三次ベッケンビール・春 【春季限定醸造】 [日本のクラフトビール]
うひょ~、もう4月だ~ 花見だ~ 入学式だ~ そう、春だ~
というわけで本日は三次ベッケンビールの春期限定醸造「春」です
色が実にんつくしいではありませんか 紅茶のような透き通った琥珀色。窓の外のビルがセピア色の写真みたいに映り込んでおります。んんん~アート グラスの内側に泡がついてしまったのがタマにキズですが。すいません注ぐのヘタクソでorz
あ、もう一枚写真あった。
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この「春」は「ヴィエナ(ウインナー)」という種類のビールで、日本ではなかなかお目にかからない、珍しいスタイルです。輸入ビールならばメキシコのネグラモデロというビールをたまに見かけますが。
ヴィエナを造るのに用いる酵母は、日本の一般的なビールと同じラガー酵母(下面発酵酵母)です。しかし味はまるで正反対。苦味は全くと言っていいほどありません。ローストした麦芽のやわらかい甘味と控え目な酸味で、実に心地よい飲み口。黒いビールが苦手な人にこれはぜひ呑んでもらいたいですね~
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この「春」は先日東京ミッドタウンで行われたビアフェス「グラン・ビエール」でも大人気でした。
ボランティアスタッフとして参加したあっしは光栄なことに、ベッケンビールのサーブを担当させていただけたのですが、とにかくお客さんがこのビールを欲しがる。まあ「春季限定」の肩書きに釣られた人が多かったと思いますが笑
それでも、一杯呑んでから
「あの、もう一杯いただけますか?」
ていうお客さん結構いたし。あるお客さんは「春」を呑んだ後他の醸造所のブースを一通り呑み歩いてきて、またベッケンビールのブースにもどってきて・・・
「いろいろ呑んだけど、これが一番んまい」
と断言して去っていったり笑
とにかく大好評でした。甘すぎず苦すぎずで、日本人が心に抱くビール像をいい意味で裏切らないからなのかもしれませんね
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ちなみに今日はこんなものと一緒にいただきました。
あんぱん笑 パンとビールは最高の組み合わせですよん 特にヴィエナは食事と非常によく合うビールだと思います。是非お試しあれ。
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【ビール情報】
三次ベッケンビール・春(春期限定)
原材料 麦芽、ホップ
Alc. 5%
【URL】
三次ベッケンビール http://www.miyoshi-becken.co.jp/
【関連記事】
直営レストランに行きました http://nekoze-beer.blog.so-net.ne.jp/2008-08-02
秋季限定「豊穣」 http://nekoze-beer.blog.so-net.ne.jp/2008-09-20-1
三次ベッケン祭 http://nekoze-beer.blog.so-net.ne.jp/2009-02-22
大人ビル【祝・当選!】 [その他のビール]
大人ビル
先日仕事から帰ってきて我が家のポストをのぞいてみると・・・宅配便の不在票が。
送り主を確認してみると・・・
「大人たばこ養成講座 様から」
はい? たばこ? あっしは自他共に認めるアンチスモーキングの急先鋒ですよ。ついにJTからの宣戦布告か?爆弾か何か入っているのか
(←ひらめいた)
そうだ思い出した。そういえば昔、ヤホーのトップページの広告からJTの懸賞に応募したんだった。ということは・・・
当選
というわけで届きました、「こだわり醸造プレミアムビール『大人ビル』」
大人ビルって・・・ネームセンスが(略
こんな箱で届きました
口ヒゲの代わりに泡を生やしたお兄さんが笑 瓶のラベルも同じイラスト。反対側は・・・
おっさん 波平さんとお茶ノ水博士を混ぜたキャラを加藤茶が演じてるみたいな感じ笑
瓶は全4本。2種類が2本ずつですな。
ん、瓶の間には何やら小さな箱が・・・
開けました。
グラスでした。かわいい~。小さいのでビールを呑むのにはあまり適していない気がしますが笑
というわけでいつも通りベルビュとナギサのグラスでいただきました
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いただきま~す
まずはヒゲ兄さんのビールから。色は薄めの琥珀色。ややクセのあるハーブや芝生みたいなホップの香りが素敵に香るエールです 苦味しっかりでモルト感は少ない。ということはこれはイングリッシュペールエールでしょう。違ってたらビアテイスター資格返上します。
続いて加藤茶ビール。真っ黒です。こっちは非常にモルティ。ローストした麦芽の香ばしさや甘味が支配的なビール。苦さは全くありません。チョコバナナみたいな風味が口の中いっぱいに広がります エールビールのフルーティさはないのでこれはラガー。ということはデュンケルかな。
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で、ふと気になりました。
「JTが造ってるビールなのか??」
いやそんなわけない。というわけでラベルをジロジロ観察すると、すいません、思いっきり書いてありました。
正体は鎌倉ビールでした 少し前に鎌倉に遊びに行った時もしっかり呑んでました笑 さっそく地ビールガイドブックで調べると・・・ありました。きっとこの2つです。
一つはずした・・・ダークラガーだとはorz っていうか、ダークラガーとデュンケルって何が違うんだったっけ(?_?) 勉強しなおしますm(_ _)m
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思わぬ僥倖に恵まれて鎌倉ビールと再会できたわけですが、こういう懸賞に地ビール、しかもピルスナーではないビールを使うのって両刃の剣だよなあ~。
懸賞に応募する人の大半は、ビールと言われれば自動的にスーパードライや一番搾りを思い出すわけですよ。だから懸賞で当たったビールにも同じものを求める。というか当然のごとく金色の苦い液体を期待するわけです。
ところが開けてびっくりたまて箱 甘かったりバナナの香りがしたりオレンジみたいだったり焦げた味がしたり・・・そりゃ戸惑いますよね。こういう部分から「地ビールは濃い」とか「甘ったるい」といった誤解が生まれてるのだと思います。無理からぬことですが
万華鏡のごとく多彩にきらめくビールの世界だって、見る人が黒い眼鏡かけてしまってるんだから美しさなんてこれっぽっちも伝わらないのは当たり前のことです。さらに不幸なことは、その黒眼鏡が自らすすんでかけたものではなく、気づかずにいつの間にかかけさせられている、ということでしょう。
物心ついた頃から身の回りにある「ビール」と呼ばれる液体の全てが例外なく金色で泡があり、泡を一舐めしたら苦いわけですから。そうではないビールの存在など知る由もないわけです。エラそうに言えば、本来は相対的であるはずのビールが絶対的な飲み物になってしまっているのです。
エール大国イギリスや百花繚乱のバリエーションを持つベルギーでも、最近ではやはり金色で苦いピルスナーが一番飲まれているそうです。しかし彼らは選択できた。ピルスナーとピルスナー以外のビールを秤にかけて、ピルスナーを選んだのでしょう。私達日本人には選ぶ余地などなかった。少なくとも1997年の地ビール解禁までは。
この日本人が皆かけている黒いメガネこそ「麦酒天動説」であり、それを少しでもなくすことがあっしのささやかな活動の目標であります
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ふう、活動家のアジ演説みたいになってしまった。ご清聴ありがとうございますm(_ _)m
まあでもこうやって地ビールに触れる機会を創っていただける、ってのはそれだけでありがたいことなのでしょう そうでもなければ一生鎌倉ビールを呑むことがない人に、鎌倉ビールが届いた。その中から少しでも「んまい!」と喜んでくれる人がいてくれれば、そこからさらに広がる・・・とまあ夢はふくらみますね
鎌倉ビールの「星の大河」「月夜の紅」是非ご賞味ください。懸賞にはずれた人は特に笑
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【ビール情報】
大人ビル(鎌倉ビールのレーベルビール)
・星の大河(イングリッシュエール) ・月夜の紅(ダークラガー)
【URL】
鎌倉ビール http://www.kamakura-beer.co.jp/
新・一番搾り 【反撃の狼煙か、迷走の果てか…】 [日本の大手ビール]
リニューアル一番搾り
ライト級からミドル級に無理して階級上げたボクサーですな。自分の体重をまだ扱いきれていない苦悩がにじみ出てます。
これが新登場のビールならば素直に「んまい!」となるんですが、リニューアル版、しかも天下の名品「一番搾り」のリニューアルとなると・・・どうしても比べてしまう。。。んむう
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【ここが変わりました・新旧の原材料】
今までの一番搾りは一番麦汁と副原料に米・コーンスターチを使ったすっきりテイストでおなじみのビールでした。
麦芽を挽いてお湯を加えて加温し、そこから麦殻を濾しとった液体を「一番麦汁」と言います。で、一番麦汁を取り出し終えた後に、釜の底に残った麦殻に上からもう一度お湯をかけてとった液体を「二番麦汁」といいます。
普通は一番と二番を合わせて使うのですが、旧一番搾りは贅沢に一番だけを使っていたのです 一番だけで作ったビールは雑味の少ないものになるそうです。
と言っても二番まで使った普通のビールが雑味だらけ、というわけではありませんよ。釜底の麦殻には発酵に必要な成分がたくさん残ってますから、それを漉しとった二番麦汁にはコクと深みを増す成分がたっぷりなわけです
で、今回のリニューアルでは一番麦汁しか使わないのは今までどおりで、これまで副原料として使っていた米、コーンの使用をやめてしまった。簡単に言えばオールモルト(麦芽100%)のビールに変身したわけです。
これはかなりの変化ですよ マイナーチェンジよりはフルモデルチェンジに近いのでは。
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【あっしにはこう感じる】
後味がかなり変わったかな。変更前の一番搾りのす~っと抜ける清涼感は影を潜めました。麦芽のコクとホップの苦味がいつまでも尾をひく感じはまさにオールモルトビールのそれ。余韻たっぷりでインパクト大です
しかし、やや重いと感じてしまう人もいるのでは。このあたりは個人の好みの問題なのですが、あっし的にはキレがイマイチ良くないなあ…という印象です 今までが今までだったからなおさらですよ。
戦闘機がスコーンと口の中を突き抜けていく感じから、鉄アレイ10個引きずって走る人になったみたい。ちょっと意地悪なたとえですが笑
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【世界から見た日本のビール】
オールモルトにしたことで自ら敵を増やしてしまったよなあ。
ライト級にはライト級のよさがあるのに。それに日本のオールモルトは強豪だらけですよ。ハートランドにエビス、モルツ・・・どれとっても世界一線級のピルスナーですよ
かの有名なビール評論家、マイケルジャクソン氏が世界のビールを飲みあさって格付けをした「世界ビール大全」誌にも見事この3つはラインナップされています ハートランドは★★、エビスは★★★、モルツは★★。ちなみに4つ星が最高点です。
そんな強豪の中に飛び込んで行く勇気はあっぱれなのですが・・・。リニューアル前の一番搾りには★★を与えていたマイケルジャクソン氏は、この新一番搾りは一体どう評価するのだろうか・・・氏が物故者となってしまった今となっては知る由もありませんが
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【オールモルト信奉って…】
今日本では地ビールがどんどん受け入れられていってます。ビールにはピルスナー以外にも無数の種類があることを人々が知り始めて、その多様多彩な味に慣れ始めている時だと思います。
それに大手メーカーも季節限定ビールなどで多様なビールの世界を紹介し始めている。小麦ビールとかずいぶん一般的になりましたよね。
つまり、昔みたいに「オールモルトか否か」という単純な二元論はもうなくなりつつある。
なのに「オールモルトにすれば格が上がる」とか「他がみんなオールモルトだからうちも」みたいな安直な意図が今回のリニューアルには見え隠れしてしまっているよなあ。殿様商売というか。
オールモルト崇拝が未だ強い国って日本くらいなのでは。世界のビールは麦芽、ホップ以外の原料を山ほど使ってるのに。ベルギーのビールがいい例です。んまいビールほど副原料を巧みに使ってると言っても言いすぎではないと思います。米とコーンスターチを使ったすっきりテイストのビールだって何も恥じることはない。立派なんまいビールですよ。ライト級にはライト級の良さがあるのに。。。
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というわけで、まだ出回っている旧一番搾りを呑みながら文をしたためております。また一つ惜しいビールが消えていった・・・
たまに辛口な猫背でしたm(_ _)m
エルディンガー ヴァイスビア 【本場ドイツの小麦ビール】 [ドイツのビール]
エルディンガー ヴァイスビア
最近日本でもよく見かける小麦ビールのドイツ版です~。いや、逆か笑
ドイツの小麦ビール「ヴァイツェン」を日本流に解釈したのがモルツスノーホワイトとかシルクエビスだと思っていただければいいと思います。エルディンガーはミュンヘンにあるヴァイツェン専門の醸造所です
日本流小麦ビールとの一番の違いは、ヴァイツェン酵母という酵母を使って発酵させることで生じる、バナナみたいなクローブみたいな華やかぁ~まろやかぁ~な香り モルツスノーホワイトやシルクエビスはこの酵母は使ってません。ちなみに8月くらいにあったキリンホワイトは使ってますね。日本の大手ではなかなかチャレンジングなことだと思います。あっぱれ
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いたたぎま~す。
いや~泡立ちがすんごい。きめの細かい泡がグラスのてっぺんまで一気にきれいに立ち上る
香りは思ったより弱いですね~。これは油断させられます。最近は香りの強い振り切れたヴァイツェンばかり飲んでいるので弱く感じただけなのかもしれませんが。
一口いただきました。香りの穏やかさから推測するに、きっと飲みごたえも控え目かなあと思っていたら・・・
ba・na・na~バ・ナ・ナ~ かなりのバナナ度合いです。鼻よりも舌と口で感じるバナナ
非常にモルティです。とろけるようなぬるっとした舌触りが病みつきになりますぅ~ それでもキレ味の良い酸味のおかげで全然べたつかないです。後味もすっきり。呑み飽きません。
日本でもわりかしあちこちの店に置いてあるので見つけ次第捕獲してください
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【ビール情報】
エルディンガー ヴァイスビア
原材料:小麦、大麦、酵母、ホップ
Alc:5.3%
【関連記事】
シルクエビス http://nekoze-beer.blog.so-net.ne.jp/2009-03-05
モルツ スノーホワイトhttp://nekoze-beer.blog.so-net.ne.jp/2008-12-27
キリンホワイト http://nekoze-beer.blog.so-net.ne.jp/2008-08-02-1
サッポロラガー 【焼き鳥もどうぞ】 [日本の大手ビール]
ビットブルガー・プレミアムピルス【ドイツビールの定番】 [ドイツのビール]
ビットブルガー・プレミアムピルス
ドイツビールについて書くのは初めてだ~。別に今まで呑んでなかったわけぢゃありませんが。今日いただいてるのはドイツの代表的なピルスナー、ビットブルガーです。
一口に「ドイツのピルスナービール」といっても、その中にはむちゃくちゃ苦いの、しゃっきりしたの、おだやかなの、とまあ百花繚乱のバリエーションがあります。このビットブルガーはその中でもとりわけ、爽快な躍動感あふれる銘品でございます
定番のビールだけあって日本でも入手は比較的簡単ですね。成城石井にはだいたいいつも置いてある気がします。
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先日このビールの樽生を呑む機会があったのですが、いや~すごい!
