のルートとして便利なのです。地理関係を簡単に説明すると・・

喜多方→磐梯町はアリ!.png

喜多方はこういう場所にあるのです。福島の西端というよりは北西端に位置しています。会津若松行の電車に乗れなくても磐梯町まで行けば余裕で追いつけるのです[ぴかぴか(新しい)] タクシーの金額は5000円ぐらいなので、3人居ればまあ経済的ダメージは小さいでしょう。2人だと要審議ですが[たらーっ(汗)]

会津路を車で走れるという予期せぬ僥倖の中、友人AとBはラーメンやらビールやらいろんなものが効きはじめたみたいで爆睡。あっしは運転手さんと話し込んでました。


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運転手さんはいろいろ話してくれました。

観光客が減っていること。会津地方の放射線量は東京都内とほとんど変わらないのに、それが正しく伝わっていないこと。浜の方の人達はもっと大変だから会津が頑張って支えねばならないということ。そして言葉の端々から滲み出る将来に対する不安。でも、どれもこの旅に出る前に予想していたことでした。でも、この一言には心底打ちのめされました。


「何だか福島だけ見捨てられてしまった感じですよね・・」


正直、何も返答できませんでした。言葉で返答するべきではないと思いました。

あっしは今ほど「行動を伴わない言葉」に意味のない時はないと思っています。言葉にすればするほど軽薄になる。だからあっしは行動で示します。あっしは福島が大好きです。これからも変わりません。変わるわけありません。そこにある自然とそこに居る人が変わってないんだから。


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そして磐梯町駅に到着。わしの計算通り喜多方発18:34の電車に余裕で先回り。というわけで電車を待ちながら・・・

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猪苗代ビール・ゴールデンエンジェル[ビール][ぴかぴか(新しい)] 帰りの車内用に買っておいたものを待ちきれずに開栓。あ゛~んまい。

電車当分来ないのでホームに腰かけて・・

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ちょっとだけスタンド・バイ・ミーな気分[るんるん] 良い子はマネしないでね。

そして帰りの車内でも・・

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え~とこれは猪苗代地ビールのなんだったかな・・・たぶんゴールデンエンジェルです[あせあせ(飛び散る汗)] こんな感じで家に帰る寸前まで猪苗代地ビールを満喫するのでした[ぴかぴか(新しい)]


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実に濃密な日帰り会津旅でした[exclamation×2] 次回は会津若松で一泊だなあ・・・[るんるん] ソースカツ丼食べて日本酒も・・・と、夢はどこまでもふくらむのでした[黒ハート]



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【頑張れ福島!】猪苗代地ビール~喜多方・坂内食堂 【猫背的会津旅・前編】 [現地に突撃♪]

猫背的夏休み第2弾[exclamation] 福島県会津地方を旅してまいりました[るんるん]

奇しくもこの日は7月11日。震災後4ヶ月の節目ということもあって、なおさらこの日に行かなくては!と思った次第です。


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この旅程の日帰り旅は実は今までにも何回もしたことがあるのですが、どうしても今行きたくて、友人を引き連れて行ってまいりました[ぴかぴか(新しい)]



この旅の目当ては2つ。

猪苗代地ビールのレストランでんまいビールを堪能

喜多方ラーメンの名店「坂内食堂」でんまいラーメンを堪能



旅の目標はただ一つ。「目指せ!中性脂肪プラス100!」


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この2か所を日帰りで回るために、猫背はいつもこの↓スケジュールで動いています。旅を計画されている方、ご参考に。

大宮(10:34発)→【東北新幹線】→郡山(11:30着)
郡山(11:44発)→【磐越西線】→猪苗代(12:25着)
猪苗代→【タクシー(1000円くらい)】→猪苗代地ビール館

猪苗代(15:26発)→【磐越西線】→会津若松(15:58着)
会津若駅(16:36発)→【磐越西線】→喜多方(17:01着)
喜多方→【徒歩(15分くらい)】→坂内食堂

喜多方(18:34発)→【磐越西線】→会津若松(19:00着)
会津若松(19:05発)→【磐越西線】→郡山(20:12着)
郡山(20:42発)→【東北新幹線】→大宮(21:34着)


大宮発をもう1時間早めればもっとゆとりのある旅ができます。が、朝が極めて苦手なのでこんな重役出勤の旅程となっております[あせあせ(飛び散る汗)]


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朝の大宮駅で猫背を迎えてくれたのは・・・


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はやぶさ~[新幹線][ぴかぴか(新しい)] 残念ながらこれには乗りませんが[あせあせ(飛び散る汗)]

そして次にやって来たMaxやまびこ号に乗り込んでさっそく・・・

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朝食代わりのオラホ・ゴールデンエール[ぴかぴか(新しい)] ああ胃に染みわたる体が目ざめていく・・・。4人席に3人で座ったためテーブルがなくて、AKBファンの友人Aが持参したヤンマガをテーブル代わりにしてます。 Not Yetが大きく映っている表紙の側を上にして使おうとしたら「せめて裏にしろ[exclamation]」と激しく怒られました笑 ん~美しきマニア魂。


