京都麦酒 蔵のかほり 【清酒酵母で醸した麦酒】 [日本のクラフトビール]
京都麦酒 蔵のかほり
ななななんと、日本酒の大手、黄桜酒造による麦酒ですん
しかも日本酒の醸造に用いられる清酒酵母をビール醸造に用いたという実にアバンギャルドなビール。
黄桜には他にも、古代エジプトで栽培されていた小麦を復元させてビール造りに用いた「ホワイトナイル」「ルビーナイル」などのラインナップもありますな。日本酒の蔵元だからきっと保守的なビールなんだろう、という先入観を軽く蹴散らす、気鋭の醸造所です
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いただきま~す
栓を抜いた瞬間わかります。これは何かが違う日本酒の吟醸香のようなほのかに甘い香り。ホップの存在感は鼻にも舌にもほとんど感じられません。
黄金色の淡色ビールなのに苦くない。麦酒天動説の呪縛にとらわれたニッポンジンにはかなりの衝撃でしょう。
原材料は麦芽とホップだけなのに、副原料に米を上手に用いたビールみたいに、麦芽のコクがすっきりと楽しめます 程よい酸味と最後に感じる微小な辛味で、何だか白ワインやシャンパンみたいな果実酒っぽさ。これだからビールは面白い
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このドラマの立役者は言うまでもなく、清酒酵母です。
酵母の醸造時の仕事を簡単に言ってしまうと、糖を分解してアルコールと二酸化炭素に変えること。この時同時に、「エステル」と呼ばれるフルーティな香りのもととなる化学物質も生成し、これがビールや日本酒の特有の香りを生み出すのです
ちなみにビールは種類によってエステル香が「望ましい」とされるものと「望ましくない」とされるものがあります。日本で一般的な淡色ピルスナーには「望ましくない」ので、ほとんどエステルは感じられません。「望ましい」の身近な例は、銀河高原ビールに代表される小麦ビール「ヴァイツェン」です。ヴァイツェンのアイデンティティとも言えるあのバナナ香こそが、ヴァイツェン酵母が生み出したエステルでございます
日本酒はあんま詳しくないのですが、おそらく日本酒の香りは米の香り、麹の香りと清酒酵母が生み出すエステルが中心なのではないかと思われます。
その清酒酵母が今回は米ではなく麦汁の中で大活躍。結果としてモルトのやわらかい香りの中に日本酒の吟醸香が香るという、2in1な実にあっぱれなビールができあがるわけです
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【ビール情報】
京都麦酒 蔵のかほり
原材料 麦芽、ホップ
Alc. 4.0%
【醸造所情報】
黄桜株式会社
【URL】
黄桜HP
http://kizakura.co.jp/ja/products/beel.html
大山Gビール ピルスナー 【優しいビール】 [日本のクラフトビール]
大山Gビール ピルスナー
甘~い んま~~~い
モルトの香りが突出。ホップの存在感は鼻にも舌にも希薄です。甘くとろけるような麦のフレーバーが口と鼻を満たします
キレの良い酸味とほどよい苦みのおかげで後味もほんわかすっきり。やわらか~く口に入って、やわらか~く抜けていく・・・大山をいただいてなだらかに広がる中国山地のような、のどかな、穏やかな、実に優しいビールです
ビールを呑んだ第一印象が「優しい」って、これが初めてかも。この間呑んだ飛騨高山麦酒のピルセナーと好対照ですな。
派手さはないけどものすごく安心感のあるビール。ホップホップしたビールよりは麦芽の存在感を感じられるビールの方が好きな猫背的には、最高に好きなビールでございます
ホップ使ってナンボ、ってのが最近の日本のビールの流行ぢゃないですか。そんな流行に流されずにモルト道を突き進むその自信、その泰然ぶりは大山Gビールのどのビールを呑んでも感じられます。どのビールも実にやわらかく、優しい。ふところ広い。最初ピルスナーだけにしようと思ってたらこの後結局、ペールエール→ヴァイツェン→スタウト→ペールエール(2本目)と、計5本呑んでしまいました笑 でも全く飽きません
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やっぱビールは行き着くとこは麦だよなあ~。
スコーンと突き抜けるようなホップの爽快感ももちろんたまらんっす。特に暑くなるこれからの季節なんてなおさらです。蒸し暑い梅雨空の下、汗かいて帰宅してから呑むエビス・ザ・ホップがんまくないわけありませんて ビールもグラスも強めに冷やしてあればそりゃもう天国ですよ。