ホップの香りが実に華やか。苦味もくっきり。それが心地よい酸味と交じり合って口の中でシュワシュワシュワ・・・酸味強めのマスカット食べてるみたいな夢心地
大麦とホップと酵母だけでマスカットになるって、どんなイリュージョンだよ~ いや~ビールはどこまでも奥深い。
瓶だとさすがに生のようなふくらみはあまり感じられませんが、生とはまた違って意外とモルティ。麦芽の存在感十分でございます。貧弱な麦芽にホップで厚化粧をほどこしたみたいなアンバランス感は皆無。それでも生と同様に喉越しすっきり。全く重たくありません
あ、ちなみ生を呑んだのはこの店です。代々木のTANNEという店です↓
http://www.tanne-pf.co.jp/index.html
ここはビットブルガーの樽生はいつもありますよ
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あっしがこのブログをしぶとく続けている理由というか目標の一つが、「麦酒天動説の駆逐」です。麦酒天動説ってのはあっしの造語で、「ビールは金色で苦いものであり、それ以外のビールは邪道だ」という日本人特有の思い込みのことです。コペルニクスの地動説を否定し続けた中世ヨーロッパになぞらえて、こんな言葉で今の日本のビール事情をとらえています。
少しでも日本のクラフトビール(地ビール)や海外ビールを知ってもらいたい といっても麦酒天動説にとらわれたままのごく普通の日本人に、いきなり海外の濃色ビールやベルギーの摩訶不思議なビールをすすめるのはちと酷というものです。
で、かねがね「日本人にとって海外ビールへの橋渡しになれるようなビールはないものか」と思っていたのですが、このビットブルガー、きっと適役です
金色の見た目は日本人のビール観を裏切らないし、ピルスナーという名前もぼちぼち浸透してきたところです。見た目の点で壁になるような要因は見当たりません。ここまでくれば後はグラスに注ぎ、口に運んでもらえばいいだけです。見た目は全く日本のビールと同じなのに、こんなにも違うビールがあるのか と三枝師匠ばりにひっくり返ってくれることでしょう。そうなりゃもうしめたもの。数ヶ月後にはデパートの輸入ビールコーナーの常連になっていることでしょう そして海外ビールが認知され、日本のクラフトビールが評価されて…そして日本に麦酒革命が
妄想がすぎましたm(_ _)m けど、こんなふうになったらいいなあ、なんて日々思っております
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ビットブルガーに話しをもどしませう
オールモルトでもこれだけのすっきり感を出せる、というところはさすがピルスナーの本家ドイツの本領発揮ですな。副原料を使うことに反対なわけぢゃないけど、日本にいまだ根強い「オールモルトか否か」というビールの区分を軽く飛び越えて天高く突き抜ける爽快感。いつまでも呑み飽きませんね。日本の大手のオールモルトビールで、これと同様のすっきり感を感じられるのはハートランドくらいでしょうかね はい、ハートランド贔屓ですが、何か文句あります笑?
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【ビール情報】
ビットブルガー・プレミアムピルス
原材料:麦芽、ホップ Alc:4.8%
【URL】
http://www.bitburger.com/
グラン・ビエール 【裏方の見た現場レポート】 [ビアフェス]
グラン・ビエール@東京ミッドタウン
3月13日、東京は六本木。
その日は日本のビール史に新たな1ページが刻まれた日。
そして・・・
猫背が六本木駅で迷子になった日orz 東京ミッドタウンの入り口って、どこだよ・・・
あ、何しに行ったのかと。働きに行きました。
ビアフェス「グラン・ビエール」のボランティアとして一働きしてまいりました ちなみにてっぺんの写真はスタッフに支給されたスカーフ。これを巻いて働いていました。
先に申し上げておきます。
現場で写真は1枚も撮っておりません。だって忙しくて・・・orz
というわけであっしの1日の働きぶりをレポートいたします。ビールとはまるで関係ありませんすいません。あっ、行かないで・・・
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このグラン・ビエールは今回が初めてのイベント。従来のビアフェスとは違って、グルメ志向の高い人たちに地ビールの高い品質と香りを体験していただいてビールの高付加価値感を高めよう、というコンセプトで開催されています。
このコンセプトには賛否両論あると思いますが、猫背的には大賛成です
今の日本の地ビールは「認知」はされてきていても、残念ながら「定着」には至っていないと思います。よなよなエールがあちこちで見られるようになったし、地ビールが呑めるビアバーも増えてきた。だから「地ビール=観光地の客寄せ」という偏った思い込みはどんどんなくなってきているし、その味のクオリティの高さも間違いなく認識されてきていることでしょう。
だけど、「よなよなエールはすんごくんまい!」と知っている人の中で、定期的によなよなを楽しんでいる人が果たしてどれくらいいるのかというと・・・だと思います。
やはり地ビールが割高であることは否定できないし、安価な発泡酒や第3のビールの存在も大きいです。そこに加えてこの不景気。そりゃお酒にお金はかけられないですよね。。。
でも、でもですよ。発泡酒を3本買う金額でビールが2本買えるのです。3日で発泡酒を1本ずつ、というところを1日我慢すれば2日間はビールが呑めるわけです。もうひとがんばりすれば地ビールだって2日は呑めるでしょう。その「1日の我慢」をしてもらえるようになれば日本のビール&地ビールはひとまず安泰ではないかと思っております。
日本の地ビールはもっともっとユーザーの裾野を広げなければならないと思うし、まだまだ広がると思います。残念なことにこの不況の中でここ数ヶ月で日本のいくつかのビール醸造所が閉鎖に追い込まれてしまいました。
どんなに美味なビールを造っていても、売れなきゃ意味がありません。ビールが一部のマニアのオモチャになってはいけません。ビールは好きだけどさほど興味はない、という日本の大多数の人達にアピールできる商品が、日本の地ビールには山ほどあります。あっしがこういう拙いブログで発信しているのも、そういう身近にある隠れた名品に目を向けてほしいから、であります。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
ふう、すっかり熱くなってしまいました 閑話休題。
まあそんなわけで今回のグラン・ビエールは簡単に言えば「セレブの方々に地ビールを知ってもらおう」という狙いなのです。だから会場は東京ミッドタウン。Oh~ゴージャス
肩書きも「ビアフェス」ではなく「テイスティングパーティ」です。お客さんはびっくりするぐらいセレブ&シャレオツな人ばかりでした 女性客が多いのにさらにびっくり。さらにさらに美人ばかりだったのでびっくりを通り越して興f(略
以下のような一日でした。ボランティアで参加したいなあという方、ご参考に。
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9:40 六本木駅着
9:50 東京ミッドタウン着
はい、10分間迷子になってましたすみませんorz 地下鉄出口の目の前がミッドタウンの入り口だとは・・・
10:15 スタッフミーティング開始
スタッフは全部で30人くらいでしょうかね、意外と少ない。あっしは会場の設営という最重要だけど地味&重労働の担当になりました
10:30 会場の設営
まずは床にブルーシートを敷き詰め、その上にもう一枚シートを敷く作業。そりゃミッドタウンの床ですよ、汚すわけにはいきません。入念に入念に敷き詰めてテープで止めていきます。遠くでミッドタウンの担当者が怖い顔して監視しているので手が抜けません
そしたらその上からさらに絨毯を一枚敷く。そりゃセレブなお客様達にブルーシートの上で呑んでもらうわけにはいきませんから。そんなことは4月の上野公園以外では許されませんて。
13:00 昼食
お弁当が支給されました。控室で食事するわけですが、舞浜イクスピアリの地ビール「ハーヴェスト・ムーン」の醸造士&グランビエールの実行委員長であらせられる園田智子さんがあっしの目の前で食事をされているのに大変おったまげました 本気でサインもらおうかと思った笑 僭越ながら少々の会話をさせていただきました。あ゛~緊張した。
14:00 垂れ幕の設置
各ブースの上に醸造所名を大書した垂れ幕が吊られるのですが、こいつが一苦労。なかなか水平にならないし隣の垂れ幕と高さが違っちゃいけないし・・・ふう。
15:30 ブルワーさんの受付開始
日本各地から続々とやってこられる醸造士さんたちの受付という大変おいしい仕事をいただきました。あ~この人があのビールを造ってるのか~と感慨ひとしお 外見から推測される人柄と、造っているビールのキャラクターが何とな~く似ている気がするのは気のせいでしょうかね笑
16:30 スタッフの試飲開始
そうなのです、実は一般開場の前にスタッフだけがビールを試飲して回れる時間があったのです 試飲グラスを持ってあちこちのブースを呑んでまわりました。あ、一枚だけ写真あった。
試飲グラス。かわいいでしょん 一応言っときますが、左ですよ。大きさを比べるために一番搾りを置いただけです。
17:30 開場
あっしは三次ベッケンビールのサービングという願ってもない仕事をいただけました いや~忙しかったけど楽しかった。次から次へとやってくるお客さんにビールを注ぎ、パンフを渡し、たまにビールについての解説を求めるお客さんにはしっかり解説。ん~ビールの勉強しててほんと良かった、と思う瞬間です。
20:30 閉場&後片付け開始
21:00 撤収
あっしはこの後三次ベッケンビールさんと大山Gビールさんの飲み会に連れて行っていただけました。身に余る幸せ、感謝感激です
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
八重洲バッカスでビール呑みながら熱く語りつづけるお二人の姿を見て、何だかものすごくうれしくなってきました。
不景気だ政治停滞だなんだかんだでともすれば愚痴しか出てこない今日この頃ですよ。そんな中でも「このビールはここが素晴らしい」「ここをこうしてもこういうビールはできる」「次はこういうビールを」・・・詳細は難しすぎて覚えておりません笑 が、過去に対する自信、現状を建設的に批評する前向きさ、未来に対する希望・・・そんなキラキラしたものが垣間見えすぎてまぶしいくらいに輝いていました
以上、こんな1日でした~。結論。ビアフェスは客より裏方が楽しい
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
【イベント情報】
グラン・ビエール
2009年3月13日~15日 東京ミッドタウンホール
3月13日 ミッドタウンナイト(前夜祭)18:00~20:30
3月14日 グラン・ビエール1日目 14:00~18:30
3月15日 グラン・ビエール2日目 11:30~16:00
京都町家麦酒 【かるおす】 【まったり】 [日本のクラフトビール]
京都町家麦酒
旅行先の京都駅をぶらついていて捕獲しました
最近どこに行っても酒屋や百貨店の酒販コーナーを必ずチェックするようになってしまったorz 今回の2本は京都駅の伊勢丹の地下1階にありました。
というかわりかし京都のあちこちで目にしましたね、このビールは。醸造所全体で年間生産量は60klと、そこそこあります。入手はそんなに難しくはないようです
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京都町家麦酒は、日本酒の蔵元が1997年の地ビール解禁とともにビール醸造も始めて生まれたものです。こういう蔵元のビールは日本のあちこちにあるのですが、どこも例外なく実にんまいビールをかもしてます
この京都町家麦酒も実に美味でした 醸造士が女性であるということで、何だか妙に得した気分になります←エロオヤジ
京都町家麦酒[かおるす] これは「ケルシュ」というドイツのケルンで生まれたタイプのビールになります。
んんん~実に瑞々しい 香りも口当たりも喉越しもとにかくソフト。苦味はごく弱いです。全く感じないと言ってもいいかも。ビスケットみたいなほのかな甘味がこれまた控え目で心地よい酸味と絡み合って何とも言えない絶妙な爽やかさ。1本をあっと言う間に呑みきってしまいました。これは何杯呑んでも飽きないし、悪酔いしないでしょうね~あっぱれ
