ジッファー 【ヨーロッパの隠れた名品】 [その他のビール]
ジッファー
成城石井で捕獲しました~。オーストリアのビールです。ラムネみたいな瓶の形が何だか懐かしい感じ。上半身にだけ貼られたラベルが何だか妙にエロ(略
色は薄い黄金色。写真ぢゃわかりづらいかもですが、泡はほとんど立ってません。つまり・・・
① ホップの使用量が少ない
② 炭酸ガスをあまり含んでいない
ということになりますな。
ビールの泡はホップに含まれる成分とタンパク質によってもたらされます。だからホップをたっぷり使ったビールは泡もちの良いビールとなるのです。炭酸ガスは言うまでもなく、ビール特有の爽快感を演出してくれる立役者であります。が、炭酸ガスには実はビールの劣化を防ぐ働きもあるので、賞味期限の長い缶ビールなどには樽生のビールより多く炭酸ガスが含まれている(含まされている)のです。缶ビールがお腹にたまりやすい、お腹が膨れやすいのはそういう理由なのです。
だから缶ビールは、グラスに注ぐ時に少し高い位置から勢いよく注いで、炭酸ガスを適度に放出してあげるとお腹の膨れも多少は減らせますよ
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閑話休題。ジッファーは実にまろやか 苦くて腹が膨れるビールが苦手な人にはもってこいです。輸入ビールなので輸送時の環境にも左右されるから一概には言えないのでしょうが。
麦芽の香りがほのかに漂ってます。黄金色のビールを見ると自動的にホップの香りを予想してしまうニッポンジン的には、なかなか新鮮です。ボディもまったりとろりん。薄めの色からは想像もつかない呑みごたえです
簡単に言えばキレよりもコク、ゴクコグよりはチビチビのビールです。ややこしく言えばジャーマンピルスナー(ホップの苦味を強調)よりもボヘミアピルスナー(モルトのコク強調)に近いのかも。
まだ成城石井に置かれてますよ
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【ビール情報】
ジッファー(オーストリア)
原材料:麦芽、ホップ
Alc. 5.5%
ラ・トラップ ホワイト 【修道士の醸すホワイトビール】 [その他のビール]
ラ・トラップ ホワイト
「ホワイト」の名前だけでてっきりヒューガルデン系かと思ってしまって、グラスまでヒューガルデングラスにしたのですが・・・すいません、ヴァイツェンでした
バナナの香りがいいですね~。んんん~ヴァイツェン。濁りもしっかり。そのわりに呑み口はすっきり。酸味がやや強い感じかな。べたつかなくていいです
夏の太陽の下でゴクゴクプハーと呑みたい感じですね ただ、限定醸造なので夏まで出回ってくれているかどうか甚だ疑問なのですがorz
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ラ・トラップはベルギーの醸造所。世界で7ヶ所しかない「トラピスト醸造所」の1つです。
トラピスト醸造所というのはその名の通りトラピスト系修道院が運営する醸造所のこと。とは言ってもトラピスト修道院のビールならば何でもこの称号を名乗れるわけではない。「醸造所が修道院内にあること」「修道士が醸造に関わっていること」が条件です。
「何と信仰に携わる修道士が酒を作るだと、怪しからん」と思ったあなた、日本酒の醸造だって昔は寺院で行われていて、技術面でも大きな進歩があったのですよ。ありがたやありがたや。
修道院でのビール醸造はかなり昔から行われていたのですが、ナポレオン戦争の時に修道院や醸造所が破壊されて一度は中断してしまいました。しかし、破壊された建物の修繕費用をまかなうためにビール醸造を再開し、現在に至る、ということです。
ラ・トラップは1999年に醸造を外部のビール会社に委託したために、トラピストビールを名乗ることができなくなったのですが、2005年に醸造を再開して、めでたくトラピストビールに復帰することができました
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ちなみに現在のトラピスト醸造所は以下の7つ。
・オルヴァル
・シメイ
・ウェストマール
・ロシュフォール
・ウェストフレテレン
・アヘル
・ラ・トラップ
並び順には特に意味はありません。オルヴァルが一番上であること以外は笑 オルヴァル大好き ラ・トラップだけはオランダにあり、それ以外は全てベルギーにあります。ちなみにアヘルはオランダとベルギーの国境線上にあるそうです笑
ウェストフレテレン以外は日本でも比較的簡単に入手できます。特にシメイはあちこちでよくみかけますな。ビックカメラの酒販コーナーにもあるくらいです笑
「トラピストビール」とひとくくりにして呼びはするものの、この7つの醸造所が醸すビールには味の上での共通点はほとんどありません。どれもとにかく個性的で実にんまい 中でもラ・トラップはホワイトだけでなくダベル、トリペル、ボックなどなど様々なタイプのビールを造っていて、その気鋭ぶりには頭がさがります
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【ビール情報】
La Trappe Witte Trappist
原材料:麦芽 小麦麦芽 ホップ 糖類 酵母
Alc. 5.5%
大人ビル【祝・当選!】 [その他のビール]
大人ビル
先日仕事から帰ってきて我が家のポストをのぞいてみると・・・宅配便の不在票が。