でも何つうか、ホップの刺激は車のスピードみたいなもんで。最初は興奮するけど、意外とすぐに慣れてしまう。それに比べたら麦のフレーバーは派手さも刺激もないけれど、田舎をのほほんと走る軽トラみたいに何だかすご~く安心する
こんなマニアックなブログやってながら、好きなビールは「キリンのハートランド」と公言して憚らない猫背です。サッポロラガーも大好き。どちらも麦の恵みをストレートに、衒わず、飾らずに感じられるからです。
最初に大山ピルスナーを一口呑んだ時に、これはあくまでもいい意味で「大手メーカーのビールにどこか似てるなあ」と思ったのですが、そういうストレートさが大山Gビールにもハートランドにもサッポロラガーにも共通しているのからなのかもしれません
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【ビール情報】
大山Gビール ピルスナー
原材料 麦芽、ホップ
Alc. 5%
【醸造所情報】
大山Gビール・ビアホフ ガンバリウス
鳥取県西伯郡伯耆町丸山1740番地30
TEL 0859-39-8033 FAX 0859-39-8034
【アクセス】
JR米子駅より車で20分
JR岸本駅より車で10分
【URL】
大山Gビール HP
http://g-beer.jp/
飛騨高山麦酒 ピルセナー 【世界に誇る飛騨のビール】 [日本のクラフトビール]
飛騨高山麦酒 ピルセナー
スパイシーなホップの香りにまじって甘い麦芽の香り。んんん~ヘブン 口に含むとやわらかくふくらみ、程よい炭酸の刺激が実に心地よい。飲み込んだ瞬間鼻の奥にマスカットのような甘酸っぱい香りがほのかに。と思ったらそこからは太く心地よい苦味がいつまでもいつまでも舌の奥に喉に・・・五感が刺激されまくっとります
いくら呑んでも飽きません 500mlというやや多めの量も全く気になりません。あっと言う間に呑みきってしまいました。もっと買っとけばよかった・・・
いや~こいつはすごい ブログ名変更します。こいつぁすごい。ビットブルガーの樽生呑んだ時に匹敵するインパクト。しかも瓶で。しかも日本のビールですよ。世界に誇ろう、日本の地ビール
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この飛騨高山ピルセナー、缶は呑んだことあるのですが、瓶は初めてです。ピルセナーのほかにはヴァイツェン、ペールエール、ダークエール、スタウトが通年醸造で、その他には季節ビールが多数。中には10%の高アルコールビールなんてのもあります。
日本に数あるクラフトビールの中でも「幻の名品」の名にもっともふさわしいのがこの「飛騨高山麦酒」だと思います。受賞歴は数知れず。あっしのビールの師匠も絶賛。名実ともに日本最高峰のビールを醸していると言っていい醸造所なのですが・・・
あまり見かけません 呑み屋でも、酒屋でも。
その名の通り岐阜県高山市の醸造所。年間の醸造量は70キロリットル。決して少ないわけではないのですが。
とにかく出会わない。生をレギュラーで呑める店はまだ1軒しか知りません。ちなみにその1軒は、名古屋市にある「濱匠」という串焼きの店です。名古屋市内に何店かありますが、広小路通店では常時3種類の飛騨高山麦酒樽生が呑めます
瓶にいたってはあっしが関東に住んでいることもあってか、まずお目にかかることはない。今日いただいてるピルセナーはたまたま寄った船橋東武で偶然出会い、捕獲したものです。百貨店の酒販コーナーはマメにチェックする価値ありですよ。「何故ここにこのビールが」みたいなミラクルが年に数回あります。あ、名古屋高島屋の地下には飛騨高山の缶(ピルスナー、ヴァイツェン)がおいてあります
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飛騨高山麦酒は肩書きがおもしろい。だって「農業法人」ですよ。つまり、農家がやってる家庭醸造所ということです。
飛騨牛の畜産家である安土さんが、ビールの原材料となる麦汁を漉し取った後の麦殻が牛の飼料になることに注目し、循環型農業の実現を目指して醸造を開始したのが1996年。それも醸造開始当初はスリランカから醸造技師を招いて、6年半もの間師事して英国風ビールの醸造を学んだという熱の入れよう。
スリランカ人技師が帰国した後でもその技術を忠実に受け継ぎ、実にんまいビールを醸し続けています。その実力は数え切れないほどの受賞歴から察する通りです。
名前の横に並んでいる金色銀色が受賞歴を示してます。ものすごい数です~ 豪快なピンボケはどうかご容赦ください笑
こうやって農家が醸造に携わるってのはベルギーではよく見られるスタイルですね。いわゆる「セゾンビール」にはこういう家庭醸造所が多いです。