これは間違いなく女性向けです。ビールが基本的に呑めないあっしの相方からも「これは大丈夫そう」とゴーサインをいただけました。さすがは女性醸造士の造った麦酒。女性のココロのヒダをわかってらっしゃる
京都花街麦酒[まったり] まったりって笑 あっしがふざけて書いてるんぢゃありませんよ、ちゃんと瓶にも書いてあります。ちなみにこれはアルトという同じくドイツ発祥のタイプです。
泡立ちが良いですね~。きめ細かいきれいな泡がモクモクとわいてきます かなりの量のホップを使ってるんでしょう。呑んでみてもなかなかの苦味。濃い赤褐色の色から察する通り、麦芽の風味もたっぷりなのですが、それ以上にホップの苦味が印象的。
時間が経って温まってくると今度はローストした麦芽の香ばしさが出てきます。こういう味の変化を感じるたびにビールっておもしろいなあ、とさらに実感しますな。呑みごたえ十分
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
ちなみに瓶の栓は王冠ではなくリンプルキャップ式の手で開けられるもの。いつでもどこでも安心して呑めます。だけどこれはちゃんとグラスに注いで呑んでいただきたいビールですね♪ 香りごと呑んでください~
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
【ビール情報】
京都町家麦酒[かおるす] 原材料:麦芽、ホップ アルコール:5%
京都花街麦酒[まったり] 原材料:麦芽、ホップ アルコール:5%
【醸造所情報】
キンシ正宗株式会社
〒612-8081
京都市伏見区新町11丁目337-1
TEL:075-611-5201
【URL】
http://www.kinshimasamune.com/beer.html
長濱浪漫ビール [現地に突撃♪]
長濱浪漫ビール
今回は琵琶湖のほとり&豊臣秀吉のお膝元、滋賀県長浜市の長濱浪漫ビールに行ってまいりました~
東海道新幹線を米原駅で降り、そこで北陸本線に乗り換えて約10分。長浜駅からは徒歩約4分。駅から徒歩5分圏内の直営レストランってあんまりないんぢゃないですかね?あっしが今まで行った中では一番の駅近でした。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
長浜は街並みが実に素敵。古い建物を大切に残してレトロな景観を保っています。夏の夕暮れなんかは風情あるんだろうなあ~
しかし、今回あっしが訪れたのは夜7時半orz 街灯が多くはなく通行人もまばらなので、ビビリのあっしにはかなり怖かったです 行くならば昼~夕方をおすすめします。
というわけでこんな素敵な路地を通り抜けて・・・
素敵さがあまり伝わらない写真ですみません これぢゃ肝試しに行ったみたいだよorz
着きました、浪漫ビールのレストラン。
和風&レトロな建物はシャレオツ度高し 入り口の前には川が流れていて、まるで城のお堀みたい。この川は500メートルほど先で琵琶湖へと注ぎます。
門を開けたら真正面に、有名なビール研究家である故マイケルジャクソン氏が訪れた時の写真が誇らしげに
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
さあ時間がない、いただきま~す ちなみに日曜日は閉店が21時と早いのでご注意を。。
淡海ピルスナー。淡海というのは古代における琵琶湖の別名です。
う~んフルーティ 果実香がかなり強烈。これは間違いなくカスケードホップでしょう。飲み口も苦みよりはフルーティさが際立ってます。麦芽のコクどうこうよりもホップの存在感で貫かれたピルスナー。カスケードホップ好きにはこれはたまらんでしょうな
伊吹ヴァイツェン。伊吹というのは伊吹山のことでしょう。関が原の戦いで敗れた石田三成が逃れたのが伊吹山であります。
濁りは少な目です。酵母は濾過してるのかなあ。ヴァィツェン特有の甘さは少なく、ピルスナー同様にここでもやはり果実香と柑橘系の苦味がしっかり。みかん食べてるみたいな感じだなあ ヴァイツェンらしいヴァイツェンが苦手な人にぜひ。
長浜エール。これはアメリカンペールエールですね。ここでもまたまたカスケードホップが強烈な存在感。苦味くっきり。口に入った時のシュワシュワ感が刺激的で心地よいですぅ よなよなエールよりも酸味、苦味がやや強い感じかなあ。舌にも記憶にも印象強いビールです
黒壁スタウト。1900年に完成した国立第百三十銀行長浜支店が黒漆喰の壁であったために、市民に「黒壁銀行」と呼ばれて親しまれたそうです。すいません、全てネットで拾った情報の受け売りです笑 いや~パソコンって便利だ。ビルゲイツマンセー。
香りはごくほのかに焦げた香りがするくらいですね。ホップの存在感が支配的だった上の3つとは対象的に、黒壁スタウトは麦芽の風味が実に芳醇 キレもよいので後味すっきり。飲み口も重すぎないので飲み飽きませんね~。
ちなみにこのスタウトだけは150mlのテイスティンググラスでいただきました。本当は普通のグラスでいただきたかったのですが・・・電車の時間がorz
このテイスティンググラスだと4種類飲んでも合計600mlなので泥酔することなく胃袋さわやかに全種類制覇できますよ
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ちなみに上記のレギュラー4種の他に季節限定でショコラエール、ライト長浜エールがありましたが時間がなくて断念。ううう飲みたかった
それにしても長浜は良い街だなあ 閑静な街並みに加えて落ち着いて過ごせそうな観光スポットもたくさん。人混みを離れて1日かけてゆ~っくり巡ってみたいですね。そんな長浜巡りのメインイベントとして是非行ってください、長濱浪漫ビール。
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【醸造所情報】
長浜浪漫ビール株式会社 〒526-0056 滋賀県長浜市朝日町14-1 TEL:0749-63-4300
【アクセス】
JR長浜駅より徒歩約4分
【URL】
http://www.romanbeer.com/
シルクヱビス [日本の大手ビール]
シルクヱビス
「ヱ」の表示方法がわからなかったので「ヱ」の字だけサッポロのHPからコピーしてきました笑
んなことはどうでもいい。サッポロの限定醸造ビールです
「絹のように、なめらかな口当たり」
なかなかイカしたコピーぢゃないですか。絹ときましたか。日本人の美意識にさりげな~く訴えてきますな。
缶は絹のイメージを投影したのでしょうね、真っ白です ヱビスといったら金色の缶のイメージがあるから、真っ白の缶ってのはかなり新鮮ですね。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
で、ノーマルのヱビスと一番違うのが、このシルクヱビスには大麦麦芽に加えて、小麦麦芽を使っている点です。
ビールの原料はほとんどの場合は大麦麦芽です。そこに小麦麦芽を用いるとどうなるか。
① 泡立ち、泡持ちがよくなる
小麦麦芽は大麦麦芽に比べてタンパク質を多く含んでいるのです。余計な説明をはしょってしまうと、タンパク質が多いとビールは泡持ちがよくなります。
② ほのかに甘く、フルーティな味になる
食パンの白いとこって甘いぢゃないですか。あの感じなんぢゃないですかね。これはドイツの小麦ビール「ヴァイツェン」で体験済みの方も多いでしょう。
というわけでシルクヱビスの「なめらかな口当たり」はこの小麦麦芽に由来するものなのです。泡がたっぷりできめ細やかなものになりますから、必然的に「なめらか」となるわけです。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
いただきま~す
かな~りフルーティです 柑橘系の苦味が控え目なフルーツジュース、って感じですかね。苦いビールに慣れている人にはなかなか衝撃的なのでは。とはいっても大麦麦芽の風味もしっかり感じられるので、安心感も十分
似たところではサントリーのスノーホワイトですかね。あれも小麦麦芽使ってます。サントリーvsサッポロの闘いはまだまだ続くのだろうか・・・。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
【ビール情報】
サッポロ シルクヱビス
原材料 麦芽(大麦麦芽・小麦麦芽) ホップ
アルコール度数 5.5%
【URL】
http://www.yebisubar.jp/silk/index.html
猪苗代地ビール [現地に突撃♪]
猪苗代地ビール
仕事で福島に行く機会があったので、ぶらりと寄って参りました。磐梯山のふもと&猪苗代湖のほとりという実に風光明媚なロケーションにある醸造所、猪苗代地ビールのレストランです
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
郡山駅から磐越西線に乗り、猪苗代駅で下車。そこからはバスまたはタクシーですね。タクシーならばだいたい1800円くらい。
ちなみに郡山から猪苗代までは各駅停車だと45分かかりますが、たまに走っている快速列車にうまくめぐり合えれば、たったの30分で着きます。ちなみにあっしはこれに乗れました↓
あいづライナー 車体のあちこちに福島県のメインキャラ、赤べこが笑 かわいい
車内は何とゴージャスな2列&2列シートで、リクライニングに加えて座面スライド機能もついたセレブなものです
というわけで赤べこに揺られて着きました、猪苗代。車窓からは雄大な磐梯山
今年は雪がかなり少ないみたいです。「生活する分にはいいけど、こんなに少ないとちょっと心配だよ・・・」とタクシーの運転手さんが嘆いていました。「都会的ではないもの」をウリにする観光地には必ずついてまわるジレンマですよね、大変だあ~
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
到着~。猪苗代地ビール館。こんな建物です。
地ビールレストランのご多分に洩れず、トンガリ屋根です笑 まあ豪雪地域だからファッションよりも機能重視でトンガリ屋根なのだと思いますが。
レストランは建物の2階です。残念ながら猪苗代湖は見えませんが、磐梯山が窓一面に広がる絶景ポイントです んんん~大スペクタクル
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
いただきま~す
まずはピルスナー。王道のドイツ式ピルスナー。ホップがよく効いていて、キリっとした香りと苦味が印象的。インパクトより呑みやすさを重視してる感じですね。麦芽のこってり感は皆無なので、「地ビール=濃い=呑みにくい」と思っている(誤解している)人でもこれはすいすいいただけますよ
次はヴァイツェン。インターナショナル・ビア・コンペティション2006で金賞を受賞している逸品でございます
まずは何よりも色、きれいですぅぅ~。程よい濁りが磐梯山から届く柔らかい陽光に照らされて、まるですりガラスみたいに実にんつくしくきらめいております
これだけでもうかなり満足。
ごっくんしました。ヴァイツェン特有のバナナ香や甘味、酸味は控え目。あっしはどちらかと言うと思いっきりふりきれたヴァイツェンが大好きなのですが、これくらいおしとやかなのもやっぱりいいなあ~
次はゴールデンエンジェル。これはピルスナーやヴァイツェンみたいに国際的に規定されたスタイルにあてはまるビールではなく、猪苗代地ビールがオリジナルで醸造しているビールです。インターナショナル・ビア・コンペティション2007 2008で連続金賞受賞
色はやや薄い赤褐色。これも実にんつくしいですね~。ホップのキャラクターは香りにも苦味にも弱め。その代わりに麦芽の風味はなかなかありますな。すっきりビールのピルスナーとヴァイツェンを呑んだ後だからなおさらそう感じるのかも。
柔らかい苦味と甘味がシンフォニーして、まるでエールビールみたいなフルーティ感。後味もすっきり。これは何杯呑んでも飽きませんね~ あっしは電車の時間が迫ってたので1杯だけにしときましたが。あえて似てるのを探せば、琥珀エビスかなあ。
最後はラオホ。これは麦芽を乾燥させる時になななな何とブナのチップを用いて麦芽を燻製したものです。というわけでビールにも燻製のスモーキーな香りや風味が乗るわけですよ。
「麦芽を燻製するとは何たる暴挙、さてはこれも猪苗代地ビールオリジナルか?」と思った人、残念でした。これは立派なドイツビールの一種です。ドイツはバンベルクの町で中世から作られ続けている実に歴史のあるものなのですよ。ちなみにラオホとは「煙」の意味です。