新幹線は順調に福島を目指し快走、そしてわしらも順調に・・・

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2本目。友人AがサークルKサンクスで買い込んできた銀河高原アメリカンペールエール。ただいま期間限定で発売中です。初めて呑みましたがこれ、激美味です[ハートたち(複数ハート)] 後日しっかりレビューします。


こうして朝からんまい麦酒達の祝福を受けながら新幹線は郡山駅に到着。ここで磐越西線に乗り換えます。

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駅の中は「あかべぇ」だらけ。わしあかべぇ大好きなんです[黒ハート] 携帯ストラップもあかべぇです。ご当地キャラの中でこれほど出来の良いキャラは他にないと思います。


そして磐越西線に乗車[ぴかぴか(新しい)]


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ここにもやはりあかべぇが。ディズニーみたいに「隠れあかべぇ」とか探したらありそう[るんるん]

そして猪苗代駅に着くまでの間・・・

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ヤッホーの燦々オーガニック[ビール] これも昼呑みには最適の軽快な麦酒です。ん~贅沢だ。


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電車は郡山駅前の町並みを抜けて、山深い渓谷をすすみ、しばらくすると風景が開けて・・・めまぐるしく風景が変わります。

福島は東西に大きく広がっているため、海岸側と山側では地理的・文化的にかなりの違いがあります。「浜通り・中通り・会津」という3区分は福島県を海側から順にわけたものです。簡単に言うと、東北新幹線の周辺地域が中通りで、阿武隈高地以東が浜通り、奥羽山脈(猪苗代湖)以西が会津、という区分です。

というわけで短い時間の間にもいろんな風景の起伏が楽しめるのです[ぴかぴか(新しい)]


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見えてきました、磐梯山~[ぴかぴか(新しい)] 絶妙のタイミングで農家のおっちゃんがフレームイン。何とものどかです。

冬の磐越西線もいいですよ~。この風景が一面の雪原になります。その雪原の上を動物の足跡が点々と不規則な弧を描いていたり、夏にはわからない会津の姿が楽しめます[るんるん]


そして12:25に猪苗代駅に到着。

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ここからはタクシーで猪苗代地ビール館までひとっとび。バスもあるようなのですが本数が不規則なので、やはりタクシーがいいでしょう。


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到着、猪苗代地ビール館[ぴかぴか(新しい)]

月曜日だし原発の件もあるしガラガラかなあと思いきや、意外と混んでました。というか、今まで来た平日の中では一番混んでいたかも。ツアーのお客さんとおぼしき団体客があちこちに見られました。


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相変わらず絶景ですな、ここのレストランは。わしが来るときはいつも天気に恵まれて、今日も実に美しい磐梯山を眺めながらんまい麦酒を堪能できました。

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それではいよいよ1杯目(通算4杯目)、ピルスナー[ぴかぴか(新しい)]

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あっしは日本のクラフトビールの中で「確実に万人にんまいと言ってもらえるビール」の代表が、この猪苗代地ビールのピルスナーだと思います。「地ビールの味ってこんな感じ」という多くの人が持っているイメージ、それもたいていは悪いイメージを一撃で払拭してくれる雑味の無さ。適度な苦味と軽やかな酸味があいまって、ラムネのような清涼感。天にのぼるような爽やかなピルスナーです。あ゛~んまい[グッド(上向き矢印)]


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次は猪苗代地ビールのキラーアイテム、ヴァイツェン~[ぴかぴか(新しい)] ピルスナー同様に、多くの人に受け入れられるであろう、優美なヴァイツェンです。

ヴァイツェンは特に好き嫌いがはっきり分かれるビールなのですが、ヴァイツェン嫌いの人が嫌いな理由として挙げる「薬っぽい」「甘ったるい」といった要素をものすごく控えめにしています。もちろんヴァイツェンとしてのキャラクターを損なわないぐらいの程度で。この「目立たないレベルで残す」って、ものすごく難しいことですよね、きっと。

前に友人Aを初めてここに連れてきたとき、まだクラフトビールのクの字も知らなかったAはこのヴァイツェンを呑んで「ううううまいいい~[もうやだ~(悲しい顔)]」と激しく感動した挙句、そのまま4杯おかわりして、土産として買い込んだ500mlのボトル2本を帰りの新幹線の中で呑んでしまったという快挙を達成しております[ぴかぴか(新しい)] よほど気に入ったらしく、今回も1杯目にヴァイツェンを呑んでいました。

わしも今回はそのヴァイツェンの魔力にすっかりはまってしまい、この後3連続おかわりしてしまいました。ん~至福[ハートたち(複数ハート)]


そして時間はいつしか午後3時。猪苗代駅発15時26分に乗らねばならないので、ここらで猪苗代地ビールはおひらきに。また近いうちに来ます~。


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気づいたら記事がえらく長くなってしまったので、まずはここで全編は終了。後編「坂内食堂への道」をお楽しみに~[ぴかぴか(新しい)]


後編はこちら→http://nekoze-beer.blog.so-net.ne.jp/2011-07-13-1


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ベアードビール 沼津フィッシュマーケットタップルーム 【ブルーパブのパイオニア】 [現地に突撃♪]

仕事が一段落して束の間の夏休みを迎え、あれこれと麦酒旅を画策している猫背です[グッド(上向き矢印)]