日本ももっともっとこういう農家が増えればいいのになあ、と口で言うのは簡単ですよね。醸造を開始してそれを軌道に乗せるまでには並々ならぬ苦労があったことと思われます。
これからもいつまでもいつまでもこの味を守っていただきたいです。心からそう思います
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【ビール情報】
飛騨高山麦酒 ピルセナー
原材料 麦芽、ホップ
Alc. 5%
【醸造所情報】
農業法人飛騨高山麦酒
岐阜県高山市松本町999
0577-35-0365
【URL】
飛騨高山麦酒
http://www.hidatakayamabeer.co.jp/
濱匠 広小路通店
http://r.gnavi.co.jp/n128803/menu1.htm
ハーヴェストムーン ピルスナー 【ディズニーリゾートの隠れた名品】 [日本のクラフトビール]
ハーヴェストムーン ピルスナー
先日のシュバルツに続いて今日はねず、いや、ハーヴェストムーンのピルスナーをいただいております
ホップの香りが実に上品できらびやか。ドイツの名品ビットブルガーのそれによく似てますな。呑み口も軽快でさわやか。ホップの苦味とモルトのコクが良いバランスを保っていて呑み飽きません
ドイツ式ピルスナーのスタイルに忠実に造られたお手本のようなビール。女性醸造責任者の園田さんの人柄どおりの、実に真面目なピルスナーです。
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3月にあっしがボランティアスタッフとして参戦したビアフェス・グランビエールでは園田さんが実行委員長として活躍されていました。当日の朝、スタッフ達が集まってミーティングをした際に園田さんがあいさつをされていました。私猫背、桶狭間で信長の演説を聞く足軽のように大変かしこまってそれを聞いていたのですが
いざ会場設営が始まると、園田さんもあっし達兵卒に混じって会場設営を手伝って、いや、自ら率先して重労働に携わっておられました。そりゃ足軽共もテンション上がりますって あ~こういう素敵な人が造る麦酒がんまくないわけはない、と心から納得。もちろん舌でも納得
イクスピアリの4階にある「ロティズ・ハウス」でいつでも樽生が呑めます♪ ネズミー、いや、ディズニーランドのお帰りには是非お立ち寄りください。あ、ディズニーシーの中でも呑めますよ、ハーヴェストムーン。
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【URL】
ロティズ・ハウス
http://www.ikspiari.co.jp/harvestmoon/rotishouse/
【関連記事】
ハーヴェストムーン シュバルツ
http://nekoze-beer.blog.so-net.ne.jp/2009-04-28
ハーヴェストムーン シュバルツ 【珠玉の黒ビール】 [日本のクラフトビール]
ハーヴェストムーン シュバルツ
シュバルツ。アーノルドシュバルツェ(略
ドイツ語で「黒」という意味です。日本では濃色のビールを十把一絡げにして「黒ビール」と呼びますが、ドイツ人的な定義では黒ビールと呼べるのはこのシュバルツというカテゴリーのビールだけらしいです。
まあスタイルの厳密な定義にはあまり興味はないので閑話休題。
ハーヴェストムーンはねず、いや、夢の国東京ディズニーランドのお膝元、京葉線舞浜駅のショッピングモール「イクスピアリ」の中にある醸造所です。女性醸造士の園田智子さんはじめ3人のブルワーさん達が醸す極上麦酒達は、どれもビアコンテスト入賞の常連。そんなんまいビール達がねず、いや、夢の続きを華麗に演出してくれます
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真っ黒の色から察する通り、麦芽の焦げ味が大変香ばしいビールです。ホップの苦味は皆無。エスプレッソコーヒーみたいなずっしりした苦味が印象的なフレーバーです
んでも、これだけ焦げ味が支配的なのに、後味は実にすっきり。後味の爽快感が極上~ ミントか何か口に含んだあとみたいにさわやかなアフターテイスト。たまらなねぇっす
苦味を感じる部位は舌の奥のほうにあるのですが、それを痛感するビールです。口に入った瞬間は麦芽の芳醇さが柔らか~く広がります。が、飲み込んだ瞬間口全体がひきしまるような苦味。それがあっと言う間に抜けていって、後に残るのは天にも昇る爽快感 F1カーが目の前を通り抜けていったみたい。
食事にも合うビールなのだろうけど、これはむしろ食後なのでは。脂っこい食事のお口直しに最高です