有名どころではドイツのシュレンケルラ醸造所のラオホ、日本では富士桜高原麦酒のラオホですかね。どちらも燻煙香がはっきりと感じられて、燻製のソーセージみたいなフレーバーが実におもしろいビールです
が、正直申し上げます。あたくし猫背、ラオホはやや苦手であります コアなビールファンのお叱りは甘んじて受けます。ですが、どうもやっぱりビールはビール、ソーセージはソーセージであって欲しいのですよ。何もそこを2in1にしなくても・・・(T_T)
そんなあっしが初めてラオホをおいしく飲み干すことができました
この猪苗代ラオホは燻煙の存在感が非常におだやか。砂のような灰のような香りの中にわずかに燻煙香が感じられるだけだし、呑みこんでみてもむせ返るような燻製フレーバーはありません。台所で焼いているソーセージの香りが朝の寝室に香ってくるみたいに、あくまでも遠くに、ほのかに燻したブナの香りが感じられます。
というわけでラオホ入門編、という感じですかね。実に呑みやすいです ラオホが苦手な人、あっしと一緒にこのビールで練習しましょう。ちなみに2007年インターナショナル・ビア・コンペティションで銀賞に輝いております。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
といったわけでラインナップ全4種類いただきました。電車の時間があったので各1杯ずつだったのですが、呑み疲れませんね、猪苗代地ビールは。あくまでも呑みやすさとバランスを重視している繊細な作りが実にすばらしい
ビールがんまいのももちろんなのですが、流れていく雲と共に陰陽の表情を刻一刻と変えていく磐梯山を眺めながらビールをいただける、という贅沢な空間にかなり酔えますね
帰りは猪苗代の駅に早く着きすぎてしまったので、駅舎のでっかいストーブにあたってまどろんでおりました 至福
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
【醸造所情報】
猪苗代地ビール
〒969-3284 福島県耶麻郡猪苗代町大字三ツ和字村東85番地 0120-72-7472
【アクセス】
車 :東北自動車道郡山JC~猪苗代磐梯高原I.Cより車で約7分。会津若松I.Cより約20分。
電車:JR磐越西線猪苗代駅よりバス10 分。
【URL】
http://www.shinsei-jp.net/cat1_4.html
ナギサビール ペールエール [日本のクラフトビール]
ナギサビール ペールエール
このたび南紀白浜ナギサビールの公式ブログと相互リンクさせていただくことになりました
いや~うれしいです。ず~っと前から、それこそ日本地ビールの黎明期から大好きなビールです、ナギサは そんなビールとこういう形でつながれるって、いや~恐るべし、インターネット。ビルゲイツもびっくりですよこりゃ。
というわけで今日はそのお祝いでナギサのペールエールをいただいております
先に言っときます。ちょっとマニアックな内容になってしまいました、今回は 「細かいことはどうでもいい!」という人は☆から☆まではすっとばしてください笑
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
ペールエールにはグレープフルーツのような果実香を強調したアメリカンペールエールと、ハープや刈草のような柔らかい香りがほのかに香るイングリッシュペールエールがあります。代表的なのが前者ならばよなよなエール、後者ならばバスペールエールですかね。
で、ナギサはというと・・・非常に複雑であります。どっちの要素も持っている気がする。
ビール研究家藤原ヒロユキさんの最近の著書「ビールの常識 絶対に飲みたい101本」(アスキー・メディアワークス)には見事、ナギサのペールエールが掲載されています その中でもやはり「さまざまな要素が盛り込まれている」と描写されてますね。
☆
色はペールエールというカテゴリーの中では濃い方になるんですかね。色度数で9~10SRMぐらいでしょうか。SRMというのはビールの色を示す単位で、ビアスタイルガイドラインではアメリカンペールエールは4~11SRM、イングリッシュペールエールは5~14SRMなので、この点ではイングリッシュ寄り、ということになりますかね。
ナギサペールエールのアイデンティティともいえる香り、これが実に個性的だとあっしは思います。HPではカスケードホップを使ってることを前面に押し出しているのですが、どうもあっしの鼻にはカスケード以外の香りも感じられてならないのです。オレンジみたいな果実香が鼻腔を駆け上がっていくのと同時に、草や森林のようなやさしく柔らかい香りが広がっていく、という感じですかね。こういう香りはナギサ以外ではなかなか味わえないですね
飲んでみても実にいろいろな表情を見せてくれます。舌の奥にキリッと感じる苦味はまさにペールエールの王道、という感じですが、温度が上がれば上がるほど麦芽の風味が増していきまする。かつてナギサのレストランに同行したあっしの相方は「綿菓子みたい」と言っていましたが、それぐらいはっきりと甘味も感じられます。その甘味が鼻にぬける芝生や刈草みたいなやわらかい香りと相俟って紅茶のような至福感
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
あっしはこの甘味がどこからやってくるのか昔から本当に不思議で仕方なかったのですが、この間ようやく少しだけヒントを発見しました。
ナギサ公式ブログで先日、ペールエールの仕込みについての記事、それも「ここまでオープンにしてもいいの~??」というくらい詳しい記事があったのですが、その中でペールエールに用いる5種類の麦芽の中に「カラメルモルト」があることに気づいたのです。
カラメルモルトというのは麦芽を熱風で乾燥する際に、麦芽に水を含ませて蒸焼き状態にするもので、こうすることで甘味が際立つそうです。
これではないでしょうか 深い琥珀色の色合いも、柔らかい甘味も、このカラメルモルトに由来するものではないかとあっしは思います。他の麦芽に対してどれくらいの比率で用いているかはわかりませんが、他の醸造所のペールエールより多く用いているのは確かだと思います、たぶん。
☆
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
とまあああだこうだと考えているよりは、ココロもアタマもからっぽにしてただ呑んでいたいビールですね、これは。料理と一緒に楽しむのもいいと思いますが、あっしは何もいりません笑 ただこのビールだけあればいいです
飲み屋の風景でたとえれば、よなよなエールが化粧もファッションもジュエリーも完全武装したキャバ嬢だとしたら、ナギサペールエールはすっぴんで髪を束ねただけの可憐ではつらつとした居酒屋店員。おしとやかだけど説得力たっぷり。控え目だけど何杯呑んでも飽きない。いつまでもいつまでも記憶に残るビールです
3月に東京ミッドタウンで行われるビアフェス「グランビエール」にはナギサも出店するそうです。あっしはボランティアのスタッフとして参加するので、職権を濫用してたらふくナギサを楽しんできま~す
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
【ビール情報】
南紀白浜ナギサビール ペールエール
・原材料 麦芽 ホップ
・アルコール度数 5%
・O.G. 1.054
・I.B.U. 16.0
【醸造所情報】
ナギサビール株式会社
和歌山県西牟婁郡白浜町1197-18
tel 0739-43-7386 fax 0739-42-3635
直営レストラン「BARLEY」
和歌山県西牟婁郡白浜町2927-557
TEL:0739-43-7373 FAX:0739-42-3635
【URL】
http://www.nagisa.co.jp/index.html
【関連記事】
直営レストラン&ブルワリー探訪記
http://nekoze-beer.blog.so-net.ne.jp/2008-08-29-1
三次ベッケンビール祭@神田MALTAN [ビアフェス]
三次ベッケンビール祭@神田MALTAN
昨日2/21は神田のビアバーMALTANの三次ベッケンビール祭に行ってまいりました
三次ベッケンビールの樽生がなんと6種類も入るというベッケンファンには夢のようなイベントです。
最近関東でも見る機会増えましたな、ベッケンビール。東京で樽生が呑めるというのは実にありがたい。あっしが三次のレストランに樽生呑みに行った頃とは隔世の感があるなあ。
現地でしか呑めない「ご当地ビール」もそれはそれで面白いし風情もあるんだろうけど、やっぱりファンとしては全国にもっともっと流通してほしいなあ、と思いますね
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
当日つながれた樽生は
・ピルスナー
・ヴァイツェン
・デュンケル
・豊穣(秋季限定)
・デュンケルボック(冬季限定)
・ヴァイツェンボック(冬季限定)
の6種。豊穣がまだあったのにびっくり。さすがの長期熟成ビールですね。デュンケルボックは瓶はもうたくさん呑んだけど、樽生は今日が初めて。ヴァィツェンボックは2/14に発売されているのだけど、瓶を買うのをず~っと我慢して今日に賭けてました笑
スタートは午後4時。HPでは「4時頃スタート」となってました笑 ゆる~い感じがたまらんッスな。
一番乗りをめざして4時ちょうどに乗り込んだのですが、すでに店内には数人のお客さんが!!参りました。4時半にはもう20人近く入ってました。みんなビール好きですねえ~(@∀@)←お前が言うな。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
いただきま~す
まずは待ちにまったヴァイツェンボック。んま~~~い 口あたりがすんばらしいです、これ。とろっとろですよ
炭酸ガスは極めて弱いです。舌から喉にまでしがみつくような濃厚ボディ。バナナとかりんごとかいろんな果物のミックスジュースみたいな感じ どうしたら麦からこんな風味が生まれるんだろう~。んん~ビールは奥深い。
次にピルスナー。ホップの香りがすごく個性的 これ何のホップ使ってるんだろう~(?_?) 飲み口はやや重め。麦芽の存在感たっぷりです。同行した友人(この日が初ベッケンビール)は「フルーティ~」と感動してました。
お次はデュンケルボック。デュンケルというのは、日本で言うところのいわゆる黒ビールのことです。ボックってのは使用する麦芽を増やしてアルコール度数をぐっと高めたもの。このデュンケルボックは7%あるそうです。ちなみにヴァイツェンボックも7%。
デュンケルボックは瓶で何回も呑んでるけど、何回呑んでも感動しますよ~。コーヒーです、コーヒー 苦さ控えめ、麦芽の甘味がほんのり。キレもいいので呑み飽きない。これはたまらんッス。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
と調子に乗ってこの後もすきっ腹のまま何杯も呑んでたら、かなり回ってきちゃいました(+_+) いや~1杯のパンチがものすごい。度数も高いんだけど、何つうか、1杯1杯に説得力がある。
前にベッケンビールの醸造長さんと話をする機会があったのですが、非常に興味深い話をされていました。
「ビールにはスタイルってあるじゃないですか。でも僕はスタイルってあんまりこだわりないんですよね。美味ければそれでいいんじゃないか、って。」
スタイルってのはビールのあるべき姿のことです。例えばピルスナーならば「ホップの苦味が強く、色合いは明るい麦わら色からゴールドで・・・」みたいな。こういったスタイルのガイドラインというものがピルスナーに限らず全ての種類のビールについて決まっています。
こういったスタイルを忠実に守ることによって実に美味なビールを作っている醸造所もたくさんあります。でも中にはあえてこのスタイルから外れた、または自己流の解釈を施した個性的でんまいビールを作ろう、という気鋭の醸造所もあるのです。ベッケンビールはこの後者にあたるのでしょうね。
あっしも「ピルスナーはかくあるべし!スタイルから外れたビールはだめだ!!」みたいなこだわりは全くない人間なので、そういう部分でベッケンビールは波長が合うのかもしれません。
「俺がうまいと思うビールはこれだどうだ」という醸造長さんの熱い思いが1杯1杯に宿っているのでしょうね
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
ちなみに神田MALTANは今日が初めてだったのだけど、すっかり気に入ってしまいました