最近【雑記】ばかりしか書いてなかったので、そろそろまともな記事あげます笑 乞うご期待[ぴかぴか(新しい)]


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というわけで今日は猫背的夏休み第1弾・静岡県沼津市にあるベアードビールのタップルームに行ってまいりました~[グッド(上向き矢印)]

いや~行きたかったんですよ、ずっと前から。ベアードビールの店は原宿だとか中目黒だとかにもあるんですが、どこも猫背の労働圏外。唯一仕事で通るのが沼津だけだったのですが、これも新幹線で近くを通過するだけ、というニアミスぶり。三島で飛び降りて慣性で沼津まで転がっていくほどの回転力は見込めないので、今まで指をくわえて通過しておりました。


が、今日運よく三島で仕事があったので、それにかこつけて行ってまいりました、沼津!ベアードビール発祥の地に[exclamation]


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ついに沼津に上陸!町中に猫背旋風が吹き荒れる[exclamation]


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そうでもありませんでした[exclamation]


え~とここからどう行くのか…と、最近買って溺愛しているXperiaで調べる。いや~便利だ。掌の中にビルゲイツと孫正義がいる感じですよ。

おや、駅前の道をまっすぐ行けばいいだけだ。歩いて25~30分。まあ散歩ついでに歩いていくかな…と歩き出したのですが…


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熱い…orz[あせあせ(飛び散る汗)] 気温32度だそうですが、体感気温はもっとあります…というわけでタクシーに乗ってしまいました。この季節は歩いて行くことは強くおすすめいたしません[ダッシュ(走り出すさま)]


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そして到着、沼津港。「ベアードビールまで」とタクシーの運ちゃんに言ってもたぶん通じません。ので、「タイヤマンまで」と言いましょう。おっと、至近距離に「タイヤ館」もあるのでご注意。

そしてそのタイヤマンの少し横、潮と魚の香りがただよう港町の一角に、ありました[ぴかぴか(新しい)]


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う゛~暑かった…早く呑みたい…接近…


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店内のカップルに撮影を凝視されております笑


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こじんまりしたシャレオツビル。この2階が店です。1階は醸造所なのかなあ。


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店内は木をたくさんつかった落ち着きのあるインテリア。居心地いいですね~こりゃ長居しそうだ[グッド(上向き矢印)]


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さっそくいただきま~す[グッド(上向き矢印)]

おっと、紹介が遅れました。ベアードビールについて。

最近日本にも「ブルーパブ」なるものが増えてきています。無粋に邦訳すると「醸造所併設呑み屋」です。ビールを小規模に作り、その出来立てを併設のパブで地元に人に提供する、というスタイルの店です。

猫背もこれまでいくつか行ったことがありますが、岡山の吉備土手下麦酒はその代表でしょうな。最近では高円寺麦酒工房も同じタイプの運営をしています。

吉備土手下麦酒
http://nekoze-beer.blog.so-net.ne.jp/2010-03-07

高円寺麦酒工房
http://nekoze-beer.blog.so-net.ne.jp/2011-02-11-1


で、簡単に言えばベアードビールはそういったジャパニーズ・ブルーパブのパイオニアです[ぴかぴか(新しい)] 2000年にブライアン・ベアード夫妻が沼津で醸造&パブの営業を開始して、今では関東のあちこちに店を持つほどの人気ビールになりました。


あっしもビールの師匠にあれこれ学んでいた頃にベアードの「ライジングサンペールエール」を教えてもらってあまりのんまさにノックアウトされ、すっかりファンになりました。最初の頃はただ単純に「なんかフルーティ、んまい!」だったのですが、ビールのことあれこれ勉強して、ここのビールのこだわりとか目指したいものとかいろいろわかってきたところです。そんな猫背的ベアードビール観はまた後程。あ、今回の記事、長いですよ。ここまで読んでいただいたからには最後まで逃がしませんよ[ぴかぴか(新しい)]


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1杯目は「沼津ラガー」。「いきなりそれかよ[exclamation]」とコアなベアードファンからお叱りを受けるのは覚悟の上です笑

ラガー特有の麦感、麦臭さが実に少ない。いろんなホップを混ぜて使っているようなのですが、アメリカホップの柑橘系のアロマ&ジューシーなテイストが支配的。みかんみかんみかん~[exclamation] んまい[exclamation×2]


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そして猫背的フラッグシップ、ライジングサンペールエール[ぴかぴか(新しい)] んんん~相変わらずんまい。普段はボトルで呑むことが多いのだけど、樽生はやはりホップ感が生き生きしていて実に美味。一口呑むごとに鮮烈な苦味と、心地よい樹木系の渋み[グッド(上向き矢印)] 樹木系って今思いついたたとえなのですが、伝わるかなあ。たぶん呑んでもらえれば伝わると思います。

すごくわかりやすいアメリカンペールエールにみえて、実はものすごく複雑なビールです。おそらくそれはドライホッピングという特殊なホップの使い方に由来するものだと思うのですが、「このビールはこうだ」という安直な解釈を拒むかのようにいろいろな表情を見せてくれます。実に奥深いです[ぴかぴか(新しい)]