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【URL】
http://www.ikspiari.co.jp/harvestmoon/index.html
阿波うず潮ビール アルト 【富士山を眺めて乾杯】 [日本のクラフトビール]
阿波うず潮ビール
今日は列車内で呑んでおりま~す。この窓枠だけで何の電車かわかったあなた、鉄道博物館の自称館長の称号を授けます 正解は記事の一番最後に。
後ろには雄大な富士山~ んんん~マーベラス。って山ばっか見ちゃだめよん、ビール見なさい、ビールを。いや~なんて美しいんだ、富士さ(略
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ちなみにこのビールは東京駅の大丸で捕獲しました。ここはなかなかいろんな地ビール置いててナイスですよ。他には松江の地ビールビアへるんもあったし、エチゴビールもあった。さすが東京駅
あと東京駅では八重洲地下街にある「リカーズハセガワ北口店」も要チェック。ナギサビール、沼津のベアードビール、舞浜イクスピアリの地ビールハーヴェストムーンなどなどが常時置いてあるという表彰モノの店です。
あっしはよくここでナギサとベアード買いこんで新幹線に乗り込みます。車内で栓を抜いてプラスチックカップでビールを呑んでるだけなのに、やたらと周りの客に好奇の目、いや、好が10%、奇が90%くらいの目で見られます。もう慣れましたが
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閑話休題。今日いただいてる阿波うず潮ビールはその名の通り徳島県の醸造所です。四国には非常にビールの醸造所が少ないのですが、少ないながらもコンテストで入賞しているビール多いですよ。この阿波うず潮のアルトも2003年に賞をもらっとります
アルトっていうカテゴリーのビールは特徴を大づかみにしてしまうと「濃い目の色」「濃厚な麦芽フレーバー」となるのですが、ホップの効かせ方にはいろいろあるみたいで、苦いのから苦くないのまで様々です。
あっし個人的には「アルトはあまり苦くないのがいいなあ」と思っていたのですが・・・うず潮アルトはしっかり苦いです。ローストした麦芽のほのかな甘味とグッドバランスで実にんまいです
こういうアルトもアルト思います、とか言い始めたら人間おしまいですよ。周りの客に袋叩きにされそうです。
これは次回は瓶か生かで呑みたいなあ~と思って調べてみたら、瓶は造ってなさそうです となると生か。徳島に行った日には必ず呑んでやる。
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ちなみにあっしが乗ってる車両の正解は・・・
500系のぞみでした んんんん~いつ見てもかっこ良い。あっしがビールの次に好きなものです
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【ビール情報】
阿波うず潮ビール アルト
原材料 麦芽、ホップ Alc. 4.5%
【醸造所情報】
THE PACIFIC HARBOR(直営レストラン)
〒770-0856 徳島県徳島市中洲町3-5-1 TEL. 088-656-3044
【URL】
http://www.uzushio-beer.co.jp/index.html
三次ベッケンビール・春 【春季限定醸造】 [日本のクラフトビール]
うひょ~、もう4月だ~ 花見だ~ 入学式だ~ そう、春だ~
というわけで本日は三次ベッケンビールの春期限定醸造「春」です
色が実にんつくしいではありませんか 紅茶のような透き通った琥珀色。窓の外のビルがセピア色の写真みたいに映り込んでおります。んんん~アート グラスの内側に泡がついてしまったのがタマにキズですが。すいません注ぐのヘタクソでorz
あ、もう一枚写真あった。
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この「春」は「ヴィエナ(ウインナー)」という種類のビールで、日本ではなかなかお目にかからない、珍しいスタイルです。輸入ビールならばメキシコのネグラモデロというビールをたまに見かけますが。
ヴィエナを造るのに用いる酵母は、日本の一般的なビールと同じラガー酵母(下面発酵酵母)です。しかし味はまるで正反対。苦味は全くと言っていいほどありません。ローストした麦芽のやわらかい甘味と控え目な酸味で、実に心地よい飲み口。黒いビールが苦手な人にこれはぜひ呑んでもらいたいですね~