店の広さが広からず狭からずでとても居心地がいい。そして何より、常連さんも店員さんもみんなフレンドリーでいいですね。
4時に店に入ったときに店員さんが・・・
店員「あの~、今日は箕面祭りをやってまして・・・」
一同「・・・(゚Д゚)??」 」
店員「あ、三次ベッケン祭りでした(^^ゞ」
一同大爆笑
なんてことがあったり笑 頭文字が「み」だから間違ったのかなあ
あと、あっしがヴァイツェンボックを頼んだのに間違ってデュンケルボックがサーブされてしまったときは
猫背「あ゛、すいません、ヴァイツェンボックでお願いしたんですが・・・」
店員「あ゛~申し訳ありません。でも大丈夫です、こういう時のために一人いるんで」
といってデュンケルボックは何事もなかったかのようにカウンターの奥にいた常連さんのもとに運ばれていきました笑 その常連さんは運ばれたデュンケルボックを手に、あっしに「ありがとう~」って笑 感謝されてしまいました(^0^)
ビアバーってなかなか入りづらかったり、何回行っても馴染みづらいとこってあるじゃないですか。恐る恐る入ってみたら常連さん達にジロリと凝視されて、ものすごいアウェー感を抱えながらすみっこでちびちびビール呑む、みたいな笑
MALTANはそういう疎外感は皆無でしたね。実に気持ちよく過ごすことができました。神田駅西口から徒歩10秒、走れば3秒という交通至便の地にあるのもありがたい。また行きます
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
【イベント情報】
三次ベッケンビール祭 神田MALTAN
2009年2月21日
【醸造所情報】
三次ベッケンビール
http://www.miyoshi-becken.co.jp/
【店舗情報】
神田MALTAN
〒101-0047 東京都千代田区内神田3-13-10 グリーンビルB1F
TEL 03-6659-5884
神田駅西口徒歩10秒
那須高原ビール いちごエール [日本のクラフトビール]
那須高原ビール・いちごエール
きa栃木の誇る景勝地・那須高原
+)栃木の誇る名産物・とちおとめ(イチゴ)
――――――――――――――――――――
きa栃木の誇るビール・いちごエール
↑といったとこでしょうか。いちごを使ったビールですぅん
いちごビールといえば似たところでは、さくらんぼを使ったベルギーのベルビュクリークやブーンクリークが有名ですな。ベルビュはアサヒが扱っているので日本にも樽生がけっこう入ってますね。残念ながら瓶は製造終了してしまったようですが。
ベルビュクリークは賛否両論まっぷたつですね~。あっしはもちろん大好きです イチゴミルクみたいな懐かしいやわらかさと目が覚めるような酸味で、昼時に呑むのには最高のさわやかなビールです
んでも、だめな人は徹底的にだめみたいです。。。ベルビュクリークには「女性向け」なんていう肩書きがつくことが多いのですが、猫背的にはそうかなあ??という感じです。
ビアバーのマスターが言うには、女性客に勧めたら
「無理」
とか、ビール好きの女性でも
「ありえない」
とか、1週間くらい立ち直れなさそうな三行半を突きつけられることがままあるそうです笑
理由はいろいろあると思うのですが、閑話休題。すっかりベルビュクリークの紹介になってしまた
で、那須高原のいちごエールは、ベルビュクリークとは別物です。もちろんいちごとさくらんぼがそもそも違うのもそうなのですが、ベースになるビールが全く違うのです。
ベルビュクリークは野生酵母を使った自然発酵ビールです。有名なベルギービール・カンティヨンと同じ。(自然発酵ビールについては→ http://nekoze-beer.blog.so-net.ne.jp/2008-07-31 )
で、いちごエールはその名の通り、上面発酵酵母を使ったエールビールがベースです。そこから生まれる味の特徴をごくごく簡単に言ってしまえば、
「自然発酵 = さわやかな酸味」ままま「上面発酵 = フルーティ」
と言ってしまっていいと思います。
というわけで、いちごの甘酸っぱさとエールの果実感が見事に相乗効果なわけですよ
いただきま~す
まず香るのはいちご。完全にいちご。目隠しされたら自信もって「いちごジュース」って答えると思う
一口。やはりいちごジュース。甘味が際立っています。瓶のバスペールエールに少し似てるかなあ。
温まってくると甘味が落ち着いて酸味と麦芽の芳醇さがスタート。こりゃブランデーですよ、ブランデー この状態から呑むといちごを使ってるとはなかなか気づかないと思う。
これ、ホワイトデーにいいんぢゃないですか?? バレンタインにチョコレートビールをもらったお返しに、甘いいちごに甘いハートを乗せてプレゼント これは・・・ビジネスチャンス到来か?!
↓那須高原・いちごエール
http://nasukohgenbeer.shop-pro.jp/?mode=cate&cbid=431704&csid=0
↓ベルビュクリーク
http://www.asahibeer.co.jp/worldbeer/bellevue/index.html
サンクトガーレン スイートバニラスタウト [日本のクラフトビール]
ここ数日間更新してないのに妙にアクセス多いんですよ。何でかなあと思ったら、バレンタインデー近いんですね にゃるほど。皆様やはりインペリアルチョコレートスタウトには興味津々のようで
というわけで便乗して更新します笑 サンクトから送られてきた3種セットの最後の1つ、スイートバニラスタウト~
これは他の2種(インペリ、オレンジ)とは違って限定醸造ではなく、通年醸造です。が、これバレンタイン用の特別ラベルになってるそうです。ボトルの首には「2009 St. Valentine's Day」にハートマーク。てやんでぃ、照れるぜ 自分で買ったんですげとねorz
というかこれ、バレンタイン用に醸造のレシピも変えてるんぢゃないかなあ~(?_?) 前に9月くらいの呑んだやつよりもバニラの甘さが控え目になっているような気が・・・します。舌には全く自信がないのであまり何とも言えないとこですが。。。う~ん・・・
ではいただきま~す←逃亡
グラスに注いで真っ先に香るのはバニラ。それも、チョコレートアイスみたいなヘブンな香り これはたまらんッスなあ。これだけずっと嗅いでたい。
HPによると、アロマホップの代わりにバニラビーンズを使っているそうです。アロマホップというのは苦味をつけるための「ビタリングホップ」とは違って、香りをつけるために入れられるホップのこと。だから普通のビールのようなホップの香りではなくソフトクリームの香りがするわけです。
ところが、呑んでみたら・・・
ものすご~くくっきりした苦味を感じますよ、これは んまい 9月に呑んだのはもっとバニラが主張していた気がするのですが、あっし的にはこれくらいが好みですぅん。
この苦味はあれですよ、ドラフトギネスの苦味と同じです。ギネス好きな人はこれ絶対好きなはず。
原材料に芽が出る前の麦(ちなみに芽が出たものを「麦芽」と呼ぶ)を使ってるんですが、これを焦がして用いるとシャープな苦味が前面に出てくるそうです。最初にこの技を使い始めたのがギネスなのです。
甘い&苦い=くどいビール、となりそうですが、酸味も効いてます。だからのどごしすっきり。呑み飽きません
いや~これは参りました バレンタイン三銃士(インペリ、オレンジ、バニラ)の中ではあっしはこれが一番好きかも
「スイートバニラだとぉ、ナンパなビール作りやがってこの野郎!」
と思っている皆さん、これは是非呑んでみてください 鼻と舌と喉のギャップにびっくりすること請け合いですぅん
サンクトガーレンHP↓
http://www.sanktgallenbrewery.com/beers/kokuvani.html
秩父ビール [日本のクラフトビール]
秩父ビール
珍しく昼間に更新してます
王道のドイツ式ピルスナー エビスにもう少しだけホップの苦味と麦芽の風味を加えた感じですかね。といってもニッポンジンが「地ビール」と聞いて思い浮かべるような重さやまったり感はありません。んまいです
さて、この秩父ビールですが。おそらく知っている人はほぼ皆無なのでは。もしいるとすれば、S玉県Tちぶ市にお住まいがあるか、またはS玉県Sいたま市…区の近辺にお住まいかのどちらかでしょう。ふっふっふっ、あなたのアリバイは崩れているんですよ。
なぜならばこの秩父ビールは、かの有名なcoedo(コエド・埼玉県川越市)のレーベルビールなのです
レーベルビール。簡単に言ってしまえば、製造元とビール名が違うビールです。
coedoがこのビールを生産して、それに「秩父ビール」というラベルをかぶせて販売しているわけです。車で言えば、ダイハツが作ったパッソをトヨタ名義で販売しているのと同じですかね。
ちなみにこういうレーベルビールって、日本各地にけっこうありますよ。
例えば、伊香保温泉で呑める「石段物語」は群馬県の川場ビールのレーベルビールだし、「鳥取砂丘ビール」はお隣島根県の大山Gビールのレーベルビールだす。
観光地が地元の地ビールブルワリーに委託してるケースが多いみたいなのですが、中には岩手県のいわて蔵ビールに依頼している横須賀の「猿島ビール」みたいに、遠くの醸造所にお願いしているところもあるみたいです。
え゛~何だよ~騙されてたorz とか思わずにどうかここは寛大な心でいきませう んまいビールが呑めるんならばそれでいいではないですか。あっしはオーストラリアで買った服がインドネシア製だったことがあるんで、それに比べれば(略
これだけ食品の産地偽装が問題になってる昨今ですよ。堂々と産地を公開していること自体が信頼できる証なのではないかと思います。たまに真面目な猫背です
閑話休題。秩父ビールはそんなわけで秩父市内と、さいたま市の某酒屋でしか購入できない超レアものなのですぅ
coedoならば瑠璃(青い缶のやつ)がピルスナーなのですが、秩父ビールとどのあたりが違うんだろう~♪並べて呑み比べてみたいなあ。んんん~マニア心がくすぐられますぅん
いわて蔵ビール オイスタースタウト [日本のクラフトビール]
いわて蔵ビール・オイスタースタウト@広島Celtic
珍しく外で呑んだビールの写真撮りました ノキアの携帯カメラは画質抜群に良いですな。
と思ってノキアを過信してたら、こんな無様な写真になっちまいました 夜はやはりデジカメにしたほうが良さそうです。
んで今日は広島のアイリッシュパプCelticの1月のビール、岩手県いわて蔵ビールのオイスタースタウトです。
オイスター。つまり牡蠣。ビール醸造に牡蠣を使ってるんです。
え゛ぇ゛え゛~、カカカカキぃぃ と昔のあっしならばリアクションしたでしょう。マスオさんもびっくりのえ゛ぇ゛え゛~で。
【生臭くて口にまったぁぁりとへばりつくカキ + ビールの苦味&炭酸 = んまいわけがない】
小学生でも導ける公式です。日能研に通う小6生のほぼ100%が知って(略
いや~、人間がどれほど思い込みで損をしているか、ということですよ、そこのあなた。不思議なくらいマッチします、カキ+スタウト
予想に反してカキの存在感はそれほどありません。鼻に抜ける潮の香りと、舌の奥に感じるほのかなうま味にこのビールのアイデンティティを感じますが、それも言われなければスルーしてしまうぐらいのかすかなものです。拍子抜けするぐらい普通の(「バランスが良い」という意味で)ビールです
それくらいこのビールのバランスがいいのはやはりスタウトだからなのでしょうね これがもしピルスナーのような淡色ビールだったらカキの個性が際立ってしまうのではないかなあ。
スタウトの苦味と麦芽の芳醇さが、カキのクセのある風味をものすごくすっきりしたものにしてくれているような気がします。
ちなみにこのいわて蔵ビールは岩手県「世嬉の一酒造」のビール醸造所です。他にもこういうふうに日本酒の蔵元さんがビール作ってるところありますが、総じてどこも非常に美味なビール作ってます。こういうブルワリーがもっともっと増えてくれたらいいのになあ
さらにちなみに、「え~、岩手県のメーカーがカキを使ったビールなんて・・・どうせ奇抜さ狙いのご当地ビールでしょ、ふふん」と思ったあなた、罰ゲームです。今すぐ校庭10周してきましょう。
ハアハア、ゼエゼエ、走ってきました
すみません、昔の猫背はそう思ってました。甘かった・・・orz
オイスタースタウトの発祥は100年前のアイルランドらしいです 「麦とホップ以外の原料を使ったビールはビールぢゃない!!」なんていう固定観念のほうがよほど最近のものだ、ということでしょう
いわて蔵ビール↓
http://www.sekinoichi.co.jp/index.html
八ヶ岳地ビール タッチダウン [現地に突撃♪]
八ヶ岳地ビール タッチダウン
うひょ~!!行ってきましたよ~!!