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そして次は、レッドローズアンバーエール。日本のクラフトビールに数あるアンバーエールですが、ベアードのアンバーは何とも珍しい。エール酵母特有のフルーティな香りが少なくて、ホップの香りと苦みが突出。カラメルモルトのほのか~な甘味が後味に心地よいです[るんるん]

ほ~これは面白いなあ[exclamation]と思ってメニューに載っていた紹介文を見てみると、本来高い温度で発酵させるエール酵母を低温で発酵させているそうです。フルーティな香り(エステル)の少なさはたぶんここに由来するものだと思います。たぶん、ホップのキャラクターをしっかり出すためのアイデアなのかと思われます。


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そして最後は島国スタウト。カテゴリー的にはドラフトギネスと同じ「ドライスタウト」になるのですが、やはりベアードのスタウトはホップが気持ちいいです。ドラフトギネスで支配的なロースト麦芽の焦げ感に、ホップの図太い苦みがシンフォニー[ぴかぴか(新しい)] アルコール度数は低いのですが、何だかものすごくリッチなビールです。んまい。


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ベアードビール、とにかくホップの気持ちいいビールです。ベアードのHPにも明記されていますが、醸造士のブライアンさんのホップ大好きぶりがそのままビールに投影されている感じ。どのビールを呑んでもホップの香り、苦味、渋みが姿を変え形を変え楽しませてくれます。「ホップを綺麗にみせるためにどうするか」を最優先に考えているような感じです。

エステルとモルト感をぐっと抑えてホップ感を際立たせるというオリジナルレシピで醸されたアンバーエールなんてその代表でしょうね。スタイルの定義にあてはまっていようがいなかろうが、そんなことはどうでもいい。自分がんまいと思うビール、自分が好きなビールを実直に表現するだけだ!みたいな芯の強さを感じます。

この「芯の強さ」は猫背が初めてライジングサンペールエールを呑んだその時から、いつどのビールを呑んでも常に感じる、ベアードビールの大きな特徴です。

で、こういうビールは普通「お~苦い!気持ちいい!んまい!」で終わってしまうことが多いのですが、ベアードビールは実に複雑。このホップは何と何を使っているのかなあ、みたいな考える楽しさまでいただいちゃってます。

んまい!で終わってもいいけどいろいろ想像してみたら面白いぞ~っていうわくわく感。単純にみえて実は複雑。そういうアンビバレントなビールという点では、猫背の大好きな大山Gビールとある意味で共通なのかなあ、とか思います。大山はホップではなくモルトの世界のファンタジーですから、ホップで遊びまくっているベアードとは好対照なのだろうと思います。


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さて、そろそろ店を出ようかという頃に友人からメール。

「沼津にいるなら絶対この店に行け!」

という指令を受けて、やってきたのは・・・


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魚市場。ちなみにベアードのタップルームから歩いて2分です笑 そんな市場の一角のこの店・・・


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かもめ丸。後から知ったのですが、地元の有名店らしいです。で、友人の指令通りに・・・


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ぬまづ丼~[グッド(上向き矢印)]

あじの干物の炊き込みご飯に生しらす、桜海老、地あじのたたきが乗ったゴージャス極まりない丼だす[黒ハート] あ゛~んまい。生しらすたまらんです。やっぱ海はいいなあ~。利根川は海だと信じて生きてきた埼玉県人猫背的には贅沢すぎます。



最後はビールから脱線しましたが、ビールも魚も海もエンジョイできる、おいしずきる街です、沼津[ぴかぴか(新しい)]


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高円寺麦酒工房 【Japanese Brew Pub】 [現地に突撃♪]

『ブルーパブ』

「青いパブ」ではありません。英語で書けばbrew pub。つまり「醸造酒場」ということです。

簡単に言えば,自分の家で造ったビールを自分の店で出す,というスタイルの酒場のことです。海外では一般的なのですが,日本では滅多にお目にかかりませんね。


そんな日本には数少ないブルーパブの一つ,「高円寺麦酒工房」に今日は行ってまいりました[グッド(上向き矢印)]


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高円寺の北口を出て,歩いて5分くらいです。が,かなり細~い路地を入るので,地図見ないとたどりつけないと思われます[あせあせ(飛び散る汗)] ご注意ください。

ちなみにここです↓

http://map.yahoo.co.jp/pl?lat=35.70466111&lon=139.65443889&ei=UTF-8&type=scroll&mode=map&p=%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%83%BD%E6%9D%89%E4%B8%A6%E5%8C%BA%E9%AB%98%E5%86%86%E5%AF%BA%E5%8C%972%E4%B8%81%E7%9B%AE24-8&sc=5


民家や小さな店が並ぶ閑静な路地を歩いていくと右手に・・・

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ありました[ぴかぴか(新しい)] 見た目は完全に民家です。古い家を改装したのだと思われます。入口には・・・


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わかりやすい看板が笑 では入店~。

入口に近い側にはフロア席,そして奥にある厨房の手前には小上がり席。あっしは店内が混み合っていたのと珍しく複数人で呑みに行ったのとで幸運なことに小上がり席に座ることができました[るんるん]