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この「春」は先日東京ミッドタウンで行われたビアフェス「グラン・ビエール」でも大人気でした。
ボランティアスタッフとして参加したあっしは光栄なことに、ベッケンビールのサーブを担当させていただけたのですが、とにかくお客さんがこのビールを欲しがる。まあ「春季限定」の肩書きに釣られた人が多かったと思いますが笑
それでも、一杯呑んでから
「あの、もう一杯いただけますか?」
ていうお客さん結構いたし。あるお客さんは「春」を呑んだ後他の醸造所のブースを一通り呑み歩いてきて、またベッケンビールのブースにもどってきて・・・
「いろいろ呑んだけど、これが一番んまい」
と断言して去っていったり笑
とにかく大好評でした。甘すぎず苦すぎずで、日本人が心に抱くビール像をいい意味で裏切らないからなのかもしれませんね
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ちなみに今日はこんなものと一緒にいただきました。
あんぱん笑 パンとビールは最高の組み合わせですよん 特にヴィエナは食事と非常によく合うビールだと思います。是非お試しあれ。
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【ビール情報】
三次ベッケンビール・春(春期限定)
原材料 麦芽、ホップ
Alc. 5%
【URL】
三次ベッケンビール http://www.miyoshi-becken.co.jp/
【関連記事】
直営レストランに行きました http://nekoze-beer.blog.so-net.ne.jp/2008-08-02
秋季限定「豊穣」 http://nekoze-beer.blog.so-net.ne.jp/2008-09-20-1
三次ベッケン祭 http://nekoze-beer.blog.so-net.ne.jp/2009-02-22
京都町家麦酒 【かるおす】 【まったり】 [日本のクラフトビール]
京都町家麦酒
旅行先の京都駅をぶらついていて捕獲しました
最近どこに行っても酒屋や百貨店の酒販コーナーを必ずチェックするようになってしまったorz 今回の2本は京都駅の伊勢丹の地下1階にありました。
というかわりかし京都のあちこちで目にしましたね、このビールは。醸造所全体で年間生産量は60klと、そこそこあります。入手はそんなに難しくはないようです
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京都町家麦酒は、日本酒の蔵元が1997年の地ビール解禁とともにビール醸造も始めて生まれたものです。こういう蔵元のビールは日本のあちこちにあるのですが、どこも例外なく実にんまいビールをかもしてます
この京都町家麦酒も実に美味でした 醸造士が女性であるということで、何だか妙に得した気分になります←エロオヤジ
京都町家麦酒[かおるす] これは「ケルシュ」というドイツのケルンで生まれたタイプのビールになります。
んんん~実に瑞々しい 香りも口当たりも喉越しもとにかくソフト。苦味はごく弱いです。全く感じないと言ってもいいかも。ビスケットみたいなほのかな甘味がこれまた控え目で心地よい酸味と絡み合って何とも言えない絶妙な爽やかさ。1本をあっと言う間に呑みきってしまいました。これは何杯呑んでも飽きないし、悪酔いしないでしょうね~あっぱれ
これは間違いなく女性向けです。ビールが基本的に呑めないあっしの相方からも「これは大丈夫そう」とゴーサインをいただけました。さすがは女性醸造士の造った麦酒。女性のココロのヒダをわかってらっしゃる
京都花街麦酒[まったり] まったりって笑 あっしがふざけて書いてるんぢゃありませんよ、ちゃんと瓶にも書いてあります。ちなみにこれはアルトという同じくドイツ発祥のタイプです。
泡立ちが良いですね~。きめ細かいきれいな泡がモクモクとわいてきます かなりの量のホップを使ってるんでしょう。呑んでみてもなかなかの苦味。濃い赤褐色の色から察する通り、麦芽の風味もたっぷりなのですが、それ以上にホップの苦味が印象的。
時間が経って温まってくると今度はローストした麦芽の香ばしさが出てきます。こういう味の変化を感じるたびにビールっておもしろいなあ、とさらに実感しますな。呑みごたえ十分
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ちなみに瓶の栓は王冠ではなくリンプルキャップ式の手で開けられるもの。いつでもどこでも安心して呑めます。だけどこれはちゃんとグラスに注いで呑んでいただきたいビールですね♪ 香りごと呑んでください~