夢にまで見た山梨県清里、萌木の村・ROCK 山田一巳さんのビールを呑みに行きました
山田一巳さんはあっしが溺愛するハートランドやキリンの名盤一番搾りなど、数々のキリンのビール醸造に携わってきた方で、キリンを定年退職された後に清里でビールを作っている、まさに日本を代表するビール職人さんです
そんな山田さんのビールを呑むためならば、そりゃ季節なんて関係ありませんって。冬の清里が北風ピュ~ピュ~であろうとも、氷点下の極寒であろうとも、雪が積もっていようとも・・・
いや~寒かったorz この時期に行こうと思っている方、かなり厚着していってください。
ちなみにアクセスは以下のどっちかでしょうね。
① 中央線で小淵沢→小海線(約20分)→清里→徒歩(約5分)→到着
② 長野新幹線で佐久平→小海線(約90分)→清里→徒歩(約5分)→到着
何にせよそんなに遠くはありません。是非行ってください~。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
というわけで着きましたブルーパブレストラン・ROCK
着いたのが夕方5時すぎだったので、お客さんはさすがに少なかったです。そりゃ冬だし観光客も少ないよな~と思っていたら。
6時を過ぎたあたりから続々と集まってまいりました、お客さん。素晴らしい。医師に国境なし。ビールに季節なし
ところで、先に謝っておきます。今回写真がどれもひどいですorz 夜はやはりデジカメぢゃなきゃ・・・以後気をつけます
レストランの中はかなり広いです。コンサートのイベントなんかも行われるみたいです。ここにめいっぱいお客さんが入って、イカした音楽とんまいビールと・・・たまらんッスな
すいません、妄想しました。あっしの目的は音楽ではありません。ビールです
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
いただきま~す
まずはピルスナー。麦芽100%とは思えないほどのすっきりテイスト&くっきり苦味。王道です
次は清里ラガー。HPによると「気まぐれ醸造」らしいです笑 いや~あってよかった。ラッキーラッキー。
色はピルスナーより若干濃いです。飲み口もピルスナーよりはやや重め。麦芽の甘さとホップの苦味とがはっきり感じられて実に芳醇。
だからてっきりこれも麦芽100%かと思ったらなんと、米とコーンスターチを副原料に使っているみたいです!!いや~、「副原料を使ったビール=軽いビール」なんていう固定観念が見事に蹴散らされました。参りました。
ちなみに同行したあっしの友人はこの清里ラガーをえらく気に入っていました。「甘い~」と感激しながら何杯も呑んでましたよ。
で、デュンケル。いや~これは意表つかれました。
一般的なデュンケルよりはかなり色も薄いし、飲み口も軽いです。ローストした麦芽の甘味を強調しているのではなくて、あくまでも呑みやすさを念頭においている感じ。呑み飽きてしまうような甘ったるさは皆無です
このあたり、山田さんのポリシーを感じます。
著書の中で「呑み飽きてしまうようなビールはいけない」という趣旨のことを言われていたのだけど、それを一番わかりやすく具現化しているのがこのデュンケルなのだと思います。
秋冬限定醸造のアルト。タッチダウンビールの中で唯一の上面発酵。まあそれはいいとして・・・
んまい これ大好き 今まで呑んだアルトの中でこれ一番好きかも
麦!甘い!やわらかい!ビスケット食べてる感じ。これは文字にできません。今ここを読んでいるあなた、必ず呑んでください。30日以内に呑まないと(略
んで最後にボック。このビールだけグラスが違います。手で全体を覆うルネッサ~ンス型のグラス それが何を意味するか。そう。「手であたためながらゆっくり呑んでくださ~い」ということです。
アルコール度数は7%。でも、度数以上に存在感あります。麦芽の濃厚なフレーバーと甘いブランデーのような香りがたまらんッス。それにしてもいろんなビール作ってるなあ。その守備範囲の広さに脱帽です
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
というわけで、二人で5時からラストオーダーまで居座り続け、呑み続けました。それくらい呑めてしまうんです、タッチダウンは!!
ちなみにレシートはこんな感じです。
二人で20000円。いや~呑んだ呑んだ。最後のほうの清里ラガー連チャンはあっしの友人がやらかしたものです笑 これだけ呑んでも全く飽きる気配なかったですよ
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
ROCKは店員さんも実にフレンドリー。途中でマシュマロくれたり・・・
レストラン内にある暖炉で暖めて食べると実に美味
酒飲みにマシュマロは暴挙ではなくて理にかなってますよ。アルコールを分解するために肝臓で大量に糖分が消費されるので、糖分を補うのは大事なことなのです。糖分が不足するとあの底無しの吐き気に襲われるのですよ。くわばらくわばら。
で、滞在3時間を過ぎた頃に「あの客はまだ呑むぞ」と判断されたようで・・・
ナッツ&万力を持ってきてくれました。もちろんサービスです このナッツ、むちゃくちゃんまかった!!レストラン内の売店で売ってるので、行った人はぜひご賞味あれ。というか万力でナッツを割る作業が楽しい。まあここまでヘベレケになると何やっても楽しいのですが。
で、ラストオーダーまでたらふく飲み食いして、会計すませてタクシー呼ぼうと思ったら、店員さんが・・・
「どこのホテルですか?車で送りますよ」
生まれて初めてです。店の方が送ってくれるなんて・・・感謝感激
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
というわけでえらく長い時間居ましたが、これだけ呑んでも全っっったく呑み飽きません あ~これが山田さんの求めているビールなのか、と身をもって実感しました
芯があるのにでしゃばらない。華やかなのにおしとやか。あくまでも楽しい会話の、美味な食事の、愉快な笑いの潤滑油に徹しようとしているその一歩引いた感じがたまらないです
う~んまた行こう
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
【醸造所情報】
八ヶ岳地ビール
〒407-0301山梨県北杜市高根町清里3545 萌木の村株式会社
TEL:0551-48-3522
【アクセス】
JR小海線清里駅より徒歩5分
【URL】
http://www.moeginomura.co.jp/ROCK/beer.html
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
以下、ビールとは関係ない写真達で~す。
↑小海線
↑清里駅
↑雪景色
↑小海線の駅とリバティエール
↑最高地点のリバティエール
↑お世話になったペンション・雅樹雅(あじゅが)の犬、コスモ♀
サンクトガーレン オレンジチョコレートスタウト [日本のクラフトビール]
サンクトガーレン・オレンジチョコレートスタウト
サンクトガーレンの新作です。先日我が家にやってきた6本セットの中の1本です。
サンクトの絶品「湘南ゴールド」と同じく、オレンジを使ったビール。いや~実にチャレンジングですな、サンクト
グラスに注いでまず香るのはホップではなく、柑橘系の甘酸っぱい香り。それもカスケードホップのようなグレープフルーツ香ではなくて明らかに蜜柑に由来するマーマレードのような甘酸っぱい香り。
夏の海岸にいるような、冬のコタツにいるような・・・さわやか&ほっこり
と思ってふとサンクトから送られてきたガイドを読んでみると、「だいだい」(蜜柑)を果汁だけでなく皮まで使っているみたいです。どうりでマーマレードなはずですな、こりゃ。
口に含むとやはり蜜柑由来の酸味が際立ってます。喉越しも全く重くありません。甘さも控え目。こりゃすいすいいける・・・と思っていたのですが・・・
温度が上がるにつれて、どんどん苦味とコクが姿をあらわします
そりゃスタウトならば当たり前なのですが、呑み始めの印象がマーマレードですから、ものすごく変身したみたいに感じます。
それでも蜜柑のさわやかな酸味は健在。7%の高めのアルコール度数とあいまって、カクテル飲んでるみたいなトリップ感。んん~ビールはおもしろい
これもインペリアルチョコレートスタウトと同じで、「冷蔵」と「常温」の両方試してもらいたいビールです。キャラクターが違いすぎます。
常温ならば王道のスイートスタウト。冷やせば「黒いビール=苦い、濃い」という定説を覆す、時代の先を行く新進気鋭のスタウト。来年も作ってくれないかなあ
那須高原ビール イングリッシュエール [日本のクラフトビール]
那須高原ビール・イングリッシュエール
先日のスタウトに続き、今日はイングリッシュエールをいただいとります。
なんせ6本セットですから。当分は那須高原の記事しか書きませんよ笑
イングリッシュエールということはつまり、アメリカンではない、ということです。なんのこっちゃい。詳しくはこちらで→http://nekoze-beer.blog.so-net.ne.jp/2008-12-24
簡単に言ってしまえばホップの違い、もっと簡単に言ってしまえばよなよなエールとバスペールエールの違いです。よなよなはアメリカン、バスはイングリッシュ。
10月に那須高原レストラン行った時ももちろん樽生呑みました。
生だと麦芽の風味がイモのような柔らかい甘さになってはっきり感じられたんだけど、瓶だとかなりホップの個性が先行してます。
くっきり苦い。飲み込んだあともいつまでもホップの苦味が口鼻喉にこだましてます
ペールエールは日本のクラフトビールメーカーのあちこちで作られているのですが、グレープフルーツのような香りとフレーバーを強調したアメリカンペールエールが多いわけですよ。
そんな柑橘系のさわやかさと甘さに慣れた舌には、この鮮烈な苦さとハーブや刈草のようなやわらかい香りは新鮮。世の中に同じ味のビールは二つとして存在しないというのも納得ですな
サンクトガーレン インペリアルチョコレートスタウト [日本のクラフトビール]
サンクトガーレン・インペリアルチョコレートスタウト
ついに来ました~。サンクトガーレンの限定醸造ビール
昨年は20000本を1日半で完売したという伝説のビール、ついに我が家に
今年の元旦にサンクトのHPで6本セット(他にはオレンジチョコレートスタウト、スイートバニラスタウト)を予約しといたのが、さっそく到着しました(^ω^)♪
こんな箱で届きました↓
箱に直で瓶を入れるのはどうかと思います笑 せめて新聞紙やプチプチくらい・・・。「割れたら弁償するのはウチなんだから!」とペリカン便のおっちゃんが怒ってました笑
(↑この件について後日、サンクトガーレンの広報の方から直々にコメントをいただきました。詳しくはコメント欄をごらんください♪)
今日は看板銘柄のインペリアルチョコレートスタウトをいただてます ちなみに今日は冷蔵庫で冷やさないで常温で呑んでみました
というか絶対誤解される名前だよなあ、インペリアルチョコレートスタウト。甘党の暴君が作らせたチョコレートたっぷりのビール、って思ってました、昔の私は。
インペリアルというのはスタウトの種類の1つです。スタウトというのはごくごく簡単に言えば、黒くて濃いビールのことだと思ってもらえればオッケーです。有名なギネスもスタウトの一種ですよん。