そう,ここ大事。混んでいたのです。開店したのは昨年の12月26日。まだオープン後2か月足らずにもかかわらず,さらに,平日の夜だったにもかかわらずほぼ満席の大盛況[ぴかぴか(新しい)]

しかも客層はあっしみたいなめんどくさいマニアはごく少数。見る限りではご近所さんがほとんどのようでした。小さな子供を連れた家族も2組ほど。んん~いい光景だ[グッド(上向き矢印)]


ちなみに小上がり席は・・・

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こんな感じで,店内全体を見渡せます。なんだかすごく偉くなった気分です。


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会計時用の札。銭湯の下駄箱のカギみたい[黒ハート]



ちなみにBEERメニューはこんな感じ。

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自家醸造ビールは全3種類。ラインナップは日によって違うみたいです。この日はエール系がずらり3種類。ヴァイツェンも日によってはあるらしいのです。ん~呑みたかった。



お,メニューは側面にも続きがあった。

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キリンのビールも3種類ありました。いわゆる「普通のビール」が呑みたいお客さんも安心ですな。

1種類だけではなく3種類並べているところにビアパブとしてのポリシーを感じますな。「日本のビールにだって味の違いはあるんだ[exclamation]」という暗黙のメッセージでしょう。ちなみに一番上の「入荷待ち」はハートランドでした。ん~呑みたかった。


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いただきま~す[るんるん] まずはアメリカンペールエール。

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濁りの強い外見からは想像もつかないほどシャープ。鮮烈な柑橘系の香り+鋭い苦み+心地よい酸味=昇天。もぎたての果実にかぶりついたみたいにフレッシュ[ぴかぴか(新しい)]

この点はやはり自家醸造最大のメリットですな。だってビールが出される真横で造られているのですから。ビールにとっての大敵である移動(ビールは振動に弱いのです)からも紫外線からも解放された環境です。んまくないわけありませんて。



次はレッドエール。

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アメリカンペールエールの鮮烈な苦味はそのままに,麦芽の甘味にもスポットライトを当てたビール。ん~これもんまい。



んでもう一つ,ストロングエール。

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写真の右がストロングエールです。度数7%。でも実際には数字以上のアルコール感を感じます。存在感たっぷり[ぴかぴか(新しい)]



フードメニューも想像以上に充実していました。てっきり軽いつまみが数種類あるくらいなのかなあ,と思っていたら奥の厨房で本格的な調理をしていました。このあたりも地元の人々の支持を得るには重要な部分なんでしょうね。


そんな高円寺麦酒工房,ブログはこちら。お店のこともビール造りのこともいろいろ書かれていておもしろいですよ↓[るんるん]

http://koenjibeer.seesaa.net/
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牛久シャトービール 【クラフトビールの「日本のビール」】 [現地に突撃♪]

皆様こんにちは。人生で一度も夏バテというものを経験したことがない猫背です[ぴかぴか(新しい)]

そんなあっしもブログの更新だけは夏バテさ♪ また1か月も更新してなかった・・・orz

さて今回は茨城県は牛久市にある「牛久シャトービール」に行ってまいりました。といっても行ったのは一ヶ月前の話ですが。本業が忙しくて記事にできなかったのです[あせあせ(飛び散る汗)]

では一ヶ月の熟成を経てついに解禁[ぴかぴか(新しい)] 例によってすさまじく長いので,ごゆっくりどうぞ。


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問: 「牛久」

答: 「うしひさ」…50% 「うしきゅう」…30% その他…20% (拙者比)


正解は「うしく」でした~[ぴかぴか(新しい)]


茨城ってのは何つうか,交通の便がとにかく悪い県でして,関東に住んでるあっしにとっても「陸の孤島」的な感じなんすよ[たらーっ(汗)] だってJRは常磐線,水戸線,水郡線ぐらいだし,高速も常磐道ぐらい。有力な政治家が出てないからなのかなあ。

だから牛久にクラフトビールがある,ってのは前から知ってたのですが,どうも行く気になれなかったんですよ。「往復何時間かかるんだろうか」とか「江戸川でパスポート提示を求められたらどうしよう」とか「タクシーなかったら牛車かなあ」とか考えてるうちに、コンビニで買った一番搾りに落ち着いてしまっている,という感じでした。

んでも今回知りました[exclamation] 牛久市は茨城県の南端,つまり一番東京寄りにあります。上野から常磐線で50分。特急乗ってしまえば35分です。駅からレストランまでは歩いて5分ほど。こりゃいつでも行けるぞ[グッド(上向き矢印)]


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ちなみにこの牛久シャトービールを造ってる醸造所は,1903年創業の歴史あるワイン醸造所「シャトーカミヤ」が母体となってます。牛久駅徒歩5分の交通至便の地に広大な土地を所有し,ブルワリー,ワイナリー,ぶどう畑にはじまりパン工房,各種レストラン,果ては展望台や滝まで,大変なことになってます笑 平安時代の貴族の屋敷ですな[グッド(上向き矢印)]

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実にシャレオツでございます。ほんとに貴族住んでそうでしょ。