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【ビール情報】
京都町家麦酒[かおるす] 原材料:麦芽、ホップ アルコール:5%
京都花街麦酒[まったり] 原材料:麦芽、ホップ アルコール:5%
【醸造所情報】
キンシ正宗株式会社
〒612-8081
京都市伏見区新町11丁目337-1
TEL:075-611-5201
【URL】
http://www.kinshimasamune.com/beer.html
ナギサビール ペールエール [日本のクラフトビール]
ナギサビール ペールエール
このたび南紀白浜ナギサビールの公式ブログと相互リンクさせていただくことになりました
いや~うれしいです。ず~っと前から、それこそ日本地ビールの黎明期から大好きなビールです、ナギサは そんなビールとこういう形でつながれるって、いや~恐るべし、インターネット。ビルゲイツもびっくりですよこりゃ。
というわけで今日はそのお祝いでナギサのペールエールをいただいております
先に言っときます。ちょっとマニアックな内容になってしまいました、今回は 「細かいことはどうでもいい!」という人は☆から☆まではすっとばしてください笑
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ペールエールにはグレープフルーツのような果実香を強調したアメリカンペールエールと、ハープや刈草のような柔らかい香りがほのかに香るイングリッシュペールエールがあります。代表的なのが前者ならばよなよなエール、後者ならばバスペールエールですかね。
で、ナギサはというと・・・非常に複雑であります。どっちの要素も持っている気がする。
ビール研究家藤原ヒロユキさんの最近の著書「ビールの常識 絶対に飲みたい101本」(アスキー・メディアワークス)には見事、ナギサのペールエールが掲載されています その中でもやはり「さまざまな要素が盛り込まれている」と描写されてますね。
☆
色はペールエールというカテゴリーの中では濃い方になるんですかね。色度数で9~10SRMぐらいでしょうか。SRMというのはビールの色を示す単位で、ビアスタイルガイドラインではアメリカンペールエールは4~11SRM、イングリッシュペールエールは5~14SRMなので、この点ではイングリッシュ寄り、ということになりますかね。
ナギサペールエールのアイデンティティともいえる香り、これが実に個性的だとあっしは思います。HPではカスケードホップを使ってることを前面に押し出しているのですが、どうもあっしの鼻にはカスケード以外の香りも感じられてならないのです。オレンジみたいな果実香が鼻腔を駆け上がっていくのと同時に、草や森林のようなやさしく柔らかい香りが広がっていく、という感じですかね。こういう香りはナギサ以外ではなかなか味わえないですね
飲んでみても実にいろいろな表情を見せてくれます。舌の奥にキリッと感じる苦味はまさにペールエールの王道、という感じですが、温度が上がれば上がるほど麦芽の風味が増していきまする。かつてナギサのレストランに同行したあっしの相方は「綿菓子みたい」と言っていましたが、それぐらいはっきりと甘味も感じられます。その甘味が鼻にぬける芝生や刈草みたいなやわらかい香りと相俟って紅茶のような至福感
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あっしはこの甘味がどこからやってくるのか昔から本当に不思議で仕方なかったのですが、この間ようやく少しだけヒントを発見しました。
ナギサ公式ブログで先日、ペールエールの仕込みについての記事、それも「ここまでオープンにしてもいいの~??」というくらい詳しい記事があったのですが、その中でペールエールに用いる5種類の麦芽の中に「カラメルモルト」があることに気づいたのです。
カラメルモルトというのは麦芽を熱風で乾燥する際に、麦芽に水を含ませて蒸焼き状態にするもので、こうすることで甘味が際立つそうです。
これではないでしょうか 深い琥珀色の色合いも、柔らかい甘味も、このカラメルモルトに由来するものではないかとあっしは思います。他の麦芽に対してどれくらいの比率で用いているかはわかりませんが、他の醸造所のペールエールより多く用いているのは確かだと思います、たぶん。
☆
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とまあああだこうだと考えているよりは、ココロもアタマもからっぽにしてただ呑んでいたいビールですね、これは。料理と一緒に楽しむのもいいと思いますが、あっしは何もいりません笑 ただこのビールだけあればいいです