で、アイルランドで生まれたスタウトを輸出用にアルコール度数を高めたものを「インペリアルスタウト」と呼ぶのです。(詳しくは→http://nekoze-beer.blog.so-net.ne.jp/2009-01-11)
で、チョコレートというのは「チョコレート麦芽」を使っている、ということです。実際にカカオ豆を使って仕込んでる醸造所もありますが。
ビールの色というのはほぼ100パーセント麦芽の焦がし度合いで決まります。通常の麦芽は80度くらいの温度で焙燥(焙煎と乾燥の中間)するのですが、このチョコレート麦芽は200度近い高温(このビールは160度)で焙燥したものです。それによって生まれる麦芽の焦げ色と、甘く香ばしいチョコレートのような風味がそのままビールに反映されているというわけです。
だから、チョコレートだから甘いのかなあ~と思って呑んだら豪快に裏切られますよ だって・・・
アルコール度数8.5パーセント。高い 原材料は麦芽、麦、ホップ、酵母。麦芽にしてない麦も使ってるんですね~。
香りは思ったより控え目です。コーヒーのような香りがほんのりとたっています。一口呑んでみると、かなりドライな舌触り・・・と思っていたら、きました、怒涛のような苦味とアルコールの味。喉にしがみつくようなとろける喉越し。濃厚です。でも酸味もしっかりあるので全くくどくありません。鼻にはほのかに甘い香りが・・・んんん~ヘブン
今日は常温にして呑んでみました。苦味が苦手な人はしっかり冷やして呑んだほうがいいと思います。あと2本あるから、1本は冷やして呑もう(^ω^)♪
(以下1/21追加)
本日、冷蔵庫でしっかりひやしたのをいただきました。ん、んまい・・・ 苦味甘味酸味が見事に調和してます。これは是非冷やしてください!!というか普通冷やしますね、すみませんm(_ _)m
(以上1/21追加)
ちなみに、すごく丁寧な解説もついてました。
すごく良いことだと猫背は思います。ビール作って売ってはいおしまい、ではなくて、少しでもビールのことをわかってもらおうという熱意をひしひしと感じます。そうでなくてもビールに対する誤解度合いは金メダル級のわれわれニッポンジンには実にありがたいことです。
バレンタインビールの流行を作ったのもサンクトガーレンだし、湘南ゴールドでフルーツビールの先鞭をつけたのもサンクトガーレン。かっこいいですね~。攻めることを恐れない。世間を恐れない。ますます応援したくなります、サンクトガーレン
こぶし花ビール ベルギーホワイト [日本のクラフトビール]
埼玉の星・こぶし花ビール
こぶし花の里をたずねて、埼玉は羽生の「キヤッセ羽生」まで行ってまいりました。
不覚にも、車でorz 呑めない・・・
だって車ぢゃないとアクセス悪すぎて・・・。
車ならラクです。東北道の羽生インターを降りて左に2回曲がるだけ。高速降りてからはものの5分で着きます。
しかもでっかい「キヤッセ羽生」という看板が曲がるべきポイントには必ずあるので、絶対に迷いません。国道122号からでも行けますよ
ちなみにキヤッセとは「おいでなさい」の意味らしいです。キャッセではありません。キヤッセです。昔、地元民の前でうかつにも「キャッセ」と言ってしまったら激しく訂正されました笑 美しき羽生魂
そういえば宇都宮には「来らっせ」っていう餃子横丁があったなあ、とかふと思い出しました
こんなところです、キヤッセ羽生。
のどか~な農林公園。周りには何も建物がないので気分はればれ。空気まいうー
で、ブルワリーはこんな感じです
極めて小規模です。あっしが今まで見にいった中では一番小さいと思います。年間醸造量は12kl。国内最小クラスでしょう。
整然と並んだタンクが美しい~。ピカピカに磨きあげられています 行き届いた清掃、恐れ入りました。
中ではブルワーの市岡さんが忙しそうに仕事しておりました。ちなみに今は醸造所は市岡さん一人で切り盛りされているそうです。どこの醸造所も想像以上に少人数だ~。
市岡さんは羽生に来られる前は長野でビールを作っていたようで、その頃のビールでも賞をもらっております。そんな市岡さんが作るビール、んまくないわけがありませんって
樽も並んでいました。けど、こぶし花の樽生って、どこで呑めるんだろう。。。ブルワリー横のうどん屋とホテル・ルートイン羽生のレストランの2ヶ所は確認しているのですが。。。
ビール醸造の究極のジレンマが垣間見えた気がします。
空気中のホコリが少ないほうがいい→都市部から離れたところに醸造所をつくる→直営レストランへのアクセスが悪くなる。
電車で行きづらい(=車でないと行けない)場所にんまいビールがある。何とせつない・・・。
というわけで今日は瓶を買って泣く泣く帰りました。
で、今日は「ベルギーホワイト」を呑んでおります
まあこのカテゴリーのビールを語る際にはどうしてもベルギーのヒューガルデンが基準になってしまいますが。
原材料はヒューガルデンとほぼ同じです。コリアンダー、オレンジピールももちろん使っております。
ヒューガルデンよりかなり酸味があります。スパイスも効いてますがとげとげしてはいません。麦芽の味もしっかり。つまり、実にバランスが良いビールです
ヒューガルデンがちょっと水っぽいなあと感じてしまう人には最高のビールですよ
それにしても、こぶし花はどれをいつ呑んでも実にんまい もっと有名になってもっともっと出回ってほしいなああ~
那須高原ビール・スタウト [日本のクラフトビール]
皆様あけましておめでとうございます 10日過ぎてますが
今年も金と肝臓と足の親指の第2関節がもつ限り、んまいビールを探訪いたしますので、どうかご愛顧くださりますようm(_ _)m
で、今日は・・・
那須高原ビール・スタウト
茨城の永遠のライバル、栃木県にあるブルワリーです。北は那須高原から南は宇都宮でおなじみの那須高原にありますブルワリーでございます。ごめんねごめんね~
失礼いたしましたm(_ _)m 最近U字工事好きなので言わずにはいられなかったのです。
那須高原呑むのは久しぶりだなあ~。10月にレストラン行って以来だ。
↓その時の記事
http://nekoze-beer.blog.so-net.ne.jp/2008-10-24
というわけで瓶を呑むのは初めて。今回は6本入りのセットで通販しました。
こんな箱で届きました↓
さすがは御用邸のお膝元。ゴージャスです
んで、今日はレストランで生を呑んでおったまげるほど美味だったスタウトをいただいております。
ファーストインパクトがすんげえ コーヒーのようなブーケのような華やかな香りの中に、トロリと溶け込んだような納豆みたいな香りも ギネスのエクストラスタウトのあの感じです。ドラフトギネスを呑みなれてる人は失神するかもしれないにゃあ
んでもスタウトにもいろいろ種類があるみたいで。
ドラフトギネスは「ドライ・スタウト」っていうカテゴリーになるらしいです。
んで他には苦味を和らげて味に深みを出すために砂糖などの糖類を加えた「スイート・スタウト」ってのもあるようで。日本のクラフトビールではこれ作ってるとこ多いですな。
んであっしの大好きな故キリンスタウトやアサヒスタウトは「フォーリン・スタウト」。ドライスタウトが各国で進化したハイアルコールのものをそう呼ぶらしいです。
で、那須高原スタウトはフォーリンスタウトになるそうです。アルコール度数は6パーセント。なかなか高いですぞ。
これは苦いなあ~ ローストした麦芽の鮮烈な苦味とコクが温度が上がるほどにくっきりと出てきます。キリンスタウトよりはアサヒスタウトに近いです。
度数10パーセントくらいあるんぢゃないの?ってなくらいの強烈な存在感。
というわけで最後に、今年のキーワードを。
某国営放送の歴史ドラマのキーワードらしいですな、「愛」。ちなみにこれは昨日呑んだ「那須高原ビール・愛」の瓶です笑 正統派ドイツ式ピルスナー。宮内庁御用達のビールですよん
今年も金と肝臓と足の親指の第2関節がもつ限り、んまいビールを探訪いたしますので、どうかご愛顧くださりますようm(_ _)m
で、今日は・・・
那須高原ビール・スタウト
茨城の永遠のライバル、栃木県にあるブルワリーです。北は那須高原から南は宇都宮でおなじみの那須高原にありますブルワリーでございます。ごめんねごめんね~
失礼いたしましたm(_ _)m 最近U字工事好きなので言わずにはいられなかったのです。
那須高原呑むのは久しぶりだなあ~。10月にレストラン行って以来だ。
↓その時の記事
http://nekoze-beer.blog.so-net.ne.jp/2008-10-24
というわけで瓶を呑むのは初めて。今回は6本入りのセットで通販しました。
こんな箱で届きました↓
さすがは御用邸のお膝元。ゴージャスです
んで、今日はレストランで生を呑んでおったまげるほど美味だったスタウトをいただいております。
ファーストインパクトがすんげえ コーヒーのようなブーケのような華やかな香りの中に、トロリと溶け込んだような納豆みたいな香りも ギネスのエクストラスタウトのあの感じです。ドラフトギネスを呑みなれてる人は失神するかもしれないにゃあ
んでもスタウトにもいろいろ種類があるみたいで。
ドラフトギネスは「ドライ・スタウト」っていうカテゴリーになるらしいです。
んで他には苦味を和らげて味に深みを出すために砂糖などの糖類を加えた「スイート・スタウト」ってのもあるようで。日本のクラフトビールではこれ作ってるとこ多いですな。
んであっしの大好きな故キリンスタウトやアサヒスタウトは「フォーリン・スタウト」。ドライスタウトが各国で進化したハイアルコールのものをそう呼ぶらしいです。
で、那須高原スタウトはフォーリンスタウトになるそうです。アルコール度数は6パーセント。なかなか高いですぞ。
これは苦いなあ~ ローストした麦芽の鮮烈な苦味とコクが温度が上がるほどにくっきりと出てきます。キリンスタウトよりはアサヒスタウトに近いです。
度数10パーセントくらいあるんぢゃないの?ってなくらいの強烈な存在感。
というわけで最後に、今年のキーワードを。
某国営放送の歴史ドラマのキーワードらしいですな、「愛」。ちなみにこれは昨日呑んだ「那須高原ビール・愛」の瓶です笑 正統派ドイツ式ピルスナー。宮内庁御用達のビールですよん
アンカー スペシャルエール [アメリカのビール]
アンカー スペシャルエール
いい加減ツリーしまえって話ですよね笑 26日からはツリーぢゃありません。イルミネーションです
アメリカ・アンカー社の年末限定醸造ですぅ。成城石井に一本だけさびしそうに残ってたのを回収してきました。
毎年レシピが違うので毎年味が違うそうな。なかなかイキなことしますな。去年のは呑んでませんがorz
写真だと色は真っ黒ですが、黒というよりは、すんごく濃い琥珀色って感じです。味は色ほど重くありません。むしろ軽快。アルコール度数も5.4%で、まあ日本人の常識の範囲内ですな。
原材料は「麦芽・ホップ・ハーブ・スパイス」だそうです。
ハーブやスパイスを使うとは、なかなかシャレオツなことを。んでも鼻につくような派手な使いかたはしてません。
くっきりした麦芽の風味を壊さないくらいの控え目な、んでも存在感十分の薬草に似た香りがあっしをヘプンへと誘います ホップの苦味もしっかり舌と鼻に届きます。ん~一杯で二度三度んまいビールですぅぅ
よなよなエールが好きな人はきっと違和感なく呑めるはずです。もし店で見かけたらすぐに回収しちゃってください
アメリカ人が作ったとは思えない(←すごく失礼)繊細な麦酒ですな。
というかアンカーのビールはことごとくんまい。リバティーエールとかたまらんスな。