そんなセレブな土地の一角に軒を並べているのが・・・

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醸造所とレストラン。真横です。産地直送にもほどがあります。あっしが行った日はちょうど仕込みの日だったようで,醸造所からはんまそうな麦芽の香りが漂っていました[るんるん]

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レストラン内に突入。平日の真っ昼間ということでさすがに客はまばら。それでもご近所の奥様方の憩いの場として機能しているみたいで,思ったよりは人の出入りがありました。


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叶姉妹が座ってそうなシャレオツなイスに腰掛け,さっそくいただきま~す[ビール][ぴかぴか(新しい)]


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まずはお目あてのヘレスから。ヘレス? こりゃまた聞きなれない言葉[exclamation&question] という方が多いでしょう。説明いたします。痛くなったらすぐヘレス。ちーん。


日本の大手メーカーの黄金色で苦いビールは大きくくくると「ピルスナー」というタイプのビールに属します。んでもこのピルスナーの中にも細かい分類がありまして。簡単にわけるとこんな感じです。

① ジャーマン・ピルスナー
苦味が強く,麦芽の風味は抑え目。日本の大手のビールでここにあてはまるものはないですな。エーデルピルスぐらいかなあ。

② ボヘミアン・ピルスナー
苦味をやや抑えて麦芽の風味をやや強調したもの。これも日本の大手にはないかなあ。ちなみにあっしはこのタイプのピルスナーが一番好きだす[揺れるハート] 埼玉のこぶし花ビールのピルスナーはこのタイプの王道。ひでじビールの「太陽のラガー」は①と②の中間を華麗に駆け抜けてる感じですな。おっと話がそれた。

③ ドルトムンダー
①②より苦味,麦芽の風味をさらに抑えたもの。日本の大手だとエビスはここにあてはまるそうです。

④ ヘレス
③よりさらに抑えたもの。日本の大手の麦芽100%ビールはたぶんほぼ全部ここにあてはまるでしょうな。



話が長くなりましたが。簡単に結論だけ申し上げます。

ヘレス=日本人のビール観のどストライク

ということです。

だからなのかどうだかはわかりませんが,日本のクラフトビールでヘレスを造るところはあまりありません。だから前から気になっていたんです,牛久のヘレス。地ビールメーカーが造る「日本のビール」ってどんななんだろう,って。

ほのかなホップの香りがすがすがしい~[ぴかぴか(新しい)] 口当たりは実にみずみずしい。マスカットのような,ジューシーな林檎のような・・・んまいです。ゴクゴクいくのは勿体無いけど,ゴクゴクいかないのはもっと勿体無い。鼻や舌ではなくカラダで味わいたいビールです[るんるん]

ヘレスには「ホップ感とモルト感がともに目立ちすぎないレベルで,かつ両者がバランス良く調和する」という禅問答みたいな定義があるのですが,それに実に明解に応えています。こういうビールに出会うと,日本のクラフトビールがどれほど丁寧に造りこまれているかがよくわかります[グッド(上向き矢印)] 「ビールは好きだけど地ビールはちょっとなあ・・・」とか言ってる残念な人にはしのごの言わせずこれ呑ませましょう。



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次はピルスナー。上記の分類では「ジャーマン・ピルスナー」にあたります。若々しい草のような香り。ヘレスに比べるとやはりしゃっきりと苦い。んでもむやみに苦いわけではありません。実にお行儀のよい感じ。んまいです[るんるん]


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そしてヴァイツェン。これ,期間限定みたいです。というか,通年醸造ぢゃないのが不思議なくらいんまい。香りもフレーバーもバナナ感たっぷり。猫背の好みだす[ハートたち(複数ハート)]


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んで最後は期間限定,マイスターボック。これ,レストランに来て初めて知ったビールなのですが,大ホームラン[exclamation×2] 鼻血出るほどんまいです[ハートたち(複数ハート)]

色からは想像もつかないほどのコクと奥深さ。アルコール度数は6%あります。程よい重さとアルコール感を伴った麦芽の風味が長く心地よく後をひきます[グッド(上向き矢印)]

ボックって重いのが多いような気がしてて普段は敬遠がちだったのですが,そんな固定観念が撃破されました。ホップが実にいい仕事してます。蜜のようなモルトの甘さがホップの苦さ,刺激ときれいに対比されて実に心地よいです[ぴかぴか(新しい)]


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と,猫背的シャトービール祭りは時間の都合でここで終わってしまったのですが,この他にもまだまだありました,限定醸造ビール。

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あ゛~全部呑みたかった・・・ドラえも~ん[もうやだ~(悲しい顔)]


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【醸造所情報】
〒300-1234 茨城県牛久市中央3-20-1
029-873-3151

【アクセス】
JR常磐線「牛久駅」下車東口(シャトー口)より徒歩約8分

【URL】
http://www.ch-kamiya.jp/index.html

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スワンレイクビール 【新潟発世界品質】 [現地に突撃♪]

仕事がやや落ち着いてきたのでここぞとばかりに呑みまくっとる猫背です[グッド(上向き矢印)]

先週の富山に引き続き,今週は新潟に行ってまいりました。新潟は日本酒どころであると同時にクラフトビールどころでもあります。エチゴビール,新潟麦酒などなど実にんまい麦酒を醸すところが多いのですが,今日は中でも特に猫背が大好きな阿賀野市のスワンレイクビールに行ってまいりました[ぴかぴか(新しい)]