飲み屋の風景でたとえれば、よなよなエールが化粧もファッションもジュエリーも完全武装したキャバ嬢だとしたら、ナギサペールエールはすっぴんで髪を束ねただけの可憐ではつらつとした居酒屋店員。おしとやかだけど説得力たっぷり。控え目だけど何杯呑んでも飽きない。いつまでもいつまでも記憶に残るビールです
3月に東京ミッドタウンで行われるビアフェス「グランビエール」にはナギサも出店するそうです。あっしはボランティアのスタッフとして参加するので、職権を濫用してたらふくナギサを楽しんできま~す
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【ビール情報】
南紀白浜ナギサビール ペールエール
・原材料 麦芽 ホップ
・アルコール度数 5%
・O.G. 1.054
・I.B.U. 16.0
【醸造所情報】
ナギサビール株式会社
和歌山県西牟婁郡白浜町1197-18
tel 0739-43-7386 fax 0739-42-3635
直営レストラン「BARLEY」
和歌山県西牟婁郡白浜町2927-557
TEL:0739-43-7373 FAX:0739-42-3635
【URL】
http://www.nagisa.co.jp/index.html
【関連記事】
直営レストラン&ブルワリー探訪記
http://nekoze-beer.blog.so-net.ne.jp/2008-08-29-1
那須高原ビール いちごエール [日本のクラフトビール]
那須高原ビール・いちごエール
きa栃木の誇る景勝地・那須高原
+)栃木の誇る名産物・とちおとめ(イチゴ)
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きa栃木の誇るビール・いちごエール
↑といったとこでしょうか。いちごを使ったビールですぅん
いちごビールといえば似たところでは、さくらんぼを使ったベルギーのベルビュクリークやブーンクリークが有名ですな。ベルビュはアサヒが扱っているので日本にも樽生がけっこう入ってますね。残念ながら瓶は製造終了してしまったようですが。
ベルビュクリークは賛否両論まっぷたつですね~。あっしはもちろん大好きです イチゴミルクみたいな懐かしいやわらかさと目が覚めるような酸味で、昼時に呑むのには最高のさわやかなビールです
んでも、だめな人は徹底的にだめみたいです。。。ベルビュクリークには「女性向け」なんていう肩書きがつくことが多いのですが、猫背的にはそうかなあ??という感じです。
ビアバーのマスターが言うには、女性客に勧めたら
「無理」
とか、ビール好きの女性でも
「ありえない」
とか、1週間くらい立ち直れなさそうな三行半を突きつけられることがままあるそうです笑
理由はいろいろあると思うのですが、閑話休題。すっかりベルビュクリークの紹介になってしまた
で、那須高原のいちごエールは、ベルビュクリークとは別物です。もちろんいちごとさくらんぼがそもそも違うのもそうなのですが、ベースになるビールが全く違うのです。
ベルビュクリークは野生酵母を使った自然発酵ビールです。有名なベルギービール・カンティヨンと同じ。(自然発酵ビールについては→ http://nekoze-beer.blog.so-net.ne.jp/2008-07-31 )
で、いちごエールはその名の通り、上面発酵酵母を使ったエールビールがベースです。そこから生まれる味の特徴をごくごく簡単に言ってしまえば、
「自然発酵 = さわやかな酸味」ままま「上面発酵 = フルーティ」
と言ってしまっていいと思います。
というわけで、いちごの甘酸っぱさとエールの果実感が見事に相乗効果なわけですよ
いただきま~す
まず香るのはいちご。完全にいちご。目隠しされたら自信もって「いちごジュース」って答えると思う
一口。やはりいちごジュース。甘味が際立っています。瓶のバスペールエールに少し似てるかなあ。
温まってくると甘味が落ち着いて酸味と麦芽の芳醇さがスタート。こりゃブランデーですよ、ブランデー この状態から呑むといちごを使ってるとはなかなか気づかないと思う。
これ、ホワイトデーにいいんぢゃないですか?? バレンタインにチョコレートビールをもらったお返しに、甘いいちごに甘いハートを乗せてプレゼント これは・・・ビジネスチャンス到来か?!
↓那須高原・いちごエール
http://nasukohgenbeer.shop-pro.jp/?mode=cate&cbid=431704&csid=0
↓ベルビュクリーク
http://www.asahibeer.co.jp/worldbeer/bellevue/index.html