というわけで、そのアンカー社からのメッセージを勝手に借用して、皆様に本年のご愛顧を感謝いたします↓
2009年もよろしくお願いいたします。皆様にんまいビールを知ってもらうべくもっともっとビールを研究して、もっともっともっともっとマシな記事が書けるように精進いたしますm(_ _)m
猫背
キリン 明治のラガー [日本の大手ビール]
キリン 明治のラガー
おなじみのキリン限定醸造だす 去年もありましたよね、たしか。
今のラガーや一番搾りとは全く別物ですよ、こりゃ。
それは原材料を見れば一目瞭然。
原材料は麦芽とホップのみ。
え、それはフツーぢゃないのか?と。いやいや。最近のキリンというか日本のビールはたいがい副原料として米、コーンスターチを使っております。
ちなみにドイツでは麦芽とホップ(と水と酵母)以外の原料を使ったものは「ビール」とは認められないそうです。厳しいですなあ。んまけりゃ何でもいいと思っている猫背的には??な法律です。
まあビールかビールぢゃないかなんて名称の問題に過ぎないわけで、中身にはなんらの影響もないわけですからどうでもいいことなのですが。
閑話休題。で、日本の法律では、米やコーンスターチを使っても「ビール」と表記しても良いのです。だから、それ以外の副原料を使うとたちまち「発泡酒」となってしまう。コリアンダーとかを使ってるベルギーのヒューガルデンが発泡酒になってるのはそういう理由です。
で、米やコーンスターチを使うとどうなるか。麦芽の使用量が減る分だけビールが軽くなります。一番搾りの天に昇るような清涼感はもちろん一番麦汁だけを使ってることに加えて、米やコーンスターチを実にうまく使っていることも原因ではないかと猫背は思っております。
んでも、副原料を使うとどうしても麦の味に他の味がかぶさってしまうわけですよ 特にコーンの味はビールの温度が上がるにつれてどんどん強くなってきてしまいます。そういう意味で副原料を使っていないハートランドやモルツは実にあっぱれなビールなわけです。
えらく脱線しまくりましたが。この明治のラガーは副原料なしなのです。米とコーンスターチはキリンの昔からのお家芸だと思っていたあっしにはやや意外です。
というわけで、まろやかな麦の味にホップの鮮烈な苦味がストレートに伝わってくる逸品でございます なんつうか、ガキの頃に親父が飲んでるビールをひと舐めした時の、あの感じです。
それにしても、キリンは底力あるなあ。キリンスタウトなんでやめちゃったんだよう・・・ 署名集めたら復活してくれるかなあ
↓キリンビールHP
http://www.kirin.co.jp/products/
サントリー モルツ スノーホワイト [日本の大手ビール]
モルツ・スノーホワイト
んまい これはすんばらしい
「スノーホワイト」というナウいネーミング、「小麦麦芽使用」と大書したラベル。流行の限定醸造。ははあ、さてはサントリーも珍しさ狙いで一発当てに来たな、と最初は甘くみてました。
すいません、全面降伏します。これは参りました。
小麦ビールといえばヴァイツェンという種類のビールが有名なわけですが、ヴァイツェンは基本的に小麦麦芽を50%くらい使って、上面発酵酵母(エール酵母)を用いて発酵させるビールです。
小麦を使うとバナナやクローブみたいな香りが華やかに昇りたち、実にんまい。さらに、上面発酵酵母は発酵の過程で果実香をたっぷりビールにつけてくれる。
ちなみに日本の大手メーカーのビールはだいたい下面発酵酵母(ラガー酵母)というのを用いてます。これは雑味の少ないすっきりしたビールをかもすのが得意技。
というわけでヴァイツェンは、日本人にはとてもビールとは思えないような摩訶不思議な果物のような・・・実にんまいビールなわけです
んでもそれとは引き換えに、日本人がビールに求める「苦味」「すっきり感」「透明感」といった要素はことごとく欠いております
というわけでヴァイツェンは人によって好みは真っ二つ。なかなか市民権を得られていないようです
んでもサントリー、やりましたねえ
このスノーホワイトは一般的なビールと同じ下面発酵酵母を使っている。はずです。あっしの拙い鼻ではありますが、上面酵母に由来する果実香は嗅ぎとれませんでした。というわけでたぶん下面です。
さらに、使っている小麦麦芽は「全麦芽の20%以上」。ということは、大麦麦芽75、小麦麦芽25くらいでしょうかね。ヴァイツェンより使ってる小麦麦芽は少ない。
というわけで、ヴァイツェンのような果実香や甘さ、重さはほとんどなく、実に軽快。控え目な苦味をキリッとした酸味が補ってスパイシーな感じさえします。
あ~、これは夏に呑みたいいい。通年醸造してくれないかなああ
↓サントリーHP
http://www.suntory.co.jp/beer/
サミュエルスミス ペールエール [イギリスのビール]
サミュエルスミス・ペールエール
ペールエールって種類のビールはわりかしよく目にしますな。銀河高原がペールエール出したり、最近ではよなよなエールが近所の量販店でもお目にかかるようになった。いい日本になったなあ。
んで、ペールエールにも流派がいろいろあるようなのです。簡単に分けると「アメリカンペールエール」と「イングリッシュペールエール」となります。
違いはまあいろいろあるんでしょうが、一番の違いは使ってるホップの違いらしいです。
アメリカンはカスケードという日本でもおなじみ(よなよなエールで顕著に感じられる香りです)のホップを主に使ったペールエールで、これはとにかく果実香が実にすんばらしい グレープフルーツみたいな香りが呑む者をヘブンへと誘うのです。
に対してブリティッシュはイギリス産のホップ(フグルズ、ゴールディングスなど)を使ったもので、これは紅茶のような、ハーブのような可憐な香りが特徴だす
でも、日本で市民権を得ているのは圧倒的にアメリカンな気がします。これは言うまでもなくよなよなの大功績であります。
「金色で苦いのばっかりがビールなんぢゃない!!」ということが身をもって、いや、舌をもって納得できるビールですな、よなよなは。
んでもそのせいだか何だかはわかりませんが、ブリティッシュペールエールはどうもイマイチ認知されていないような・・・
日本で一番お目にかかるブリペ(略しました)はバス社のペールエール。これも樽生は実に美味。アサヒが扱っていることもあって、ビアバーなんかではよく出会いますな。
んでもどうもペールエールというと日本人はアメペの味を想像してしまうようで、この間どこかの呑み屋で何も知らずにバスを頼んだ男性グループが
「これ・・・焼酎入ってるん・・・? 」
焼酎てお兄さん、ホッピーか笑
とまあ、つれない反応をされてしまう場合が多いようです。
そんな過去をお持ちのあなた、バスがいまいちだと思ったアナタ、またはアメペの果実香があまり好きでないというYou
ぜひこのサミュエルスミスペールエールをご一飲あれ
控え目ではありますがハーブみたいなホップ香がほのかに香ります。
で、何がすばらしいって、口に含んだ瞬間キリッとした苦味とともに、麦芽由来でしょうかね、木みたいなナッツみたいなほんのり甘くやわらか~いフレーバーが。
鼻からはハーブ、口の中には森の香り。んんん~、ビバ森林浴 温度が上がるほど木の香りが出てきますよん。
ちなみにサミュエルスミスはヨークシャー地方にある醸造所で、伝統的な手の込んだ2階建ての発酵槽でんまいビールをいろいろ作ってるそうですよん。
デリリウム クリスマス (2) [ベルギーのビール]
デリリウム クリスマス
ついにゲット 桃象がソリ曳いてるラベル
いや~これが欲しかったんですよ~。実にかわいい 池袋東武にはまだ数本ありましたよ。
スキーしてるのやスケートしてるのもいいけど、なんか少し狙いすぎてるといいますか笑
このデザインが一番シンプルでよろすぃと思います、あたくしは。
んでまあゲットしたまではいいのですが、1つ問題が・・・
でかいorz 巨大です。750ml。
一人で飲みきるには相当の気合いと覚悟と肝臓が要りそうです。というかそもそも一人で呑むことを想定してるとは思えませんが
う~ん、パーティでもするか。。。
というわけで今日もまだ呑んでません。あしからず。
ちなみにデリリウム クリスマス(1)は → http://nekoze-beer.blog.so-net.ne.jp/2008-11-29
セゾンレガル [ベルギーのビール]
セゾンレガル・ベルギー
何故かニワトリのラベルです。コケッコー。
このセゾンっていう種類のビール、もともと農家が農作業の合間に呑むために作られたビールだそうです。アルコール麦茶。
仕事の合間にビールとは何ともうらやましい・・・。今でもベルギーでは水道の蛇口をひねるとビールが出てくる(略
でもこれだけビール醸造が地域密着、家族経営ってのもヨーロッパならではなのでしょうな。
ちなみに日本にも明治維新後にはかなりの数の醸造所があったそうです。政府が税源としてビールに高い税率を課しはじめるまでは、の話ですが。
国に押しつけられた文明開化で花開いたビール醸造の文化が、これまた国策としての課税方針で根絶やしにされて、一部企業による寡占状態が長く続くことになる。どこまでも官主導の麦酒文化ですなあ。
閑話休題。で、セゾンビールで有名なのはセゾンデュポン。これはわりかし入手しやすい。
んでも今日はややマイナーなセゾンレガルなのです。レガルとはフランス語で「豪華なパーティ」の意味だそうです
グラスに注ぐと・・・泡がすごい。むくむくむくむくとどこから湧いて来たのか、入道雲みたいな泡がグラスを埋め尽くす。流行の3度注ぎなんでやってしまったら泡しか呑めないな、こりゃ 泡がおさまるまで放置プレイですわ。
んで、レガルはデュポンより苦味は少なく、かなりフルーティあんどスパイシー 原材料みればそれも納得。アニス、リコリス(甘草)なんていうハーブを使ってます。
ホップの香りよりはこのハーブの香りのほうが強いのかもしれないです。ちなみにデュポンの原材料は麦芽、ホップ、糖類だけです。
苦いビールが苦手な人にはレガルがおすすめ。日本のビールの延長上のものを求めるならばデュポン、いわゆるベルギービール的な甘さに違和感がないならばレガル、という感じっスかね。
デリリウム・クリスマス [ベルギーのビール]
デリリウム・クリスマス
じんぐるべー、じんぐるべー、でっりっりぃうむぅ~
というわけで桃色の象でおなじみのベルギービール・デリリウムのクリスマス限定醸造ですう。
いや~かわいい 悶絶するほどかわいい。何が。桃象が。
今年の夏にある店に瓶がかざってあるのを見て一目ぼれ。
今年のクリスマスは絶対ゲットしてやろうと、ベルギービールJapanに1ヶ月前から注文しておきました。
ラベルは数種類あるみたいです。あっしがゲットしたのは・・・
スキー。そして・・・
スケート。ウィンタースポーツ満喫してますな笑
温泉に入ってるラベルがあれば冬の三種の神器がそろいます。
隠れキャラも見逃せません。スケートの上には・・・
何故か気球になった桃象。そしてスキーの上には・・・
ソリを曳く桃象。なかなか芸が細かいですな
んでもあっしが一番欲しかったのは、桃象たちがサンタが乗ったソリを曳いて地球の周りを回ってるラベルなのですよ~orz う~ん、また注文しようかなあ。。。
ちなみにアルコール度数は10~11%。高いっす。クリスマスだからいつもより余計にかもしてます笑
というわけで今日はこのまま冷蔵庫に退却。呑むのはクリスマスにしよう♪
ビール好きの人へのクリスマスプレゼントに良いと思いますよ