行ってきたとはいっても今回は仕事で新潟に行く機会があったので,仕事後に立ち寄ったのですが。立ち寄るとはいっても新潟駅からはちょっとした旅でした。今まで行った醸造所レストランの中でもアクセスしづらさはピカイチです[るんるん]←全然褒めてねーよ

しかも翌日は朝から出かけるので何があっても帰宅しなければならない・・・[あせあせ(飛び散る汗)] それでは緊迫のドキュメントをどうぞ。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


17:35 新潟駅着
ここからまずは磐越西線で新津駅へ。電車の時間をロクに調べてこなかったのでまあ10分くらいで着くだろうと思っていたら・・・

18:01 新津駅着
30分近くかかりましたorz[あせあせ(飛び散る汗)] そしてここで羽越本線に乗り換えて,2駅行った水原(すいばら)駅に。そしてそこからはタクシーで15分,ってネットに書いてあったのですが・・・

列車はタクシーが走っているとは到底思えない田園地帯に突入(T_T) タクシーなかったら牛車かなあ←失礼

18:15 水原駅到着
水田地帯を抜けて民家が少し見えてきたあたりで列車は減速をはじめ,そのまま水原駅に到着。こんな駅です。

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すいません、何の情報にもならない写真で[あせあせ(飛び散る汗)] ごく普通の地方駅です。ちなみに真っ暗なのは帰りに撮った写真だからです。

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これから向かうスワンレイク醸造所はその名の通り「白鳥の湖」として名高い湖,瓢湖(ひょうこ)のそばにあります[ぴかぴか(新しい)] 冬にはかなりの数の白鳥が飛来するみたいです。

なんて観光案内をじっくり読んだのは帰りの話です。駅に着いたら即ダッシュ[ダッシュ(走り出すさま)] タクシーは果たして・・・




2台だけ止まってましたヽ(T_T)ノ[ぴかぴか(新しい)] 助かった・・・。

そしていざスワンレイクに[exclamation] 道中10分ほどの車内でのこと。


運 「スワンレイクのレスドランでな?」(お好みに応じて訛りを加えてください)

猫 「お願いします~。あの~,帰りも迎えにきてもらっていいですか??」

運 「お゛~いいよいいよ,俺が迎えいっだるよ。」

猫 「あ゛~ありがとうございます、助かりますm(_ _)m よかった~,帰りは牛車かと心配しましたよ・・・」(一部フィクション)

運 「何時頃行くけ?」

猫 「え~と最終の新幹線に乗るんで・・・」

運 「んならば水原発20時42分だな。ぢゃあ20分に迎えに行っでやるよ。」

猫 「ありがとうございます~(T_T)」


ふと窓の外に目をやると,新津駅あたりでぽつぽつ降り始めた雨が風をともない始め、さながら嵐の前兆・・・


猫 「・・・あの~,電車,風や雨で止まったりしないですよね・・・?」

運 「あ゛~よぐ止まるよ~。羽越線の特急の事故の後はちょっとした風で止まるよ~。」

猫 「・・・[あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)]

水原はまさに羽越線の駅なのでしたorz そんな猫背の不安を逆撫でするかのように強まる風。ああ・・・[たらーっ(汗)]


18:30 レストラン着
こんなレストランですん↓

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民家と林が混在する閑静な場所にたたずむシャレオツなレストラン[グッド(上向き矢印)] 結婚式が開かれることもあるそうですん。今まで行った中では那須高原ビールのレストランとよく似てるかな。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

いただきま~す[るんるん] 新潟駅からはドアtoビアでちょうど1時間。ようやくたどり着きました~。

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まずは「越乃米こしひかり仕込みビール」。名前だけ聞くとすごいイロモノみたいにきこえますがとんでもない。日本のビールでおなじみの副原料の米をコシヒカリにしただけのこと。正統派のラガービールです[ぴかぴか(新しい)]

これ初めて呑んだのですが,むちゃくちゃんまいです[exclamation] 麦芽の甘さとホップの苦味のバランスがものすごく良い。清涼感のある心地よい苦味がいつまでも口に鼻に響きます[ぴかぴか(新しい)]

副原料に米を使ったビールは普通軽くあっさりしたものになります。一番搾りとキリンラガーを比べてみればその違いはすぐにわかります。んでもこのこしひかり仕込みは米を使ったことが軽さよりは穀物感に反映されている感じ。淡白なラガービールに実に見事に奥行きを添えています。



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そして銘品,アンバースワンエール[るんるん]

関東のビアバーではわりかしよくみかけるので真新しさはなかったのですが,ここのレストランはビールを冷やしすぎてないので良いですな[ぴかぴか(新しい)] ちなみに写真ほど色は濃くありません。鮮やかな赤褐色です。

アンバーエールってのは簡単に説明すると,よなよなエールでおなじみの「ペールエール」の麦芽をもっと濃色にして,ホップの苦味も強めたもの,です。つまり甘さと苦さの両方がきれいにバランスしてどちらも際立たなければんまいビールにならない。