送り主を確認してみると・・・
「大人たばこ養成講座 様から」
はい? たばこ? あっしは自他共に認めるアンチスモーキングの急先鋒ですよ。ついにJTからの宣戦布告か?爆弾か何か入っているのか
(←ひらめいた)
そうだ思い出した。そういえば昔、ヤホーのトップページの広告からJTの懸賞に応募したんだった。ということは・・・
当選
というわけで届きました、「こだわり醸造プレミアムビール『大人ビル』」
大人ビルって・・・ネームセンスが(略
こんな箱で届きました
口ヒゲの代わりに泡を生やしたお兄さんが笑 瓶のラベルも同じイラスト。反対側は・・・
おっさん 波平さんとお茶ノ水博士を混ぜたキャラを加藤茶が演じてるみたいな感じ笑
瓶は全4本。2種類が2本ずつですな。
ん、瓶の間には何やら小さな箱が・・・
開けました。
グラスでした。かわいい~。小さいのでビールを呑むのにはあまり適していない気がしますが笑
というわけでいつも通りベルビュとナギサのグラスでいただきました
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いただきま~す
まずはヒゲ兄さんのビールから。色は薄めの琥珀色。ややクセのあるハーブや芝生みたいなホップの香りが素敵に香るエールです 苦味しっかりでモルト感は少ない。ということはこれはイングリッシュペールエールでしょう。違ってたらビアテイスター資格返上します。
続いて加藤茶ビール。真っ黒です。こっちは非常にモルティ。ローストした麦芽の香ばしさや甘味が支配的なビール。苦さは全くありません。チョコバナナみたいな風味が口の中いっぱいに広がります エールビールのフルーティさはないのでこれはラガー。ということはデュンケルかな。
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で、ふと気になりました。
「JTが造ってるビールなのか??」
いやそんなわけない。というわけでラベルをジロジロ観察すると、すいません、思いっきり書いてありました。
正体は鎌倉ビールでした 少し前に鎌倉に遊びに行った時もしっかり呑んでました笑 さっそく地ビールガイドブックで調べると・・・ありました。きっとこの2つです。
一つはずした・・・ダークラガーだとはorz っていうか、ダークラガーとデュンケルって何が違うんだったっけ(?_?) 勉強しなおしますm(_ _)m
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思わぬ僥倖に恵まれて鎌倉ビールと再会できたわけですが、こういう懸賞に地ビール、しかもピルスナーではないビールを使うのって両刃の剣だよなあ~。
懸賞に応募する人の大半は、ビールと言われれば自動的にスーパードライや一番搾りを思い出すわけですよ。だから懸賞で当たったビールにも同じものを求める。というか当然のごとく金色の苦い液体を期待するわけです。
ところが開けてびっくりたまて箱 甘かったりバナナの香りがしたりオレンジみたいだったり焦げた味がしたり・・・そりゃ戸惑いますよね。こういう部分から「地ビールは濃い」とか「甘ったるい」といった誤解が生まれてるのだと思います。無理からぬことですが
万華鏡のごとく多彩にきらめくビールの世界だって、見る人が黒い眼鏡かけてしまってるんだから美しさなんてこれっぽっちも伝わらないのは当たり前のことです。さらに不幸なことは、その黒眼鏡が自らすすんでかけたものではなく、気づかずにいつの間にかかけさせられている、ということでしょう。
物心ついた頃から身の回りにある「ビール」と呼ばれる液体の全てが例外なく金色で泡があり、泡を一舐めしたら苦いわけですから。そうではないビールの存在など知る由もないわけです。エラそうに言えば、本来は相対的であるはずのビールが絶対的な飲み物になってしまっているのです。
エール大国イギリスや百花繚乱のバリエーションを持つベルギーでも、最近ではやはり金色で苦いピルスナーが一番飲まれているそうです。しかし彼らは選択できた。ピルスナーとピルスナー以外のビールを秤にかけて、ピルスナーを選んだのでしょう。私達日本人には選ぶ余地などなかった。少なくとも1997年の地ビール解禁までは。
この日本人が皆かけている黒いメガネこそ「麦酒天動説」であり、それを少しでもなくすことがあっしのささやかな活動の目標であります
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ふう、活動家のアジ演説みたいになってしまった。ご清聴ありがとうございますm(_ _)m
まあでもこうやって地ビールに触れる機会を創っていただける、ってのはそれだけでありがたいことなのでしょう そうでもなければ一生鎌倉ビールを呑むことがない人に、鎌倉ビールが届いた。その中から少しでも「んまい!」と喜んでくれる人がいてくれれば、そこからさらに広がる・・・とまあ夢はふくらみますね
鎌倉ビールの「星の大河」「月夜の紅」是非ご賞味ください。懸賞にはずれた人は特に笑
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【ビール情報】
大人ビル(鎌倉ビールのレーベルビール)
・星の大河(イングリッシュエール) ・月夜の紅(ダークラガー)
【URL】
鎌倉ビール http://www.kamakura-beer.co.jp/