アンバースワンエールはそのバランスと甘苦の存在感のきれいさの点で,比類するものなしでございます[グッド(上向き矢印)] カラメル麦芽の濃密な甘さとホップのシャープな苦味と香りが織り成すアンビバレントな世界。この感覚はやっぱりビールを冷やしすぎちゃ体験できない。ちとぬるいくらいが丁度良いのです。

ちなみにこのアンバースワンエール,WBC (ワールドビアカップ)やWBA(ワールドビアアワード)といった世界のビール品評会でも金賞を何度ももらっています。まさに世界品質[手(チョキ)]



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次はゴールデンエール[ぴかぴか(新しい)] これは初めていただきました。

ゴールデンエールっていうスタイルは猫背が大好きなスタイルだす。信州オラホビールのゴールデンもサンクトガーレンのも・・・ああ,スワンゴールデンもどれだけんまいんだろうか・・・と頭でいろいろ考えて呑んだら・・・

香りが意外と弱いです。普通このスタイルはアメリカの「カスケード」という柑橘系の香りや苦味が強く出るホップを使うのですが,スワンゴールデンはたぶんイギリス系のホップ使ってると思われます。しっとりとしたハーブや薬草みたいな香り。麦芽風味もやや控え目。次第におとなしさの中に見え隠れするホップ感が心地よく感じられてきます[るんるん] 高らかに夏を歌い上げるTUBEみたいな感じではなく,慎ましく控え目に夏を唄う歌姫(誰だろう)みたいな感じ。んまいです[ぴかぴか(新しい)]

最初は「ん~??」だったのですが,最後はすっかり好きになっとりました。ビールは頭で呑んぢゃいけませんね。反省しました[あせあせ(飛び散る汗)]

今自分の目の前にあるものが何であれ,それを過去の同種のものとの対比でとらえるのはいかん,ということですな。今目の前にあるものが最高。それだけのことです。


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そしてホワイトスワンヴァイツェン。バナナ感たっぷりのヴァイツェン[exclamation] と,ふと窓の外に目をやると風雨が再び強く・・・[あせあせ(飛び散る汗)] 鉄道の運行状況調べたり窓の外の木の揺れ具合を見て不安におののいていたために,気づいたら呑み終わってました…というわけであまり覚えてませんすいません[もうやだ~(悲しい顔)]

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そして夏の限定醸造,クリスタルエール[グッド(上向き矢印)] アマリロというアメリカのホップを使っているそうです。ドライホップしているかのような強烈なホップの存在感。これは苦い[ぴかぴか(新しい)]



時計を見たら時間はすでに20:00。あ゛~どうしよう,1杯(320ml)呑むのにはギリギリだなあ・・・というわけで最後は・・・

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180mlグラスでポーターをいただきました。んまい[exclamation] 美味すぎます[ハートたち(複数ハート)]

濃色ビール特有の納豆のような香りで「おっ,重そう」と身構えるのですが…口に含むと実に軽快[グッド(上向き矢印)] ホップ由来の心地よい苦味が…と思っていたら後から怒涛のように焙煎麦芽のコーヒーのような苦味が!最後には米のおこげみたいなどこか懐かしい焦げ味が・・・展開めまぐるしすぎます[ぴかぴか(新しい)]

これ一口でフルコースのディナーかまたはオーケストラのコンサートみたいな物語性が楽しめます。あ゛~これは320で呑みたかった…(T_T) 新津に泊まっちまおうかなあと少しだけ思ったことは否定しません。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


ちなみにレストランと同じ敷地内に醸造所があり,レストランからガラス越しに見ることができます。

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想像以上に小さいです。年間120キロリットル生産しているのですが,この規模でよくそれだけの量が造れるなあ…参りました[ぴかぴか(新しい)]


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


そしていよいよ帰途につく…。猫背がレストランを出ると同時に行きと同じタクシーが約束通り到着。その頃には雨はほぼ止んでいて,風がやや強いだけ…これは何とか帰れる[いい気分(温泉)]


帰りの車内でのこと。


運 「あんちゃん,すいっちょいったか?」

猫 「は(゜д゜)?? すいっちょ??」

運 「すいっちょだよすいっちょ。」

猫 「す…スイッチオン??」

運 「あ゛~訛っててわがんねが。」

猫 「はあ・・・ごめんなさい。。。」

運 「選挙だよ,選挙。」

実にきれいな標準語で「選挙」と発音されていました。だったら最初から選挙と言ってくれ…orz




とまあ運ちゃんともすっかり仲良くなったころに水原駅に到着~。羽越線は風で微妙に徐行してましたが新潟には時間通り到着。無事に埼玉に帰ってまいりました[グッド(上向き矢印)]

次に行く時は昼過ぎには現地に着くぐらいに行こう[るんるん]


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


【醸造所情報】
瓢湖屋敷の杜ブルワリー スワンレイクビール醸造所
〒959-1944 新潟県阿賀野市金屋345‐1
TEL.0250-63-2000 FAX.0250-63-1800

【アクセス】
水原駅からタクシーで15分
新潟駅より車で30分
新潟亀田ICより車で20分
磐越道安田ICより車で10分

【URL】
http://www.swanlake.co.jp/main/Default.asp


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